チンアナゴの飼育方法|販売価格、寿命、特徴は?

誰しも一度くらいは飼育をしてみたいと思った事があるのではないでしょうか。海水魚の中でも特異な性質も持つ種類です。

 

チンアナゴの特徴

チンアナゴというくらいですので、さまざまな特徴を持っています。チンアナゴは別名ガーデンイールとも呼ばれ、底砂の中に住む事で有名です。

この砂の中から体を出し、ゆらゆらと揺れてる姿が印象的だと思いますが、表面に出てる部分は実は体の3分の1ほどしかなく、底砂の中にほとんど埋まっています。

自然界だと単独で見る事は少なく、何十匹等の群れで見かける事が多いと思います。

 

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性格

性格はとても穏やかですが、とても警戒心が強く上層部を泳ぐような魚がいると砂の中から出て来なくなります。

その警戒心の強さは少しでも人の姿が見えると砂の中に隠れてしまって出て来なくなることもあるので水槽の外が見えないように工夫をして飼ってる方もいるほどです。

落ち着いた環境で飼育をしてあげないと、飢えても出てきません。早めに水槽に慣らして飼育をしてあげましょう。

 

 

販売価格

チンアナゴの値段は2,000円から3000円程度。

しかし、近頃は海水魚を扱ってる店舗自体が少なくなってきているため、実際の店舗だとチンアナゴを扱っている可能性が低く、探し回らないといけません。

事前にショップの方に電話などで問い合わせてみた方が良いです。ネットショップでは定期的に入荷してるようですので、こちらを利用した方がいいかもしれません。

 

 

寿命

通常3年から5年と言われています。

上手に飼うと5年を超える事もあります。水の状態やストレスなく飼ってあげる事が長生きさせるコツです。

 

 

チンアナゴの飼育方法

水温と水質

チンアナゴの適正水温は23度から25度。通常の熱帯魚と比べると若干低めですが、日本にも住んでいる種類ですので、ゆっくりと温度があがってくれるぶんには耐えてくれます。

水質はアルカリ性です。

 

 

混泳

チンアナゴの性格が大変臆病な所から混泳はかなり難しいです。出来なくはないですが、チンアナゴ自体を楽しむ事が出来なくなる可能性が高いです。

もし、チンアナゴだけではなく、他種も水槽内に入れたい場合は水槽内を泳ぎまわらないような種類や、貝やエビなどの水槽内を掃除するような物だと安全です。

 

ハギ類やスズメダイ類は水槽の中を積極的に泳ぎ回るので、泳がせれない可能性が高いでしょう。しかし、チンアナゴ同士の混泳であれば積極的に行っても良いです。

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入れすぎてしまうと、チンアナゴ同士で喧嘩をしてしまうので、60㎝なら6匹前後で、90㎝なら10匹前後にとどめておいた方がよさそうです。

 

ここまで書くと、全く混泳は無理だと思ってしまいますが実際には他種との混泳にも上手くいってる飼育者もいます。

チンアナゴが水槽内の環境に慣れている事が大前提ですが、他の生き物を入れてみてチンアナゴに怯える様子がなければ他種との混泳を行っていってもいいかもしれません。

 

 

水槽

通常の海水魚と同じように、60㎝から90㎝の水槽で飼育をする事が可能です。

ただ体の長さがあり、意外と大きくなる事と、警戒心の強い性格、もともと砂の中に住んでいる事から他の海水魚を飼う時よりも底砂は分厚めに敷いてあげる事が必要です。

 

通常の海水魚だと2㎝から3㎝、サンゴ水槽でも5㎝から7㎝である場合がほとんどだと思いますが、チンアナゴだと最低でも15㎝は敷いてあげたい所です。

底砂を15㎝も敷いて、その後にさらに水が入ってくるわけですから、水槽の重量はとんでもない重さになります。

水槽をキャビネットに置く事は当然の事ながら、水槽の置き場所や補強も考えた方が良いかもしれません。

 

 

餌の与え方

野生化では海中のプランクトンを食べているため、生餌のコぺポーダやホワイトシュリンプの方が反応もよく、食いも良いです。

人工飼料も食べなくはないですが、餌付けが難しいことと、ほとんどの餌が浮上性のため反応すらしない場合が多いです。もちろん食べなかった餌はただのゴミになりますから、水質汚染の原因になります。

もし、人工飼料にならしていく場合はかならず、沈降性の餌をあげましょう。一度の量を小分けにして、何回もあげた方がよさそうです。

 

 

 

なりやすい病気

ほとんど病気知らずで飼育する事が出来るでしょう。しかしながら、砂の中に住むという性質を持っているため砂の中を定期的に掃除してあげた方が良いです。

砂の汚れを放置しておくと、肌が荒れてしまったり最悪の場合皮膚病に至る事があります。

 

 

 

繁殖

繁殖は無理だと考えた方が良いです。生態についても謎が多く、繁殖の難易度は計り知れません。

水槽の中のチンアナゴを増やそうと思った場合は、繁殖よりも購入をして増やした方が良いですね。

 

 

まとめ

チンアナゴの飼育自体は難しくありませんが、混泳が難しいので単独飼育になる可能性が高いことと、水槽の重量が相当な物になるので、水槽の重量をしっかりと考えてから設置をしないと床が凹んだり曲がったりする可能性がある事をしっかりと理解してから飼育をすると楽しくチンアナゴを飼育出来そうです。

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