アクアテラリウムやテラリウムで飼育する生体として選ばれることが多いカエル。アマガエルやウシガエルなど私達の周りにも沢山のカエルたちが暮らしているのでかなり身近な存在となっているのではないでしょうか。
もちろん国内原産種のカエルたちもペットとして飼育すると外で観察しているだけでは分からない仕草や特徴を発見できる楽しみがありますが、色鮮やかな海外産のカエルたちも私達に新しい刺激を与えてくれるでしょう。
国内外問わず初心者におすすめの飼いやすいカエルをご紹介したいと思います。
カエル初心者におすすめの飼いやすい種類
クランウェル・ツノガエル
出典：サウリナ守口店
恐らくペットショップで最も多く販売されているカエルではないでしょうか。ふっくらとした可愛らしい見た目が最大の特徴でグリーンやイエローなど数種類のカラーバリエーションが存在します。
地上棲のカエルで活発に動き回ることが少ないので小さなプラケースで終生飼育が可能なため複数匹飼育している人も少なくありません。
非常に生命力が強く2~3週間に一度給餌するだけで飼育できますし、湿らせたソイルやキッチンペーパーを敷いただけのシンプルなレイアウトでもストレスを感じさせることなく管理できるので、初心者の方や忙しい社会人に是非ともお勧めしたい種類です。
オーソドックスなグリーン個体は3000円前後で販売されることが多く、やや希少価値のある暖色系の個体や黄緑色の個体でも1万円未満で販売されています。餌は栄養価の高い冷凍ピンクマウスをピンセットで与えましょう。
ヤドクガエル
天敵に有毒であることを知らせる警戒色として鮮やかな青色や黄色などカラーバリエーションが豊富な外国産のカエルです。アクアテラリウムに導入されることが多く飼育も容易であることから人気の種類です。
原産地では猛毒を持つ危険な生物として知られていますが、飼育下繁殖個体は野生下と比較すると毒性が少ないためペットとして飼育することができます。
ただ爬虫類のようにハンドリングをして楽しむことは避け、なるべく手に触れないように注意しながらお世話をする必要があります。
毒性が弱くともアナフィラキシーショックを引き起こす可能性は否定できないため手袋などをして対策をするに越したことはないでしょう。樹上性なので立体的に流木や登り木などをレイアウトしてください。
ヒメアマガエル
出典：Wikipedia
沖縄に生息する丸っこい身体付きとナチュラルカラーが特徴的なカエルです。緑色のイメージが強いアマガエルですが、本種は灰色や褐色をしています。
地表棲のカエルですが跳躍力が凄まじくなるべく高さのある広いケースで飼育することをお勧めします。本種は3cm程と小柄な種類なので小さな生餌を与える必要があるので、通販サイトやショップで餌用のショウジョウバエや昆虫の幼体を購入しましょう。
アメフクラガエル
ピンポン玉のような丸い身体が可愛らしくお腹が大きすぎて前脚が地についていないところが可愛らしいカエルです。地表棲で底床に穴を掘って過ごす習性があるので細かいソイルを敷くと良いでしょう。
アリやコオロギを摂食しますので本種とは別の容器にストックしておくことをお勧めします。可愛らしく人気のある種類のため販売価格はやや高めに設定されることが多く1万円前後します。
アフリカウシガエル
男性の手のひらサイズにまで成長する大型のカエルです。高温多湿環境を好み大食漢なので頻繁に飼育ケースをメンテナンスしないとすぐに環境が悪化して病気に罹ってしまうので注意しましょう。
温度と湿度に気をつけていれば丈夫な種類なので初心者の方にも安心してお迎えいただけます。価格は5000円前後することが多いようです。
バジェットガエル
他のカエルとは一味違う雰囲気を醸し出す独特のカエルです。水場に生息しているためアクアリウムで飼育することができる点で重宝されています。飼育は非常に簡単で生餌や人工飼料などあらゆるものを食べてくれますので昆虫が苦手な方にもお勧めできます。
注意点としては知能があまり発達していないため動くものに反応して食べてしまいますので熱帯魚との混泳は避けてください。販売価格は8000円前後とやや高額です。
ウキガエル
ピラニアやアロワナなどの大型魚の生餌として販売されることが多い東南アジア原産のカエルです。3cm前後と小柄なため小さな虫かごで飼育することができ、価格も数百円程度で販売されているので本種の飼育を通してカエル飼育のコツを掴むといいでしょう。
飼育する際は水質悪化を避けるためにフィルターを稼働させることをお勧めしますが、野生下では止水域に生息している種類なのであまり水流が強くならないようにしてください。特に陸地を用意する必要はなく通常の水槽に水を張って飼育するといいでしょう。
アマガエル
皆さんの多くがカエルと聞くとアマガエルをイメージするのではないでしょうか？飼育は簡単で暑さにも寒さにも強く可愛らしい見た目と鳴き声で飼育に対する満足度が非常に高くオススメです。
餌はハエやクモなど小さな昆虫類を与える必要がありますが、通販サイトでも販売されているので餌に困ることはないでしょう。どこにでも生息している印象ですが水質悪化に弱いので綺麗な水を保つことが大切となります。
