カバの飼育方法・餌は?寿命は長く50年以上?

一般的に肉食獣が弱肉強食の世界で頂点に君臨すると思われていますが、実は草食動物のほうがパワーがあり、一回りも二回りも巨体であることが多いため、人間の食生活においてもビーガン志向が見直されています。

草食動物で最強と噂されているのがカバで闘争心が強く人を襲うこともあるほど獰猛な動物で知られています。動物園では人気者でもあり、のんびりとした姿は日頃の疲れを癒してくれます。カバを飼育方法について紹介します。

 

カバとは?

体長約4メートル前後で体重は最大で3000キログラムを超える個体がいます。

カバは普段水辺や水中で生活していますが、それは乾燥してしまうと表皮が避けてしまい水分を放出するきっかけになってしまったり感染症を罹患する原因となるため水はカバにとって大切な資源となります。

カバの口は約150度まで大きく開くことができ、カバ同士の喧嘩や外敵から身を守る際は大きな口を武器にして激しく戦います。下顎には巨大な犬歯が生えており、人間が襲われた場合は勝ち目はありません。

 

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また、カバは巨体であるため動きが遅いイメージを持たれていますが、水中では水上バイクを追い抜くほどの猛スピードで泳ぐことも出来る上に、陸上でもオリンピック選手並のスピードで走ることが出来るほど俊敏な生き物なのです。

同じ生息域には巨大なワニが存在していますが、カバにとって大した脅威ではなく縄張りに踏み入れたワニを噛み砕いた事例もあります。主にオスは単独行動を好む傾向にあるようですが、メスや子どもたちは数十頭ほどの群れで生活をすることが一般的です。

 

非常に縄張り意識が強く、数年間も同じ縄張りを守り続ける個体が存在し、陣地に踏み入れた別のオスには口を大きく開けて威嚇をします。

以上のようにイメージに反して獰猛なカバを飼育することは一筋縄には行かないため、十分な注意と人慣れさせることが大切となるでしょう。

 

 

寿命

カバの寿命は50年と長く、飼育下であればそれよりも長生きする可能性は十分にありえるでしょう。

一度お迎えすれば長い付き合いになります。妖獣から飼育すると人慣れし易いためオススメです。

 

 

カバの飼育方法

カバを飼育するためには全身浸かれる広い水場と陸地が必要です。

それほど広大な敷地が必要なことはありませんが、やはり十分に移動できるだけのスペースは必要ですし、水はすぐに腐りやすいため常時水を動かす工夫が必要な上に定期的な水換えも必要です。

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特にカルキを抜かなければならないことはありませんが、肌荒れや体調不良に対する予防策としてハイポや浄水器などで予めカルキを抜いておくことが望ましいかもしれません。

排泄物の量も尋常ではないため放置しておくと異臭とともにハエをはじめとする虫が大量発生して衛生的に良くありませんので、気づき次第掃除をするように心掛けましょう。

 

カバは機嫌を損なうと誰彼構わず危害を加えることが考えられるため、直接対面するときは細心の注意を払って子育て中や妊娠中、空腹時などはあまり近寄らないほうがいいでしょう。

複数飼育をする場合は必ずオスを2匹以上同居させることのないように配慮してください。

 

基本的に温暖な地域に生息している動物なので雪が降り積もるような環境では体調を崩す可能性があるため、可能な限り屋内で飼育することが望まれます。

その一方で晴れた暖かい日は直接太陽光に照らされないとビタミン類などが生成されずに身体に異変をきたす可能性も考えられるので設備費は莫大な金額になることは避けられません。

 

脱走策として壁をかなり高く設計するか強化ガラス張りの巨大なケージで飼育すると良いでしょう。

万が一脱走してしまうと飼い主に責任を問われる他に混乱を招いて社会機能が停止してしまうことも考えられるので飼育環境の設計はなるべく専門家に依頼してください。

 

給餌は基本的に夜間に行うことが望ましいようですが、飼育下の場合は昼夜を問わず餌を見つけると食べてくれるので飼育者の都合で給餌してもいいでしょう。

野生下のカバは水草も大量に摂取するため水場に入れておくと非常食にもなり安心です。

 

 

餌の与え方

カバの多くは夜間にイネ科の雑草を食べているようですが、小型動物も捕食する場合があります。

基本的には草食動物に与える飼料を大量に給餌しますが、たまに魚や肉類を与えてタンパク質やミネラルなど不足している栄養素を補うことも大切です。

完全肉食性の動物に比べて餌代は安価ではありますが、その巨体を維持するためには相当の植物を摂取する必要があるため、一般的な家庭では飼育は少し難しいかもしれません。

 

 

まとめ

いかがでしたか?やはり大型動物を飼育するには相応に設備費用や餌代などが必要となり、一般的な家庭のお財布事情では到底歯が立たないでしょう。

自前で飼育するよりも動物園の入場料を支払って毎日見に行くほうが安上がりですし、色々なカバを観察することが出来るので飼育はプロに任せたほうがいいかもしれませんね。

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