黒に近いような非常に深い青色を持つチェルブピグミーエンゼル、人気がありながらも中々ショップで見ることがありません。
チェルブピグミーエンゼルとは?
特徴
生息地は西部大西洋で、大きさは6㎝前後になります。小型ヤッコの中でも一回り小さくなります。
チェルブピグミーエンゼルの特徴ですが、鮮やかな黄色い頭部に体が深い青色をしているカラーリングでしょう。それにもちろん縁取るようにしてネオンブルーもカラーリングされています。
また色の変わり目も胸ビレのあたりから切って分けたようにして色が変わるので、海水魚らしい特徴を持った種類だとも言えます。動きも素早く、水槽内では元気に泳ぎ回っている姿をよく見かける事が出来ます。
寿命
チェルブピグミーエンゼルの寿命は、3年から7年程度になると思われます。小型ヤッコの中でもさらに小型な事から寿命は若干年数低くなる傾向にあるようです。
性格的にタフで餌付きもしやすく、水質汚染にも強い事からしっかりと飼育をすれば寿命をまっとうしてくれるでしょう。
販売価格
チェルブピグミーエンゼルがの価格は1匹5000円から8000円です。入荷出来る時期がある程度決まっており、コンスタントに入荷してくるわけではないので、他の小型ヤッコに比べると若干高くなります。
自分が欲しいタイミングを逃さないように、入荷していたら状態をチェックして手に入れた方がよさそうです。
チェルブピグミーエンゼルの飼育方法
出典:ceppo onlinestore
水温と水質
チェルブピグミーエンゼルに適した水温は23度から27度でしょう。温度適正も広く、冬場に気を付けることはほとんどありません。逆に夏場が温度があがりすぎないように気を付けた方がよいでしょう。
水質の方は、チェルブピグミーエンゼルが小型ヤッコの中では強健な種類である事から割と適応はしてくれますが、立ち上げたばかりの不安定な水槽には導入しない方が良いです。
ある程度バランスが整っていて生物ろ過もできている状態の水槽になってから初めて導入しましょう。
混泳
チェルブピグミーエンゼルは混泳に向いています。性格的にも非常にタフでちょっとやそっとの事ではへこたれません。ヤッコ同士の混泳であればつつきあったりして良くないのですが、他種同士であれば基本的に混泳はうまくいく場合が多いでしょう。
チェルブピグミーエンゼルの色が深い青色である事から定番のカクレクマノミを混泳相手として選ぶ方が多いですし、水景としても美しくなります。
チェルブピグミーエンゼルがさらに小さいサイズである事から小型水槽での飼育もおこなわれているため、その場合にはスズメダイがよく選ばれる傾向にあります。
ミスジリュウキュウスズメは色合いも全く別でモノクロカラーが目立つため混泳すると違いを楽しめます。大型ヤッコの類でも上手く混泳をしてくれるでしょう。
サンゴとの相性
チェルブピグミーエンゼルのサンゴとの相性は小型ヤッコの中では良いでしょう。チェルブピグミーエンゼルはクシピポプス亜属のに分類されるヤッコのため、サンゴに対しての食害は少なく、基本的には可能です。
ただし、餌付いていない個体には注意が必要で食べる物を探してサンゴをつつく可能性があります。サンゴに対して良くないので、サンゴとの混泳を行う場合には必ず餌付いた個体を導入しましょう。
チェルブピグミーエンゼルの青色を活かして、メタグリーンカラーのサンゴを入れると面白くなりそうです。
水槽
チェルブピグミーエンゼルを飼育するのに必要な水槽の大きさは30㎝です。体の大きさが小さいことと、水質汚染にも適応してくれる事から30㎝サイズの小型水槽でも飼育は出来ますが、安全に長期飼育をしたい場合や混泳等を考えていて水槽の中に生き物を増やしたい場合は1ランク上の45㎝サイズの水槽を用意した方が良いかもしれません。
小型水槽であれば数は1匹が限度ですが、大型水槽であればチェルブピグミーエンゼルの性格がタフな事から小型ヤッコ同士の混泳も不可能ではありません。
小型ヤッコ同士の混泳を考えている場合は性格が弱い順番に水槽内に導入していき最後にチェルブピグミーエンゼルを入れると良いバランスが保てます。縄張りに注意をしましょう。
餌の与え方
チェルブピグミーエンゼルの食性は雑食性。雑食性でありながらも植物質の栄養を与えた方が調子がよいようですので、バランスよく餌を与えてください。
餌付けに関してですが、チェルブピグミーエンゼルを餌付ける事は比較的容易で、落ち着いた環境で水槽に慣れてしまえば、導入当初からでも人工飼料に対して興味を持つ個体が多いようです。
フードを目で追いかけている場合は人工飼料に餌付くまでに時間はかからない個体でしょう。
しかしながら、性格的に弱い個体の場合は餌付くまでに時間がかかりますので、その場合はホワイトシュリンプなどの嗜好性が高い餌を与えてください。どうしても餌付かない場合は、こちらを与えれば餌付く可能性が高いでしょう。
なりやすい病気
チェルブピグミーエンゼルが発症しやすい病気としては、やはり小型ヤッコの宿命であるは白点病です。
特に導入当初の水槽に慣れていない状態の時は白点病にかかりやすく白くなってしまう事が多いので、殺菌灯を設置するなどして、病気への対応はした方が良いでしょう。