ジンガサハムシの飼育方法|販売価格・餌・繁殖は?

金色に輝くカメノコハムシの仲間で鑑賞性が高く人気のジンガサハムシ。

1cmにも満たない大きさなので野外採集はやや難易度が高く見つけづらい種類ではありますが、太陽光を反射する色調をしているので目にとまるとすぐにジンガサハムシであることがわかります。

ジンガサハムシの飼育方法や入手方法など余す所なくご紹介していきたいと思います。

 

ジンガサハムシとは?

出典:Wikipedia

透明な丸い薄板に覆われていて4つに分岐した黄金色の模様が特徴的なハムシ科に属する美しい昆虫です。テントウムシのようなゆったりとした動きが特徴的で葉の裏で休むように張り付いていることが多いようです。

主にヒルガオという細長い葉をしていてピンク色の可愛らしい花を咲かせる雑草を主食としており、野外採集時にはこのヒルガオを重点的に探すと見つけることが出来るでしょう。

ヒルガオは生命力が強く春頃から乾燥した道端や公園、荒れ地などに広がり、夏になると5cmほどの花を咲かせるため見分けが付きにくい場合は8月頃に花を目印に探すと簡単に見つけることができます。

 

ジンガサハムシ自体はそれほど珍しい昆虫というわけではないため、食痕のあるヒルガオの葉を見つけることができれば高確率で採集することができます。

特に害虫として扱われることはありませんが、生息地である公園や荒れ地のメンテナンスで除草剤をまかれることが多く間接的に駆除されてしまうことがあります。

 

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生息地

出典:多摩の生き物たち

国内では全国各地で見ることができ、中国やインドなどユーラシア大陸を始めとする場所にも広く分布しています。

生息地により体長がやや異なるようですが、大きくても人の手の第一関節以上の個体はいないでしょう。

ちなみにジンガサハムシの幼虫も成虫のような丸いフォルムをしており、茶色い体色に無数の毛が生えた変わった容姿が特徴的なので比較的見つけやすいのではないでしょうか。

 

 

販売価格

出典:セモンジンガサハムシ

ジンガサハムシは生息数が多く身近な存在のためかネットオークションにおいても出品されることの少ない昆虫です。

もちろんペットショップでは売れないので販売されることはなく、飼育する場合は野外採集するしか入手することができません。

ですがヒルガオ以外にも桜の葉やトマトの葉などにもくっついていることが多いので探そうと思えば数時間もあれば見つけることができるでしょう。

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ジンガサハムシの飼育方法

出典:道草ネイチャーウォッチング

飼育環境

ジンガサハムシは薄く小さな昆虫なので隙間の小さなプラケースで飼育することをお勧めします。

ホームセンターなどで販売されているような蓋の部分が網状になっているタイプのプラケースでは簡単にすり抜けて脱走されてしまうので、クワガタやカブトムシ飼育に使用するような水滴が外に飛び出さないような工夫のされたプラケースがおすすめです。

 

飼育にはジンガサハムシの餌となるヒルガオの葉を入れておく必要がありますので、菊の部分から採集してきて水やハイドロボールの入った容器に挿しておくと長持ちしておすすめです。

水分補給に関しては葉っぱから直接摂取するため枯れた葉では水分不足に陥るため常に新鮮な青い葉を入れるように意識することが大切です。

底床に関しては不要と言っても良いですが、鑑賞性を重視するなら化粧砂のようなオシャレな底床を入れてみても良いでしょう。ただ腐葉土のような保湿性の高いものはコバエやダニが発生する可能性が高いのであまりオススメはしません。

 

 

餌の与え方

出典:TwistedSifter

摂食量がそれほど多い昆虫ではないので排泄物の処理を頻繁に行わなくても問題ありませんが、2~3週間に一度程度はケースごと丸洗いすることをお勧めします。

ヒルガオを好む種類なので、自宅のベランダやお庭でいつでも採集できるようにヒルガオを根本から掘り起こしてプランターなどに植えておくと餌の確保ができて安心です。

 

またヒルガオは綺麗な花を咲かせるので花も一緒にジンガサハムシの飼育ケースに入れておくとより鑑賞性が高まって一つのインテリアになってくれるでしょう。

ジンガサハムシの幼虫は5月を過ぎた頃から見かけることができるので、採集してきて幼虫から飼育するとより長く飼育を楽しむことができます。

 

始めは幼虫の容姿にギョッとする方も多いかもしれませんが、飼育しているうちに愛着が湧いてくる不思議な魅力を持っています。

ジンガサハムシの幼虫が何故トゲトゲしているのかというと、脱皮殻をヤドカリのように背中に付着させて行動しているためと言われています。成虫も幼虫も魅力溢れる昆虫と言えるでしょう。

 

 

繁殖

繁殖をさせる場合は複数匹同居させておくと自然と交尾する姿を確認できるので、後は産卵を待つだけです。温度によって孵化する時期を判断しているためか部屋で卵を管理していると真冬でも孵化する幼虫の姿を確認できます。

累代飼育するなら一年中この美しいジンガサハムシを観察することができますが、何故か飼育下で孵化した個体は美しい黄金色になることは少ない印象で、どちらかと言うとナチュラルな茶色をした個体が多いような気がします。

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