ヘラクレスオオカブトの飼育方法|販売価格・餌は?

世界で最も大きいカブトムシと言われているヘラクレスオオカブト。今もなお高い人気を誇るヘラクレスオオカブトは総合ペットショップの目玉商品として展示されています。

国産のカブトムシと比較すると2倍以上の体長を誇り、太さも2~3回りほど大きいため非常に鑑賞性に優れていることに加えてかなり長寿であることから長期間飼育を楽しむことができます。

ヘラクレスオオカブトをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介していこうと思います。

 

ヘラクレスオオカブトとは?

出典:クワガタ菌床販売部

大きさ

最大全長180mm以上と世界で最も大きなカブトムシとして有名な昆虫の一種で黄色い翅と太くて長い二本の角が特徴的です。

主に中央~南アメリカの熱帯雨林に生息していますが、国内においても累代飼育に挑戦することができ、飼育下でのギネス記録保持者は日本人となっています。

 

 

生息地

多くの個体は標高が1000メートル以上の高山に生息しており、日本で観測されるような極端な高気温への耐性はないため特に幼虫飼育では温度管理が大切となります。

ヘラクレスオオカブトは翅が黄色く一見昼行性の昆虫と思われることも多いようですが、本種は夜行性で薄暗い環境を好みます。

 

本来の羽の色は黒褐色となっていますが、乾燥した環境下だと美しい黄色に変色します。ただし、ヘラクレスオオカブトは多湿環境を好む昆虫なので飼育下では霧吹きや昆虫ゼリーなどの影響から黒っぽい色合いになることが多いようです。

ヘラクレスオオカブトにはいくつかの亜種が存在しており、それぞれ希少価値が異なるので価格差が大きく開くこともあります。

ちなみに数パーセントの確率で青い翅を持つ個体が誕生することがしられており、オークションサイトや専門店では非常に高値で取引されていますが、未だにブリーダーによるブルー個体の固定ができていないため、遺伝による影響は詳しく分かっていません。

 

 

販売価格

ヘラクレスオオカブトは幼虫期間が1~2年程度と非常に長く、温度管理がシビアなため管理費が高くついてしまうことからかなり高額で取引されています。

専門店や通信販売サイトなどでは15000円~30000円程度で取引されていることが多いようですが、ネットオークションサイトなどではもう少し安価で入手できることがあるようです。

 

一方でヘラクレスオオカブトの幼虫は他の外国産クワガタ・カブトムシの幼虫と価格差はなく、1500~3000円程度で販売されています。

ただし、ギネス級の大きな個体の親から作出された幼虫は高値で取引されることもあるため注意が必要です。

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ヘラクレスオオカブトの飼育方法

出典:月夜野きのこ園

ヘラクレスオオカブトの成虫はヒノキチップで管理することができますが、累代飼育に挑戦する場合は腐葉土と産卵木を入れる必要があります。

ヒノキチップで管理する場合はダニやコバエの発生を抑止することができるため、お部屋でも衛生的に飼育することができます。

 

大量に食べるため排泄量も相応に多いので最低でも1週間に一度はケースごと丸洗いして底床を丸ごと交換するように心掛けてください。

成虫の管理に霧吹きは昆虫ゼリーで水分補給ができるため不要と言われていますが、多湿環境を好むカブトムシなのでやっておいて損はないでしょう。ただし、直接生体に水がかからないように慎重に霧吹きを行うようにしてください。

一方で、幼虫飼育は衣装ケースに大量の腐葉土をふんわりと敷き詰めて幼虫をそっとマットの上に置いておいて自力で潜っていくのを見守りましょう。

 

すぐに排泄物だらけになるので様子を見ながらマットを交換するようにしてください。管理温度は20℃を下回らないようにして25℃を上回らないように注意しましょう。

冬季はパネルヒーターで保温する方がいるようですが、一部しか温まらないのでなるべくお部屋のエアコンなどで温度管理をするようにしましょう。基本的に共食いをさけるために単独飼育を心掛けるようにしてください。

狭い容器で飼育していると蛹室を作る際に十分なスペースを確保できずに角が曲がった状態で羽化する可能性が高くなるため広めの容器で管理するようにしてください。

 

 

餌の与え方

ヘラクレスオオカブトの成虫は他のカブトムシと同様に昆虫ゼリーを与えます。

巨体を維持しなければならないことから一日に昆虫ゼリー2~3個は軽く食べてしまうほど大食漢なため沢山入っている商品を選ぶと割安となりお買い得です。

 

幼虫は腐葉土を使用して育成しますが、こちらも大量に食べることからかなり大きめの容器で飼育することをお勧めします。

ブリーダーたちはより大きな個体を作出するために幼虫飼育に用いる腐葉土に様々な工夫を施しているようなので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

飼育上の注意点

ヘラクレスオオカブトを飼育する上で避けられないコバエですが、コバエ自体は害はないものの放置しておくと腐葉土にカビが生えたりコバエだらけになって不快な思いをするので気づき次第対策を施すように心掛けましょう。

ダニが生体に多くこびり付いている場合は軽く水で流してから歯ブラシなどで落とすようにしてあげてください。

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