手軽に飼育を始められて可愛いペットと言えばハムスターですね。ハムスターの値段や住み家の準備・餌の費用はそれほど高額ではありませんが、寿命の半分を過ぎてからは人間と同じく様々な病気になりやすい動物でもあります。
最後まで可愛がるためには、いざとなったら保険がきかない獣医さんでの治療費も発生することを頭に入れた上で、出来るだけ健康を保てるようにしっかり飼育環境を整えてあげましょう。ハムスターの飼い方や費用、注意することなどを紹介します。
ハムスターの飼い方
飼育ケージ
まず初めにハムスターの住み家の準備ですが、ハムスター用ケージ・水槽・プラスチックケース・衣装ケースなどがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、ハムスター用ゲージはあまりお勧めできません。
ケージを噛んだり、よじ登って落下することで、不正咬合(歯の噛み合わせ悪くなること)や骨折の危険性が高いです。特に不正咬合になった場合は餌を食べにくくなり定期的にお医者さんで歯を切ってもらうことになり、治療費が負担となります。
また、ハムスターはリスと違って高低差に弱い動物ですので、出来るだけ段差のない環境を整えてあげましょう。手足を挟む危険性がないかも十分に注意してあげてください。
住み家が決まったら、寝るための小屋や餌入れ、給水ボトル、トイレなどを準備します。おもちゃとして回し車を入れておくととても喜びます。
小屋はハムスターが安心して寝られるタイプのもの、回し車は手足を挟む危険性がないものを用意しましょう。床材と巣材は様々なものが市販されていますので、ご自身のハムスターにより良いと思われるものを選んであげてください。
温度
それぞれに長所と短所があり、飼い主さんの間でも意見が分かれることがあります。飼育は、静かで風通しが良く日の当たる部屋の壁際で行ってください。
ただしハムスターに直接風や日光が当たらないように気を付けてあげてくださいね。室温は20-25度が最適と言われています。
室温の調節と共に、夏は小動物用の冷却マット、冬はパネルヒーターがあると便利です。ハムスターが自分で乗ったり下りたりして体温調整できるようになります。
餌とお水は毎日新鮮なものに取り換えましょう。ハムスターはそれほどたくさんの水を飲む動物ではありませんが、人間と同じで全く水がないとすぐに死んでしまいます。
水
給水ボトルを使わず皿などで水を与える場合には、ハムスターがひっくり返して水がなくなっていることもあります。注意して見てあげてください。家にお迎えした当初は、ハムスターは環境の変化にとても怯えています。
後から仲良くなるためにも、2週間程度は最低限必要のお世話のみをササッとやってそっとしておきましょう。環境に慣れてきたらヒマワリの種を手から与えるなどして徐々に慣らしていくといいですよ。
その他の飼育上の注意点
ハムスターが小屋の中にいる時に小屋を持ち上げて中を覗く行為はハムスターとの信頼関係を壊しますので、どうしても必要な場合以外はやらないようにしてください。基本的に、ハムスターは犬や猫と違って人間と一緒に遊ぶ動物ではありません。
主に観賞用のペットだとも言われています。小さいお子様のいる家庭では、お子様の年齢10歳を目安にして、ハムスターを飼える環境かどうかを判断してあげてください。
あくまで目安ですので、ハムスターの生活を邪魔せずに世話を出来る環境であれば大丈夫です。
そうは言っても、慣れてくると袖の中に入って寝てみたり、指を甘噛みして毛づくろい的なことをしてくれたり、指にぶら下がってみたりと、様々なスキンシップを取ることが出来たりもします。
個体によって性格も行動もバラバラですので、その子の性格に合わせて可愛がってあげてください。気難しい性格の子も、病気の治療をしてあげた後は一気に信頼と愛情を寄せてくれることが多々あります。ぜひ最後まで大切にお世話してあげてくださいね。
餌、木くずなどの費用
最初に住居を整えるために、ある程度の費用がかかりますよね。住み家は衣装ケースを選ぶと一番安く済むようです。餌皿は100均の小皿でも良いです。
トイレは、ハムスターが用を足した後に砂を散らかしてしまうので、やはり市販のトイレが扱いやすいです。
小屋は木製や陶器製で、下が閉じていないものがお勧めです。ココナッツの殻を半分に切ったヤドカリ用のお家もお勧めです。ハムスターの主食となるペレットは、良質と言われるもので400グラム1000円、お手頃なもので1キロ1000円程度です。
一日の餌量はドワーフハムスターで3~4g、ゴールデンハムスターで10~15g(ペレットのみで飼育の場合)ですので、一ヶ月に100円~500円となります。
床材は種類によって値段がマチマチですが、特にアレルギーなどの問題がない子であればチップ材で一ヶ月に100~200円の予算を見ておけばよいかと思います。
床材については古い新聞紙を使ったり、飼い主さんそれぞれが工夫をなさっています。寝床用の巣材も用意する人もいれば特に必要ないと考える方もいます。