カエルの飼い方|温度、湿度は?

ペットとしてのカエルの飼い方、種類別の飼育方法、餌、温度湿度、飼育ケース、飼育環境、水、頻度について紹介します。

 

ペットとしてのカエルの飼い方

飼育ケースについて

十分な広さのある水槽やケースを用意します。狭いところを好むカエルは、スライド式のふただとスライド部分に入り込んでしまう可能性があるので、上下に開け閉めができるようなふたを選んでください。

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飼育環境について

床材には赤土か鹿沼土か、腐葉土を敷きます。新聞でも構いませんが、腐葉土や新聞紙はカビが発生しやすいため、小まめに取り替えが必要です。口からではなく、身体から吸収することでカエルは水分を補給します。

水入れには、カルキ抜きをした新鮮な水を多めに用意し、汚れた水は自家中毒を引き起こす可能性があるので、見た目に関わらず毎日交換します。

 

ケース内には植物を置き、自然の環境を再現します。実際に水辺で拾ってきた小枝や水草などの方が、カエルにとっていいかもしれません。

植物を枯らさないための水やりは、ケース内の湿度管理にも役立ちます。また、カエルの尿は植物を枯らしてしまうので、定期的に洗うようにしましょう。

 

温度や湿度について

温湿度計を設置し、温度・湿度は常にチェックしましょう。それぞれの温度湿度は後程紹介します。

 

餌の与え方

生きたコオロギを、1日1匹を目安に与えます。ハエであれば1日に2~3匹が目安です。コオロギは脱走やカエルへの反撃を防ぐため、足をとってからケース内に放せば、自分で捕って食べます。

食いつきが悪い場合には、デュビア、ハニーワーム、シルクワームなどを組み合わせてバランスよく与えるのも良いでしょう。

 

ピンクマウスは栄養満点ですが週一回以下にとどめ、与えすぎないようにします。生餌がないときは、市販のエサをピンセットなどで揺らすなど、動きをつけると興味を持ちます。

エサの与えすぎによる消化不良には気をつけましょう。次は、種類ごとに習性や飼育方法が違うものもありますので、種類別に特記すべきことを以下にまとめます。

珍しいカエルの種類と特徴について

種類別のカエルの飼い方

アマガエルの飼い方

ふた付きのプラケースを用意します。プラケースはなるべく高さがあるもの(30センチ以上)を使用します。アマガエルは木の上を生活場所にするカエルなので、高さのあるものが好ましいです。

大きめ、深めな容器に水を張って水場にし、観葉植物などを置き、自然の環境を再現します。また、木の枝を立てるなど登れるような場所を作ります。

日が当たらないと植物は枯れてしまうので、植物が育つためにある程度の照明は必要です。温度は22~27度、湿度は75~85%が最適です。カエルが湿った床材の近くや、水場にいることが多くなると、ケース内の乾燥のサインです。霧吹きなどで湿度の調節をします。

アマガエルの飼い方|飼育に必要なもの・餌は?

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イエアメガエルの飼い方

アマガエルと同様、木の上に登る習性があるので高さのあるものを用意しましょう。ふたは密閉するものではなく、通気性を確保できるものを使用します。腐葉土などの土と、水ごけを敷くなどして湿度を保てる環境にし、水入れを置きます。

観葉植物や太めの木で、登れる場所を作ってあげましょう。夏場は25~30℃が適温です。冬場は22~25度くらいの温度にヒーターなどを使用して保ってください。成長期は拒食になる場合があります。

 

1週間くらいであれば何も食べなくても問題ありませんが、それ以上の期間何も食べない場合は、強制給餌をします。

流水などで手を冷やしたら、濡らしたキッチンペーパーなどに包んでカエルを持ち、ピンセットで口のあたりにコオロギなどのエサを持ってきて食べさせます。口に入れて落ち着いたら、ケージに戻します。

イエアメガエルの飼い方|飼育に必要なもの・餌は?

 

ニホンヒキガエルの飼い方

大きくなる個体が多いので、十分な広さを確保しましょう。ふたは通気性のあるものを使用します。穴を掘って隠れたりするので、床材の土はやわらかく、深めに敷きます。その上に、身を隠すためのシェルターを用意すると喜びます。

繁殖期以外で水の中で過ごすことはあまりありませんが、水分補給のため水入れは必要です。温度は23~28℃、湿度は60~80℃が理想です。食欲旺盛な種類なので拒食になることはあまりないと思われます。色々な種類のエサで栄養を採らせましょう。

ヒキガエルの飼い方|飼育に必要なもの・餌・湿度温度管理

 

ツノガエルの飼い方

一か所でじっとしていて、動き回る種類ではないため、大きなケースは不要です。通気性のあるふた付きの、小さめなケースがよいでしょう。

土の中にもぐっている種類なので、深めのやわらかい土を敷きます。水に浸かったりすることはほとんどありませんが、ケース内の湿度を保つため水入れを置きます。

温度は22~28℃、湿度は60~80℃が理想です。成長期の個体には1~3日に1度の給餌になりますが、成体の場合は週に1度くらいの給餌で大丈夫です。

ツノガエルの飼い方|飼育に必要なもの・餌は?

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