チンチラの飼育方法|どんな生態や習性?

ミッキーマウスのモデルになったという説もあるチンチラはペットとしての歴史が浅く、正しい飼育方法も確立されていません。

しかし習性をしっかりと理解し大切に飼育すれば、20年も長生きする個体もいるようです。チンチラを飼うための注意点や、生態などに焦点を当てて紹介していきます。

 

チンチラの魅力や特徴

生態

フサフサの美しい毛皮は手触りが良く、毛色もホワイト、グレー、バイオレット、ベージュ、ブラックなど様々です。1つの毛穴から100本の体毛が生えるとされ、そのゴージャスな触り心地は独特な魅力です。

夜行性で昼間はボーッとしていますが、夜には得意なジャンプで飛び回り、活発に動き回ります。

回し車で遊んだり、両足で立つような仕草や、つぶらな瞳で見つめる姿など小動物特有の愛らしい動作に癒されます。ずんぐりとした体型で、大きな耳が特徴です。

 

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チンチラの習性

体長25〜35センチ、400〜650グラムです。体臭はほとんどなく、排泄物も掃除をマメにしていれば匂いがあまりしない上、鳴き声も大きくないので、近所にも気兼ねなく飼えます。

げっ歯類なので齧るのが得意でゲージから出して遊ぶ時は、かじられて困るものは置かないようにしましょう。電気コードや観葉植物は要注意です。観葉植物は小動物に毒となる場合もあるので別の部屋に移動するか、撤去して下さい。

 

他にもプラスチック製のものは簡単に壊してしまいます。1日に1時間程ゲージから出して遊ばせてあげないと、ストレスを溜めてしまいます。

基本的にしつけはできない動物です。怒られても怖がるだけなので効果はありません。トイレを教えても覚えないので、排泄物は掃除するものと割り切って飼った方が良さそうです。

 

糞は乾いてコロコロなので、掃除は楽な方です。食糞をお尻から直接舐めるので、最初は驚きますが、必要な栄養素を摂っているので問題ありません。

食糞とは、消化しきれなかったビタミンやミネラルなどの栄養素が入った糞をもう一度食べる事です。餌を消化するのに必要な細菌を体内に戻しているという役割もあります。オスとメスでも差があり、体格は少しメスの方が大きく気も強いようです。

オスは好奇心が強く運動量が多いのが特徴で、頻繁にマスターベーションをするので大抵の飼い主さんは驚きます。習性なので体調不良や欲求不満などではないので心配要りません。

 

 

チンチラの飼い方

飼育に必要なもの

チンチラ自体は20,000円〜80,000円と差があります。毛色で大きく分かれるようで、本来の色であるグレーは比較的安く、品種改良されたバイオレットは高額になっているようです。

飼育に必要なものは、まずゲージです。ジャンプが得意で運動量が多いので、横だけでなく縦にも大きさのあるものが好まれます。

 

中段に足場となる木製の板を設置すると良いのですが、簡単にゲージに設置できるチンチラ専用のものもあります。

  • ゲージと足場で約20,000円~
  • 木製の巣箱が3,000円~
  • 金属製の回し車が3,000円~
  • 陶器製の餌箱が1,000円~
  • ガラス製の給水器が1,000円~

いずれも齧られて壊れないように丈夫なものを選んで下さい。巣箱は温度調節の観点から、居心地重視で木製のものが良いようですが、消耗品と割り切って壊れたら新しいものと交換した方が良いでしょう。

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床材には木製のチップか牧草をを敷き詰めて、汚れたらこまめに交換して下さい。500グラム入りで1,000円です。

他には砂浴び容器とチンチラ専用の砂が必要です。見事な毛皮は毎日約30分の砂浴びによって維持されるので、皮膚病の予防の為にもマメに新しい砂とかえてあげてください。

 

喜んで豪快に砂浴びしてくれます。砂浴び容器は2,000円、砂は1.5キロ入りで900円です。齧り木やチンチラストーンと呼ばれるミネラル補給のものや、ペットヒーター、クーラーマット等は必要に応じて用意して下さい。

餌の牧草は500グラムで600円、チンチラ用のペレットが1キロ1,300円です。チンチラは意外にも専用グッズが多いので便利ですよ。チンチラ生体以外での初期費用は合計で約35,000円くらいです。

毎月の費用は餌代の2,000円〜3,000円、空調代となります。チンチラのオススメおもちゃ、飼育グッズはこちらからご覧ください。

 

お世話のポイント

暑さ、寒さに弱いので、エアコンが必須です。加えてペット用のパネルヒーターや、ひんやりシートで調節する必要があります。

適温は15度〜20度で、湿度が高いと体調を崩しやすくなります。梅雨の季節は餌にカビが生えないように気をつけて、除湿機を使用して調節しましょう。

 

病気に対して小動物の中では丈夫な方ですが、高い所からの落下などで怪我をすることもあります。

また切歯の伸び過ぎが引き起こす不正咬合やゲージの不衛生で皮膚病になる事もあります。ゲージはマメに掃除する事を心がけ、硬い牧草を与えて歯の伸び過ぎを防ぎましょう。

 

餌の与え方

主食は牧草です。固めのものを常に多めに与えて下さい。糞などで汚れたらできるだけこまめに替えるようにして下さい。副食として、チンチラ用のペレットを食べさせるのですが、大さじ1〜2杯に留めて下さい。太りすぎないことが健康で長生きの秘訣です。

水は毎日新鮮なものに変えてあげてくださいね。夜行性なので餌と水は夕方に交換してあげるといいです。レーズンが大好きな子が多いようです。お掃除の時やゲージに戻す時など、とっておきの時に使うと便利です。おやつは控えめにしましょう。

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チンチラを診察できる病院は多くないので、飼育する時は衛生面や温度、湿度など病気にならないように気を付けないといけません。

もともと病気には強い生き物なので、大切に愛情を持って飼ってあげるときっと飼い主さんに懐いて長生きしてくれます。チンチラとのモフモフ癒される生活を楽しんで下さいね。

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