エリマキトカゲの飼育方法|販売価格、寿命は?

数十年前にはテレビCMで話題となり一躍有名になったエリマキトカゲ。1984年に輸入が開始されて以来根強い人気のエリマキトカゲですが、その飼育方法は意外と知られていません。

そこで襟飾りが特徴的なエリマキトカゲの性格や飼育方法などをご紹介します。

 

エリマキトカゲの特徴とは?

出典:みなみの国の歳時記

アガマの仲間とされる本種はオーストラリアやパプアニューギニアに生息している爬虫類です。大きさは70cm前後とやや大型のペットトカゲに分類されるでしょう。

襟状の皮膚を大きく広げているイメージが強いと思いますが普段は畳まれているので少しギャップを感じる方は多いのではないでしょうか。オーストラリアの銅貨に描かれるほど人気のトカゲとして多くの人に親しまれています。

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生息地

主に木々の入り組んだ森林に生息していて樹上生活を送っていますが、地表で活動している昆虫を食べるときは地表に降りて狩りをします。身の危険を察知すると襟飾りを大きく広げて威嚇します。

自分を大きく見せることで極力戦闘を避けることができるのです。ちなみに日本で多く流通している個体はニューギニア産です。

 

性格

出典:Framepool Stock Footage

エリマキトカゲは臆病な性格のため人に攻撃をすることは稀でしょう。そのため人にあまり慣れずに触れ合う機会はほとんどありません。

犬や猫のように触れ合うペットではなく鑑賞用のペットとしてイメージしていただければお迎えした後のギャップに困惑することはありません。餌を入れると活発に動き回るのですが、普段はのんびりと休んでいることが多いのでとても癒やされます。

 

販売価格

1980年代はエリマキトカゲブームでどこのペットショップへ行っても販売されていましたが、最近は爬虫類専門店やイベントなどでしか見かけなくなりました。

価格は1~5万円程度で幼体ほど安価です。しかしあまり小さすぎると体力がないため初心者の方はある程度大きな個体をお迎えすることをお勧めします。

 

寿命

出典:アフリカツメガエル観察日記

おおよそ寿命は10年ですが、病気対策や日頃のメンテナンスにより20年以上生きることもありますので大切に育ててください。

爬虫類は様々な要因で拒食や脱皮不全に陥りますので、寿命までお世話をすることは簡単なことではありません。何かおかしいなと感じたらエキゾチックアニマル対応の動物病院で診察することをお勧めします。

 

繁殖

繁殖は寒い時期に行い、十数個の卵を産卵します。しかし難易度は高いため飼育経験を積み重ねてから挑戦してみてはいかがでしょうか。

草食系なのかペアで飼育してもなかなか交尾をしないようなので温度や環境など何かしらの繁殖条件があるのかもしれません。

 

 

エリマキトカゲの飼い方

飼育環境

樹上生活を送っているためストレスを少なく飼育するなら高さのあるケージに枝木を立体的にレイアウトする必要があります。また、コオロギなどの餌を食べる際は地表に降りるため自由に歩けるスペースの確保も必要でしょう。

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湿度の高い森林に生息しており、乾燥すると脱皮不全を引き起こす可能性があるため定期的に霧吹きをして湿度を保つ工夫をしてください。霧吹きの際はエリマキトカゲに直接かからないように配慮しましょう。

 

びっくりして襟飾りを広げますが、カッコいいからと毎日生体に霧吹きをするとストレスで衰弱死しますので注意してください。床材は水苔やヤシガラなど水分を吸収するものがおすすめです。

動く水にしか反応しないためケージ内に滝や川を作って植物も同時に育ててみてもいいかもしれません。植物をレイアウトすることで生息地の環境に近づきストレス軽減に繋がります。

 

餌の与え方

自然界では昆虫を主食としているのでコオロギやデュビア、マウスなどを与えると良いでしょう。

おやつにミルワームを与えても良いですが、主食となるとカルシウム不足でクル病の原因となってしまうなど栄養価の低い食べ物ですので極力マウスやコオロギなどを与えてください。

ミルワームのウリは楽に管理できる点にありますが、デュビアも管理がとても楽なので自宅で繁殖させるにはオススメの活餌です。ほうれん草やキャベツなどの野菜を食べる時もありますが、野菜だけでは栄養が足りません。

 

適した温度

エリマキトカゲは日本の気候に適応できません。一年を通してケージ内を20℃以上に保ち、ホットスポットを35~40℃にします。

紫外線ライトやバスキングライトは必要ですが、生息地が森林のためあまり性能の良いものでなくても問題ありません。ライト類は昼に点灯して夜には消灯しましょう。生活リズムを作ることも飼い主の務めです。

 

複数飼育について

エリマキトカゲは臆病な性格なので基本的に単独飼育を心がけてください。オスとメスのペアで飼育してもいいですが、おそらく環境悪化など子孫を残すための本能を引き起こさないと交尾は難しいのではないでしょうか。

食べ残した活餌はケージから出すようにしてください。常にチョロチョロ何かが動いているとストレスを感じてしまうようです。

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まとめ

一大ブームから年月が経ち、日本での流通量も減ってしまいましたが根強いファンは沢山います。飼育は簡単ではないので、まずはフトアゴヒゲトカゲやヒョウモントカゲモドキなど飼いやすい爬虫類から始めてみてはいかがでしょうか。

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