アリクイの飼い方|販売価格、餌の与え方は?

アリクイは動物園やテレビなどではよく見かけますが、実はペットとして個人が飼育していることもあります。

ニッチなペットですが可愛らしい容姿のアリクイを飼育してみたいという方は多いはず。そこで今回はアリクイをお迎えする前に知っておくべきことをご説明いたします。

 

アリクイの特徴とは?飼えるの?

その名の通りアリを食べる生き物で哺乳綱有毛目アリクイ亜目のことを指します。細長い舌を活用して粘り気のある唾液を付けてアリを摂取しています。

アリを食べるため歯はほとんど生えておらず丸呑みです。嗅覚に頼って生活をしており視覚や聴覚はあまり発達していません。

 

アリクイの仲間は大きく分けて「ヒメアリクイ」「オオアリクイ」「コアリクイ」に分類されます。特にコアリクイは小型で威嚇をする姿が可愛らしいことで話題を集めています。

威嚇をするときは後ろ2本足で立ち上がり前脚を大きく広げてゆっくりと上半身を動かしながら威嚇します。ちなみにヒメアリクイも40cm前後と小柄な体型をしていて愛嬌があります。

アリクイを飼育するのに特別な許可を得る必要はないようです。

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販売価格

価格はその時期の流通量やお店により異なりますが、数十万円は覚悟しなければなりません。極稀に里親募集をしていることがあるようなので定期的にチェックをしていると無料でお迎えできるかもしれません。

特に人気のコアリクイは70~90万円ほどで販売されているようです。お金が貯まるまでは動物園のアリクイで勉強するのも楽しい時間ではないでしょうか。

 

寿命

オオアリクイの寿命は25年程度、コアリクイなどの小型アリクイは20年程度のようです。

生息地と日本を比べるとかなり環境が異なりますので、温度管理と栄養管理に配慮することで多くの病気を防ぐことができ、長寿に繋がるでしょう。

 

生息地

熱帯雨林やサバンナに生息しており標高の高い場所にも広く分布しています。アリクイは地上棲の種類と樹上棲の種類に分かれています。判断基準としては体毛が長い種類は地上棲、短い種類は樹上棲である場合が多いようです。

アリクイは幼体時に母親と共に行動しているが、アダルト個体の大半は単独行動をしています。また、一夫多妻制であることが多く人間と同じく一度に1~2匹の子どもを出産します。

 

 

ペットとしてのアリクイの飼い方

飼育環境

アリクイは夜間に活動することが多いようですが、コアリクイは昼間も活動をする個体がいるようです。コアリクイとヒメアリクイの仲間は樹上棲なのでケージは高さのあるものを選んであげましょう。

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猫飼育に導入するキャットタワーを真似てDIYで木の代わりになるものを作ってあげると喜びます。対してオオアリクイは完全地上棲なので登る場所を用意する必要はありません

 

基本的には単独飼育で約20~25℃になるように温度管理をしてください。ある程度の暑さには耐性がありますが、寒さにはとても弱いので低温には注意しましょう。

犬ほどではありませんが、ある程度のしつけや芸を覚えさせることもできます。動きがゆっくりしているのでケージの外に放しても制御しやすくペット向きです。

飼育下のアリクイはマヨネーズが大好きで積極的に口にします。繁殖に成功したアリクイの母子は1~2年ほどくっついて生活をするため故意に離さないようにしてください。

 

餌の与え方

アリクイは1日に数万匹のアリを食べていますが、ご家庭で飼育される場合は数万匹のアリを毎日用意できるはずはありません。そのため食虫動物専用フードや乾燥餌虫をミキサーにかけて与えます。

もし手持ちに無い場合は挽き肉やたまご、ドッグフードなどをミキサーにかけてドロドロに砕いたものを与えてください。入り口の細い容器に入れてあげると食べやすいようで、清潔さを保つために毎回洗浄することをお勧めします。

稀にフルーツや野菜を口にする個体もいるようです。アリクイはアリを食べる時に毎秒2~3回舌を出すことができるようで、40cm以上ある舌を高速で動かす姿は圧巻です。

 

 

飼育で気を付けること

出典:PTT01

アリクイは鋭い爪を持っているのでソファーやカーテンを引っ掻いてしまうかもしれません。またトイレを覚えない個体が多いので室内で放し飼いをする際は気をつけましょう。

犬や猫のように扉を開けるなど頭のいい生き物なので脱走されないように注意しましょう。アリクイの排泄物は昆虫食のためかとても臭います。体臭も少なからず臭います。

 

日本ではアリクイを個人で飼育していることが少ないため動物病院で診察対応しているところは少ないと思います。お迎えする前に必ず連れていける動物病院をチェックしておきましょう。

犬や猫、フェレットなどを飼育している方はアリクイの爪に注意してください。とても鋭い爪を持っているのでアリクイが遊んでいるつもりでも怪我をさせてしまう恐れがあります。

 

 

まとめ

ペットにできる生き物としてあまり知られていないアリクイ。実は個人でも飼育することが可能で人馴れするペット向きの動物だったのです。

価格は安くありませんが、20~25年ほど生きますので人生のパートナーとしてお迎えしてみてはいかがでしょうか。

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