犬の高額ランキング|販売価格・希少性の高い犬種

犬の価格は、血統の質やブリーダーの評価によって大きく変わります。そのため全ての犬が高額になるとは言えませんが、希少性や人気の高さで高額になりやすい犬種はあります。高い価値を認められた犬の価格をランキングでご紹介します。

 

ペットで飼える高額な犬の種類ランキング

1位:ローシェン

出典:フィッシュ4ドッグ

100万円~

ドイツ語で「小さなライオン」という意味を持つフランスの小型犬で、「リトル・ライオン・ドッグ」とも呼ばれます。体高25~33cm、体重4~8kg。

柔らかい長毛をライオンのようにカットした「ライオンクリップ」というスタイルが有名です。

 

ルネッサンス期から存在する犬種で、当時は高貴な人々の間で絶大な人気を誇り、多くのルネッサンス絵画にも描かれました。

ところがその後、カットスタイルの維持が大変なことや、吠え癖があるといった理由から人気が衰えていきます。そして19世紀頃にはほぼ見かけることはなくなりました。

 

ローシェンの個性的な外見を絶えさせないようにと、一部の熱心な愛好家がより飼いやすい犬へと改良を続けた結果、今ではまた愛玩犬としての人気が復活してきています。

現在でも生存数はとても少ないため、その希少性から販売価格は軽く100万円を超えます。

 

スポンサーリンク

 

2位:サモエド

出典:Cutest Paw

80万円~

ロシアのシベリア原産の中型犬で、典型的なスピッツ体型をしていることから「シベリアン・スピッツ」とも呼ばれます。体高48~60cm、体重16~29kgになります。

シベリアのサモエド族の使役犬として3000年以上の歴史があり、主な仕事はトナカイの番やソリ引き、カモシカ狩りといったものでした。純白の長い豊かな被毛は、極寒の地での厳しい生活に適したものです。

頑丈で力強く、また性格は社交的で知的なことからも人気の犬種となっています。わずかに上に持ち上がった口角はいつも微笑んでいるように見え、「サモエドスマイル」として愛されています。

 

 

3位:チベタン・マスティフ

出典:チベットマスチフ情報ネットワーク

75万円~

中国チベット地方生まれの超大型犬で、体高66cm、体重は64~82kgにもなります。とんでもない超大型犬ですが、経済成長が著しい中国では富と権力の象徴とされて一時価格が高騰しました。

最高で2億円の価値がついたこともあり、世界の人々を驚かせました。しかし最近では、中国経済の停滞と飼育の難しさからバブルが弾けたような状態になっているようです。

一部でかなりの価格暴落が起こっていますが、優良なブリーダーから販売される優良血統にはやはり高い値段がつきます。大型で飼育は簡単ではありませんが、忠誠心が厚く護衛犬や番犬としてとても有能な犬です。

 

 

4位:ファラオ・ハウンド

出典:函館産りんご

70万円~

マルタ共和国原産の猟犬で、体高53~64cm、体重18~25kgになる大型犬です。

元はエジプトの超古代犬種で紀元前1000年頃にマルタ島へ持ち込まれたと信じられていましたが、最近のDNA研究の結果で、数百年の歴史しかない全く別系統の犬であることがわかりました。

スポンサーリンク

 

これは、ファラオの寵愛を受けていた犬と信じられ「ファラオ・ハウンド」と名付けられていただけに、愛好家にとっては少し複雑な結果となりました。

とは言っても、この犬の気品あふれる外見と気高さに変わりはありません。

引き締まった精悍な顔立ちと琥珀色の小さな瞳、長い首と脚、褐色の短毛に覆われた筋肉質の体躯は、とても美しく高貴な印象を与えます。

 

 

5位:ロットワイラー

出典:Pinterest

65万円~

ドイツ原産の大型犬で、体高56~69cm、体重36~61kgになります。

紀元前にローマ人がドイツ南西のバーデン=ヴュルテンベルク州に連れてきた闘犬が祖先とされ、その後ドイツで牧羊犬として改良されて誕生したのがロットワイラーです。

がっしりした筋肉質の力強い体格で、脚は長くて太く、毛はブラック・アンド・タンの短毛です。勇猛で頭が良いことから、現在では警備犬や警察犬、救助犬、盲導犬としても活躍しています。

 

 

6位:秋田犬

50万円~

日本の秋田県発祥の大型犬で、体高58~71cm、体重27~59kgになります。世界的に人気の高い犬種になっていますが、現在では2系統あるとされています。

ひとつはもちろん日本古来の秋田犬なのですが、もう一方はアメリカでブリードされた「Akita」という犬種です。

世界的に見るとアメリカの犬種が「Akita」(もしくは「American Akita」)、日本の犬種が「Japanese Akita」と呼ばれて区別されています。

 

アメリカの系統は、戦後に入手しやすかった「出羽系」というタイプで、マスティフやジャーマン・シェパードの特徴が色濃く残る種類がベースになっています。

日本では、原種の秋田マタギ犬をベースとして、より日本犬の特徴が強い犬へと改良が重ねられ、「出羽系」はほぼ一掃されています。いずれの犬種も人気が高いため高額であることには変わりありません。

 

 

7位:アザワク

出典:Yahoo!きっず図鑑

30万円~

マリ共和国原産の大型犬で、体高58~74cm、体重17~25kgになります。

数千年もの間、サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族のみが飼育していたという特別な猟犬で、家族の一員としてとても大切に扱われてきた幸せな犬です。

 

1970年代に旧ユーゴスラビアの医師がトゥアレグ族の命を救ったことからお礼として数匹のアザワクを譲り受け、繁殖させたことからペット市場でも人気の犬種となりました。

アーモンド型の瞳に非常にスリムな体つきをしており、長い首と脚がとても優雅で美しい犬です。体は細くても弱々しさはなく、むしろ躍動感に溢れた力強さを感じさせます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?日本では人気の小型犬が数十万円という値段で普通に販売されているのでよくわからなくなりますが、高い価値を認められるのはやはり大型犬が多いようですね。

犬の価格は、良質な血統や、ブリーダーの手腕が吟味されて初めて高い価値が認められるものなので、値段は激しく上下しますよ。ご注意くださいね。

スポンサーリンク