上層魚として人気のハチェット。独特の体形が面白くて飼育した事がある人も多いのではないでしょうか。
ハチェットの飼育方法、寿命、餌、繁殖、混泳などについて。
ハチェットとは?
特徴
冒頭でも説明しました通りに独特の楕円形の体形がなによりの特徴で、この形の影響から泳ぎは得意ではないです。
特に水の流れを見ておいた方がよいでしょう。上部フィルターを使っている場合は水の出口を水槽のガラス面側に向けたり、外掛けフィルターを使っている場合は水の流れる量を調節しましょう。
水槽の中を泳ぎまわる事は少ないので、数を入れても特に問題はなく群れてくれます。ヒレをパタパタと動かす姿が見ていて愛らしいですね。
また、種類についても色々ありますが、マーブルハチェットはその名の通りにマーブル模様が美しいですし、シルバーハチェットは鱗の光り方が見ていて綺麗に感じると思います。
そのほかにも、体が透けていて人気のあるグラスハチェットやマーサハチェットなどがいます。自分のお気に入りのハチェットを選んで飼育すると楽しくて良いと思います。
性格
性格はもっぱら弱いです。水槽内に体高のある種類の熱帯魚を入れると怖がってしまい、表に出て来なくなるかもしれません。
またびっくりすると飛び跳ねる事も考えられます。水槽の上部にしっかりとしたふたを乗っける事で飛び出さないようにしましょう。
大きさ
シルバーハチェットは6㎝程で少し大きくなるようですが、その他のハチェットに関しては体の大きさは大体4㎝程といったところでしょうか。あまり大きくはなりませんが、体高があるので見た目は意外と大きく感じるかもしれません。
また、稀にトラコカラックスハチェットという種類を見かけると思いますがこちらは最大で10㎝程になるため大型と呼べるかもしれません。
販売価格
価格についてですが、一番安いシルバーハチェットでも500円程。
その他のマーブルハチェットなども500円程でその他のハチェットに関しては入荷がコンスタントにある種類でもないので、値段はその時々によって変わってくるかと思います。
寿命
寿命は大体3年から5年ほど。
他の種類と比べて特別に長い事も短いこともなさそうですが、飛び出してしまう事が多いので水替え時の飛び出しに気を付ける事とライトの点灯などの飛び出しにも気を付けた方が良さそうです。
ハチェットの飼育方法
ハチェットの原産地はアマゾン川。
水温は23度から28度ですが、基本的には26度のオートヒーターをいれて飼育をする事が望ましいです。
水質は弱酸性から中性です。こちらのも定番の水質ですね。
なりやすい病気
ハチェットの病気ですが、こちらも特に気を付けるような病気もなく白点病や水カビ病などの定番の病気にさえ気を付ければ良さそうです。
ただし、水槽に導入する際には十分に気をつけた方がよさそうです。導入当初に水質が合わずどさどさと病気にかかってしまい、一斉にやられてしまう事もあるようです。
水槽の大きさ
水槽の大きさについてですが、割とどのような水槽でも対応できるだけの力をもっているようです。
なるべくなら45㎝以上の大きさを持つ水槽で飼育をしてあげたいところですが、30㎝程の水槽でも飼育は出来ます。
しかし泳ぐスペースが水槽の上部がメインになる事から数を入れすぎてしまうと、水槽の上部がハチェットだらけになってしまい、落ち着きのない水景になってしまう可能性が高いです。
見た目でいえば少な目に飼育をした方が良い水景になりそうです。45㎝だと3匹から5匹程度、60㎝だと5匹から10匹程度でしょう。
餌の与え方
水槽の上部を泳ぐ特徴から下に沈むような餌以外であれば、なんでも食べます。
量販店などに置いてあるテトラミンなどのフレークタイプのフードが向いてるのではないでしょうか。
その他にもカラシン用の粒餌でも口に入れば食べますが水槽の下に落ちる物は食いが悪そうです。
注意すべきはおっとりとした性格から、ハチェットが食べる前に他に混泳してる熱帯魚に食べられてしまう事かもしれません。特にゼブラダニオなどの動きがせわしない熱帯魚と混泳してる場合はハチェットが上手に食べられているかしっかりと見た方が良いですね。
混泳の相性
混泳についてですが、よほど気の強い魚でなければなにとでも混泳できます。上層部を泳ぐ熱帯魚なので、中層を泳ぐグッピーや赤ヒレはもちろん、ネオンテトラなども向いているでしょう。
また低層魚であるコリドラスやトランスルーセントグラスキャットなども良いかと思います。
ハチェットは体形のインパクトがありますが、色が地味な種類になるので色が入る熱帯魚を入れると水槽に彩りを加えれて水景がよくなるかもしれません。
高さのある水草を入れると目線が上に行くので水槽の中でハチェットを楽しめますね。
繁殖
ハチェットの繁殖についてですが、前例がないためほぼ不可能な種類であると思った方がよいかもしれません。
いまだに繁殖個体が全く出回っていない事を考えると、ハチェットの値段の高さもうなずけますね。