名前だけではどんな生き物なのかわかりませんが、オオハシという鳥です。漢字で表すと「大嘴(おおきい くちばし)」となります。
ちょっと聞きなれない名前の「アカハシシロムネオオハシ」ですが赤、白、黒、華やかな色のいかにも南国の鳥の風情です。とても綺麗な色の身体にまん丸な瞳なので作り物のようです。自然界ってすごく鮮やかですね。
アカハシシロムネオオハシとは?
出典:今日のトリサン。
黒っぽいカラダに白い胸、そして特徴的な赤い大きなクチバシを持っています。
特徴であるクチバシは身体の半分を締めているのではないかというほどの大きさで、全体的に少し丸みを帯びていてなんとも言えない可愛さをアピールしています。
ちょうど「チョコボールのキョロちゃん」のような大きなクチバシ姿をしています。クチバシは血管も通っていて体温を感じる事ができます。
鳴き方はクチバシと尾羽をあげてリズミカルにキュンキュンと鳴きます。いかにもジャングルに入ると聞こえてきそうな鳥の声の持ち主です。
オオハシは種類によって鳴き声が違います。カエルのような「クエー クエー」や「キューン」、「コーン」と何か陶器が響いたような鳴き声などいろいろです。鳴き声も体に比例して大きめです。
800メートル離れた場所からも聞こえるようですが、小鳥のようにずっと鳴いているわけではなく感情で鳴くようです。寂しいとか怖いとか遊ぼう、のように。
大きい不思議なクチバシ
出典:スプラッシュ狭山日高インター飯能店の店舗情報
食べるときにも飛ぶときにも邪魔そうなクチバシ、とっても立派な物ですからどんな時のためのものか調べてみましたがよくわからないようです。
一見邪魔そうな派手目のものは求愛行動で使用しそうです。
孔雀の羽根も求愛行動のためにあります。ですが詳細は不明でした。スリスリ甘えたり、仲間と押し合いをする遊びのため以外にも使い道がきっとあるはずです。
大きいクチバシの割に器用に動かし、フルーツの皮をむいたり、細かくちぎったりできるそうです。そして何より、木に穴をあけることもできるようです。さすが「キツツキ目」です。
大きさ・知能
出典:ペットる
- 目属性:キツツキ目 オオハシ科
- 生息地:コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナムなど
- 体長:約60cm
アカハシシロムネオオハシはオオハシ科の中でも大型に属しています。大きなクチバシが重そうですがとても軽く構成されているそうで密度は薄くスポンジのように細かい穴?が開いているそうです。
頭がよく、人を見分けられるぐらいの知能があり飼い主さんにもよく慣れます。好奇心旺盛でイタズラ好き。一緒に暮らしていたら毎日何かしら事件を起こしてくれそうで楽しみですね。
寿命
出典:松江フォーゲルパーク
鳥を飼うことで一番重要なのが寿命です。鳥たちは寿命が長くセキセイインコでも10年と小さいながらにも長生きです。フクロウは小型であっても15年、大型であれば30年から70年。オウムに至っては100年も生きると言われてます。
大型の鳥たちは平均で50年ほど生きます。下手すると飼い主よりも長生きしてますので気をつけましょう。それに比べるとアカハシシロムネオオハシは大型の鳥としては寿命が短いです。
自然界では50年ほど生きているとされていますが飼育では15年が限度のようです。やっぱり大空を飛ばないと元気がでないのかな。
ですが一言で15年といっても長いです。赤ちゃんなら高校生、還暦60歳なら75歳、10歳なら25歳、嫁入り道具と化します。
販売価格
値段は30万~45万円くらいです。南米から船に乗ってやってきます。船首にいたらまさしく海賊船です。
アカハシシロムネオオハシの飼い方
出典:ニュースウォーカー
飼育環境
大型のオウムなどの頑丈なゲージが必要です。体が大きいとそれなりに力がありますので頑丈なものを用意してください。
おとなしく止まり木に止まっていても好奇心も旺盛の為、飛び立つ事が多く足輪は怪我をしてしまう可能性があります。
飛び方は羽ばたくのではなく、弾丸のように羽を体につけてかなりのスピードで一直線に移動します。家の中で放していて壁や窓に激突して死亡する事故も起きているそうです。
鳥なのに羽ばたかないとは、やっぱり大きなクチバシが邪魔なのかと聞いてみたいところです。
餌の与え方
やはり南国の鳥だけあって、りんごやバナナ、ブドウ、パパイヤ、マンゴーなどの果物から野菜、トカゲや小さい昆虫、卵も食べます。
オオハシ用の餌はあります(5000円ほど)が、鳥類の代謝は高いので多くのエネルギーが必要です。
餌だけではなく、季節のフルーツや南国フルーツもたくさんあげてください。ただ鉄分を体に溜めてしまう体質のようなので注意が必要です。
オオハシは消化が早く、すぐに糞になります。フルーツなどのちょっと硬いところは消化せれないまま糞として出ます。フルーツが落ちているとみまちがるほどです。
食べ方も特徴的で、クチバシでつまみ、一度上に投げ「パク」という食べ方をします。言葉だと伝わりにくいですが、人がスナック菓子を上に投げて口で食べる「あれ」です。
クチバシにはギザギザの溝があるのでしっかりとつまむことができます。水を飲む時も同じなので水跳ねは仕方ありません。
まとめ
飼おう!となったら毎日の飼育費用は覚悟が必要です。高価な南国フルーツを一年通してあげなければならないのですから当然です。
そして一年を通して28度の気候の地域に生息しているのでもちろん冬は暖房を、夏場も30度を超えるときは冷房をかけてあげてください。
心臓発作を起こしやすいとありますので、驚かしたり掴んだりすると発作をおこすことがあります。飼育するにはオオハシの「自由」を妨げない広さを確保したいところです。