アメリカザリガニの飼い方|餌、寿命、色の種類は?

日本原産種ではないにも関わらずその驚異的な生命力から日本各地で採集することができるアメリカザリガニ。

多くの人々は赤黒い巨大な身体をイメージされると思いますが、実は品種改良を繰り返して様々な品種が作出されて高いものでは数万円で取引されることも珍しくなくなりました。

アメリカザリガニは生命力が強いせいか誤った飼育方法で飼育されることも多く、本来の寿命よりも短命に終わっていることもあります。記事ではアメリカザリガニに関する様々な情報をまとめてご紹介したいと思います。

 

アメリカザリガニとは?

北アメリカ原産種のザリガニの一種であり、ウシガエルの餌として輸入されて以来放流した個体が繁殖を繰り返して瞬く間に日本全国に住み着くようになりました。

非常に生命力が強く食料として養殖しやすい一方で在来種が捕食される事態に陥ることから日本の生態系を狂わす要因としても注目されています。

基本的に綺麗な河川より沼や河川敷などの止水域で生活することを好むためサルモネラ菌や大腸菌が体表に付着していることが多く、寄生虫の危険性もあることから食用として利用する場合は揚げ物など高温で調理することをお勧めします。

 

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色の種類

近年ではホワイトやブルー、イエロー、ピンク、タイゴースト、オレンジなど様々な色合いの品種が作出されており安いもので数百円から高いもので数万円で取引されるほどコレクション性に優れたペットとして市場を賑わすようになりました。

アメリカザリガニはサバなどを与えることで青色に変色させられることで有名ですが、販売されているブルーザリガニやホワイトザリガニは遺伝子を白色のもので固定しているので何を与えても赤色に戻ることはありません。

よく勘違いされている飼育例としてザリガニの半身が浸かる程度の薄く張った水で飼育しなければ酸欠に陥って死んでしまうと思われている事が多いようですが、本来は熱帯魚や日淡を飼育する環境と同様に水深のあるところを好むため、しっかりとエアレーションをして水中で飼育するようにしないと長生きはしません。

 

 

 

寿命

アメリカザリガニの平均的な寿命は5年程度です。中には10年近く生きる個体も存在するようですが、基本的には3~5年程度で脱皮に失敗したり捕食されるなどして落ちてしまう個体が多いでしょう。

それほど長生きはしないアメリカザリガニですが、繁殖は非常に簡単で雌雄を同居させておくだけで自然と増えるので累代飼育を楽しみやすい種類と言えます。

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基本的にはホワイトやオレンジなど人の手を加えた品種は近親交配により作出されたものであることが多いため、免疫力が低く原種である赤色のアメリカザリガニと比べるとやや短命に終わることが多いようです。

 

 

ペットとしてのアメリカザリガニの飼い方

飼育環境

アメリカザリガニは水温変化と水質悪化の両面において非常に耐性があることから30cmキューブ水槽で終生飼育が可能です。

水量は熱帯魚と同じく沢山入った環境で投げ込み式やスポンジフィルターで酸素を補給できる環境を整えてあげましょう。

 

大食漢なので外部フィルターを使用すると目詰まりを起こして水質悪化の原因となる可能性が高いため、換水頻度を高くして投げ込み式一つで管理することをお勧めします。

本種はベアタンク環境でも十分に管理することは可能ですが、サンゴ砂や川砂のような足場となる底床を用いるとストレスを軽減させることができるでしょう。

 

アメリカザリガニは攻撃的な反面ストレスを抱えやすい生き物でもありますので、隠れ家となるシェルターを入れてあげることをお勧めします。

給餌頻度は2~3日に一度で問題はありませんが、複数匹同居させているような環境だと空腹に耐えかねた強い個体が弱い個体を食べてしまうことが考えられるので、複数匹管理する場合は1日1~2回程度給餌すると良いでしょう。

 

 

混泳

肉食性も強いため熱帯魚との混泳は基本的に避けるべきですが、ミナミヌマエビやチェリーシュリンプのような小柄なシュリンプとの相性はよく、捕食されることはほとんどないためクリーナー生体として混泳させてみても面白いかもしれません。

定期的に脱皮を繰り返して大きく成長するので、複数匹同居させている場合は脱皮した個体を隔離するか別容器に移して表面が固くなるまで保護してあげることをお勧めします。

 

ビオトープのような環境でも十分に飼育することはできますが、脱走されやすいので何かしらの対策を施す必要があります。

水槽で飼育する場合は脱走の可能性を考慮して爬虫類飼育に使用するようなネット型の蓋を使用してその上に重りとなるものを乗せて管理するようにしましょう。

 

 

餌の与え方

アメリカザリガニは水草やコケなどの植物性のものから魚の死体や貝類などの動物性のものまであらゆる食べ物を摂取する雑食です。

そのため竹輪やササミなどの人間が食べるものを与えても問題はありませんので、餌に困ることはないでしょう。

 

しかし水を汚しやすいことから人工飼料を与えるほうが衛生的かつ経済的なためオススメです。

水草水槽で管理したい場合はハサミで切られたり食べられたりすることを承知の上で導入するようにしてください。

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