マルチカラーエンゼルは名前の通りの綺麗な色でさまざまな色が楽しめます。入荷時期もあり、手に入れるのも大変です。
マルチカラーエンゼルとは?
出典:スプラッシュ
特徴
生息地はハワイ、大きさは10㎝前後に成長します。マルチカラーエンゼルの特徴は、頭部の濃い青色に模様が入っていること、口元から腹部にかけて黄色に変わり、さらに体全体にうっすらと青みがかったような白を持つ事です。
1匹の海水魚で、ここまで色のコントラストを楽しめる種類はなかなかいません。本種だけが持つ特徴でしょう。
レイアウトの影に隠れているよりは、前に出てきて遊泳してる姿を多く見る事が出来るので、水槽の前面で主人公的な見方をすることが出来そうです。
寿命
マルチカラーエンゼルの寿命ですが、大きさから5年から7年前後になると思われます。
マルチカラーエンゼルは丈夫で餌付きやすいので、終生飼育をする事が可能な種類だと思われますが、やはり水温に気を付けないと夏場に水温のあがりすぎで亡くなってしまう場合があります。
温度管理には気を付けた方がよさそうです。
販売価格
マルチカラーエンゼルの価格ですが、飼育は簡単な部類なのですが、入荷時期が限定されていて、さらに生息している場所の水深が深い所から値段が高くなる傾向にあります。
だいたい1匹10000円から20000円の間くらいになります。出来れば実際にショップまで足を運んで実物を見て、餌付いていて色が良く出ている個体を選ぶのが一番良いのですが、専門店でないと入荷をしていない可能性が高いため、ネット通販になる場合もあります。
ネット通販で頼む場合もなるべく個体ごとの写真が乗っけてあるようなショップだと個体を厳選出来て違いがわかり、安心する事が出来るでしょう。
マルチカラーエンゼルの飼育方法
水温と水質
マルチカラーエンゼルの適正水温は、22度から26度。野生化では水深の深いところに生息しているようですので、水温は低めに保ちましょう。
小型ヤッコの中では飼育もしやすく丈夫な種類ではありますが、高水温には気を付けてください。
水質の方は、軽い水質悪化には耐えてくれますが、色が悪くなります。しっかりと綺麗な水質を保つことでマルチカラーエンゼルも見た目が綺麗になります。
混泳
マルチカラーエンゼルの混泳についでは、普通くらいの難易度といったところでしょうか。小型ヤッコの中でも性格がなかなか強く、マルチカラーエンゼルよりも体が小さいサイズの種類と混泳させるとつつきまわしたりする場合があるようです。
逆に言えばタフな性格を持っているとも言えるので、多少の気が強い海水魚との混泳でも耐えてくれます。ヤッコ同士の混泳が出来るタイプではありませんが、他種同士の混泳であれば可能です。
できれば混泳の定番であるスズメダイ系統は避けておいた方が無難で、もしスズメダイやクマノミ等と混泳させる場合はある程度成長して体の大きい個体を導入した方が良いです。
混泳させる場合にマルチカラーエンゼルが非常に目立つ事から、どの海水魚と混泳させても色味としてバランスが取れるのが本種の強味。色んな海水魚との混泳を楽しみましょう。
サンゴとの相性
マルチカラーエンゼルはクシピポプス亜属に分類されるヤッコですので、サンゴへの食害は少ないと思われます。
色んなサンゴとの混泳を楽しむ事が出来ますが、赤いサンゴを入れると水景として楽しめると思います。
マルチカラーエンゼルが黄色や青を持っている種類の海水魚ですので、バランスをうまく取れれば美しくなること間違いなしです。
こちらも注意点として、お腹がすいてしまうとサンゴをつつき始める可能性があります。餌付いた個体を導入した方が安全に混泳を楽しめます。
水槽
マルチカラーエンゼルの飼育に必要な水槽の大きさですが、丈夫な種類であり、ある程度の水質悪化にも耐えてくれることから45㎝もあれば飼育をする事が可能でしょう。
しかし、混泳を楽しみたい場合や、水温の変化が激しくなりそうな場合はサイズを大きめにして60㎝以上の水槽は用意しておいた方がよさそうです。
餌の与え方
マルチカラーエンゼルの餌についてですが、一般的に餌付けは簡単とされていて、個体差はありますが、そこまで餌付かせることは難しくないでしょう。
水槽の導入当初は色も悪く気を付けなければいけませんが、落ち着いてくるとライブロックをつついるのが見られると思うので、そのタイミングで人工飼料試してみましょう。
ヤッコ用の草食成分が強いタイプのフードを与えればよいと思いますが、それでも餌付かない場合はホワイトシュリンプ等の冷凍餌を試すと良いです。
2日から3日もたてばきっと餌付いてくれます。根気よく餌を与え続けましょう。
なりやすい病気
マルチカラーエンゼルの病気についてですが、特段かかりやすい病気等はなく導入初期の白点病が注意点です。水に慣れていないうちにレイアウト変更をしたり、水を換えてしまうと発症してしまう事があるようです。通常通りに飼育をしていれば問題ありませんが、その点には気を付けた方が良いです。