名前の通り白い靴下を履いているかのような脚と鮮やかな赤色の体色がとても美しいホワイトソックスシュリンプ。
ある程度の大きさまで成長するため多くの観賞魚とも混泳が可能なことからマリンアクアリストから根強い人気を誇っています。
ホワイトソックスシュリンプをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。
ホワイトソックスシュリンプとは?
別名シロボシアカモエビと呼ばれる本種は西側の太平洋からインド洋にかけて温暖な水域に広く生息している海洋性シュリンプの一種です。
全長8cm前後にまで成長するためご家庭で導入される多くの観賞魚との混泳が可能です。
またライブロックや底床に発生した藻類や微生物を食べるクリーナーシュリンプとしても大活躍してくれるため人気の種類となっております。
販売価格
ホワイトソックスシュリンプの販売価格は約3000円です。
純淡水シュリンプと比較すると少々高額な値段となっていますが、海水水槽でストックしておく手間が純淡水よりも必要かつある程度大きいので数多く展示することが出来ないためです。
実際に見てみると純淡水シュリンプと比較しても発色が鮮やかで鑑賞性が非常に高いことから安く感じてしまうことでしょう。
寿命
ホワイトソックスシュリンプの寿命は約2~3年です。
多くは脱皮時に他の生体に襲われたり水質変化に適応できなくなり落ちてしまうことが多いので、寿命を延ばすことを優先するなら同種のみで水量の多い大きな水槽で飼育することをお勧めします。
上手く飼育すれば5~6年以上生きる個体もいるので大切に育ててあげましょう。
ホワイトソックスシュリンプの飼い方
飼育環境
ある程度大きくなるので60cm規格以上の水槽で飼育することが多いようですが、単独飼育やペアのみで飼育する場合は30cmキューブ水槽でも終生飼育が可能です。
かなり丈夫な種類なので水質変化に注意することと脱皮時に隠れる場所を作ってあげることで上手く飼育することができるはずです。
またシュリンプ全般に言えることは飛び出し事故が非常に多いのでなるべく隙間を作らないようにサランラップや専用の蓋で対策をしてください。
ただし密閉してしまうと酸欠になって落ちてしまう原因となりますので少しだけ通気口を作るように配慮します。
水の温度
ホワイトソックスシュリンプは極度の低温と高温に弱いので冬季はヒーター、夏季はクーラーを使用して25℃前後を保つようにしてください。
よく火傷防止としてヒーターにカバーをつける商品を見かけますが、稀に挟まって死んでしまうことがあるので付けない方が良いでしょう。
仮に暑いと判断すればヒーターから遠ざかりますし、火傷で死んでいたらそれは寿命で弱っていたのでしょう。
水槽にはサンゴ砂を薄く敷いてライブロック等で隠れ家を用意してあげます。
人工ライブロックを使用する場合は予め水洗いしてから導入して天然ライブロックを使用する場合はそのまま洗わずに入れます。
生体は必ず水槽を立ち上げてから1ヶ月ほど様子を見て水質が安定してきた頃に導入します。
餌の与え方
単独飼育又は同種間のみでの飼育をする場合は純淡水シュリンプ用に販売されている人工飼料を与えると良いでしょ言う。
観賞魚との混泳水槽で飼育する場合は一度の給餌量を少し多めにしてあげるだけで特別ホワイトソックスシュリンプへの給餌は必要ありません。
また餌を与えすぎると藻類などを食べなくなりクリーナーシュリンプとして役に立たなくなるので注意してください。
初期費用と維持費用
小型水槽で飼育する場合は約1万円で飼育を始められます。
ただし小型水槽での飼育はある程度海水水槽の運用に慣れて時間のある人でないと長期間の維持は難しいでしょう。
初めて飼育する場合は30cmキューブ水槽にペアで飼育すると海水の作り方や水換え頻度などのコツを掴むことができるのでお勧めします。
観賞魚水槽に導入する場合は生体料のみです。
維持費用は電気代や水道代等が若干必要となりますが月々1000円未満で維持できるのではないでしょうか。
海水水槽にオススメのプロテインスキマーとは?
海水は純淡水と比べて細菌類が発生しやすく立ち上げてから時間が経過している水槽でもコケが発生してしまったり生体に不快感を与えてしまいがちです。
それを解決するものとしてプロテインスキマーという装置を導入します。
名前の通り餌に含まれるタンパク質(プロテイン)をアンモニアや亜硝酸に変化する前に取り除いてくれる効果があります。
もちろんシュリンプ飼育に必ず必要な器具ではありませんが、導入すると長期間の維持がしやすくなるので特に初心者の方にこそ使って欲しい装置です。
価格は約4000~6000円で販売されているので是非使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
海水水槽は初心者向けではないイメージが強いですが、純淡水と海水では水換えのやり方や装置など少しずつ異なっているので難易度としては同じくらいです。
海水生物の方が色鮮やかな個体も多いので是非初めての方も飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。