ベタの飼い方|種類・餌・販売価格は?

空気中から酸素補給できるラビリンス器官を持つことからコップでも飼育することができると謳われるベタ。古くから闘魚として親しまれており、オス同士を対面させるとどちらかが果てるまで戦い続ける勇敢な魚です。

ベタには様々な品種が作出されており、毎年品評会が開催されるなどアクアリウム市場を盛り上げています。ベタの詳しい飼育方法についてご紹介したいと思います。

 

ベタとは?

タイ原産の熱帯魚で流れのない止水域に生息している肉食性の熱帯魚です。

同種間においての縄張り意識の強さを利用してオス同士を戦わせる競技もあり獰猛なイメージを持たれがちですが、実はカラシンやコイなど他種との混泳は問題なく行えます。

 

販売されているベタの多くはオス個体でその長いヒレを綺麗に保つためにあえて自分自身を鏡で見せることでフレアリングをさせます。

このサイズの観賞魚の中では比較的知能が高く人慣れしやすい性格からペットフィッシュとして人気を集めています。

 

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販売価格

ベタは色合いや模様、品種などにより大きく値段がことなります。最も安価なものは200円程度から販売されており「トラディショナル」が多いでしょう。

品評会などに出品されたりブリーダーが作出した一点もののベタは数万円~数十万円する場合もあります。

 

 

ベタの種類

種類としては「プラカット」「トラディショナル」「ハーフムーン」「ジャイアント」「クラウンテール」など様々な品種や色が作出されています。

ホームセンターなどで安価に販売されているのは「トラディショナル」と呼ばれる種類です。

 

品評会に出品される種類はショウベタと呼ばれ、「クラウンテール」や「ハーフムーン」などが多い印象です。

メジャーな種類なのでペットショップで扱っていないことは少なく、ベタ専門店も存在するのでお迎えする際は多くのベタからお気に入りの個体を選ぶことができます。

 

 

ベタの飼い方

飼育環境

初心者の方がベタを終生飼育させるにはある程度の水量が確保できる水槽で飼育することをお勧めします。

時間があり知識がある方はコップや瓶のような水量の少ない容器で飼育することが可能ですが、毎日水換えを行い水質が変化しないように水質調整を行わなければいけません。

 

また小さな容器を加温することは難しくコップ飼育は初心者向けの飼育方法ではありません。

ベタは流れのない止水域を好むため外掛け式や外部フィルターを使用する際は水流を作らないような工夫をする必要があります。

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水流のある水槽でも飼育は可能ですが、せっかく優雅で美しいヒレがボロボロになってしまうのでベタ飼育の醍醐味が奪われてしまします。オススメは排水口にスポンジやワタを付けて水流を抑える方法です。

外部フィルターの場合は水流を作らない排水口に切り替えることができる機種もありますのでオススメです。飼育温度は20~30℃程度26℃前後を保ち続けると長生きしてくれるでしょう。

 

ベタは空気中から酸素を補給するためエアレーションは必要なく、むしろエアレーションを稼働させることによりヒレにダメージを与えてしまうので使用は控えるべきです。

管理する水質は弱酸性の軟水がベストです。

 

水質調整剤を使用したり水換え用のバケツにヤシャブシやマジックリーフなど弱酸性に傾けるようにします。

飼育水槽にヤシャブシなどを入れたまま放置していると水カビが発生することがあるので、水換え用のバケツに3~4時間程度付けておいて水換えをするときには取り出すようにしましょう。

 

色が出なくなると新しいものと交換します。

目安としては10リットルのバケツに3~4個程度ヤシャブシやマジックリーフを入れないと効果がないことが多いようなので惜しみなく使用するほうが理想的な水質に近づきます。

 

 

餌の与え方

ベタは肉食性なので冷凍アカムシや乾燥クリルなどを好んで食べます。

ベタ用の人工飼料も多く販売されているのでそちらを利用したほうが栄養が豊富です。

 

 

飼育上の注意点

ベタは同種以外の魚にはあまり攻撃的になることはありませんが、エンゼルフィッシュのような体高の高い種類やグッピーのようなヒラヒラと大きなヒレをもつ種類は同種と勘違いして攻撃を始めることがあるので混泳は避けましょう。

シュリンプ系はヤマトヌマエビほどの大きな種類との混泳は可能ですが、ミナミヌマエビやチェリーシュリンプとの混泳は捕食されたり突き殺されることが多いのであまりお勧めできません。

1年を超えたあたりから老化が進み抵抗力がなくなってくるので病気に罹りやすくなってしまいますので、念のためにメチレンブルーとグリーンFゴールドをストックしておくようにしましょう。

 

ヒレの長い品種の飛び出し事故は少ないのですがプラカットのような短い品種はよく飛び出してしまうのでしっかりと蓋をしましょう。

ベタは空気中から酸素を補給するのでやや蓋と水面の間に空気が入るように水位を下げ気味にしてください。ベタは泳ぎが得意ではないのでアヌビアスなどの葉の広い水草を入れておくと休めてストレス軽減に繋がります。

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