ブラックファントムテトラの飼育方法|繁殖、混泳、餌は?

カラスのような深い黒色を基調に鮮やかなスカイブルーがアクセントになって鑑賞性に優れたブラックファントムテトラ。

アクアリウムの入門種としても有名ですが飼育難易度とは裏腹に圧倒的な存在感を醸し出すブラックファントムテトラはベテランアクアリストからも高い評価をされています。

さらに性格が非常に温厚なためあらゆる熱帯魚との混泳も可能なので最もお迎えしやすい種類の一つと言えるでしょう。ブラックファントムテトラの気になる特徴や注意点などお迎えする前に知っておくとより飼育が楽しくなる情報を余す所なくご紹介したいと思います。

 

ブラックファントムテトラの特徴とは?

出典:AQUA-F東京店通販ショップ

大きさや生息地

南米に生息する全長5cm前後のカラシンの仲間です。カラシンといえばヒレが短くスマートな体型をイメージされがちですが、ブラックファントムテトラは立派な背ビレと腹ビレを持っています。

黒色はバックスクリーンや底床などの色と被ってしまうことが多く栄えない印象ですが、明るめの水草水槽では高いコントラストが実現します。

またエラの部分には淡い水色と深い黒色の模様が入っているので高タンパクの給餌と飼育環境を整えることで色揚げの結果が分かりやすい種類と言えるでしょう。

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販売価格

出典:NoriNori Diary

ブラックファントムテトラの販売価格は約100円です。個人経営の熱帯魚専門店では一匹80円程度で販売されていますが、比較的高額に設定されている通信販売サイトでは200円以上するところもあるようです。

ただし複数同時購入をすると通信販売サイトは割安で買えることが多いのでお迎えする飼育頭数によって購入先のお店を選択すると良いのではないでしょうか。

 

寿命

出典:ペットバルーン

ブラックファントムテトラの寿命は約2~3年です。本種は非常に生命力の強い種類なので弱アルカリ性の環境下でも管理は可能ですが短命に終わってしまうことが多いので長生きをさせるなら弱酸性で管理しましょう。

稀に6年以上生きてくれる個体は存在するのですが、複数匹導入して1匹いれば良い方なので3年以上の個体は落ちてしまっても仕方がないことです。

 

 

ブラックファントムテトラの飼育方法

出典:南米小型fish

水槽や水温

ブラックファントムテトラはベアタンクから水草水槽までどのような環境下でも問題なく飼育することができます。水草を引っこ抜いたり食害の影響を受けることもないので高額な水草を植えても安心して導入することができます。

給餌量も少なく水を汚しにくいので25cmキューブ水槽のような超小型水槽から飼育を始められるので気軽にお迎えすることができます。流木や水草などで隠れ家の多い水槽に導入すると野生化して人が近づくと隠れてしまうことがあります。

 

ただクレクレダンスを観察するのも楽しいですが野性的な魚を観察している方がより自然を感じやすくなるのではないでしょうか。水温は26℃前後に保温して弱酸性に傾くように水質調整剤やヤシャブシを使いましょう。

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ヤシャブシは飼育水槽に浸けておくのではなく、水換えをする際に数時間換水する水が入ったバケツに数時間浸けるだけにします。飼育水槽に入れっぱなしにしておくと水カビの原因となるのでシュリンプなどのクリーナー生体のいない水槽には特にお勧めしません。

底床はソイルを使用すると簡単に理想的な環境を作り上げることができますが、大磯砂やゼオライトでも十分に飼育することができます。ただしサンゴ砂やアラゴナイトのような極端にアルカリ性へと傾ける床材の使用は厳禁です。

 

餌の与え方

出典:Penguin Village

それほど給餌量は多くなくて問題ありません。目安としては1日に1~2回小粒の人工飼料を5~7粒程度与えれば良いでしょう。混泳水槽の場合でも動きが素早いので餌を食べ損ねるような事態にはならないので心配無用です。

給餌量が多いと食べ残しが多くなるのでコリドラスやシュリンプなどと混泳させるとバランス良く水質悪化も防ぐことができます。

 

初期費用と維持費用

初期費用は3000円で飼育に必要な道具一式と生体を購入することができます。維持費用に関しては水道代と電気代、餌代が必要となりますが月々数百円もするかしないか程度なので心配無用でしょう。

 

混泳の相性が悪いNG熱帯魚たち

ブラックファントムテトラはネオンテトラよりも大柄なのでエンゼルフィッシュやディスカスなどに捕食されることは少ないのですが、ポリプテルスやスネークヘッドなどの大型魚には捕食されます。

またラミレジィなどの気性の荒いシクリッド系との相性はあまり良くありません。

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繁殖方法

ネオンテトラをはじめとするカラシンは飼育下繁殖が難しい傾向にありますが、本種は比較的容易に繁殖を狙うことができます。

複数飼育していると成熟したメスにオスが盛んに追いかけるようになるので卵が孵化したら別の容器やサテライトに稚魚を隔離するようにします。稚魚は水槽内のバクテリアを摂食しますがある程度成長するとブラインシュリンプやミジンコを与えるようにしましょう。

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まとめ

様々なシチュエーションにマッチできるブラックファントムテトラはお迎えしたいと思ったその時に導入できるので是非飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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