マタマタの飼い方|枯れ葉みたいなカメの販売価格は?

大きな枯れ葉や岩のような変わった見た目のマタマタ。

ほとんど動かずのんびりしていたり、亀なのに甲羅で身体を隠せないなどその生態は謎だらけ。そんなマタマタの魅力や飼育方法をご説明します。

 

マタマタの特徴とは?

出典:サウリナ守口店

爬虫綱カメ目ヘビクビガメ科に分類されるマタマタはコロンビアやフランスなど広く分布しています。ペットショップやイベントに出品されている個体は10cmほどの幼体で成長すると50cm以上にまで大型化します。

変わった生き物として各地の水族館で展示されていますのでマタマタの生態を観察することができます。

スポンサーリンク

 

生息地

一生の大半を流れの穏やかな沼や池など水中で生活をしています。マタマタは寒さに弱く20℃以下になると徐々に体力を奪われて弱体化しますので、26~30℃程度を保つ必要があります。

 

長い首

出典:LUMBERJACK

マタマタは頭が大きく甲羅に収納することができません。しかし枯れ葉に似た風貌から周囲と擬態することで獲物を待ち伏せたり、長い首を使って頭の突起物を水面に出して息継ぎをします。

ちなみに頭の突起物は吻端(ふんたん)といいシュノーケルの役割をしています。

 

販売価格

ペットショップでは約15000~30000円で販売されているようです。繁殖難易度が高く流通しているマタマタはワイルド個体が大半です。

流通量も多いとは言えず爬虫類専門店でないと在庫がないことが多いため、事前にショップへ問い合わせてみても良いかもしれません。

 

 

マタマタの飼い方

出典:Petshop Zoo

飼育環境

完全水棲のためある程度の水量が必要です。最深部の目安としてマタマタが首を伸ばして吻端(ふんたん)を水面に出せる程度が良いでしょう。

マタマタは日光浴によってビタミンD3を体内生成しますので、身体が半分ほど水面に出せる浅瀬を作ってください。

全体をヒーターで26~28℃に保温して35℃程度のホットスポットを浅瀬に作るようにします。ホットスポットに紫外線ライトやバスキングライトも設置します。

 

餌の与え方

のんびりとしているマタマタですが肉食性で生きた魚やエビが大好物です。人工飼料に餌付く可能性は極めて低いため飼育の際は活餌のストックも同時に行う必要があります。

その際に管理が楽だからと同じ活餌ばかり与えていると飽きて食べなくなってしまいますので、数種類の活餌を育成しておくと良いでしょう。食べ残しは毎回必ず取るようにしてください。水量が少ない環境だとすぐに水質が悪化してしまい生体によくありません。

 

飼育水槽

出典:サウリナ守口店

販売されている個体は幼体であることが多く30cm程度の水槽で飼育できますが、成体は50cm以上にまで大型化しますので120cm以上の大型水槽が必要となります。

幼体を購入後からすぐに大型化することは稀でゆっくりと成長するため、メンテナンス性を考慮して最初は中型水槽で飼育すると良いでしょう。

 

水質

水質調整は熱帯魚にとって重要な作業ですが、マタマタにとっても病気の予防になり大切なことです。アマゾン川などに生息しているため弱酸性の水質を好みます。

スポンサーリンク

水換えの際はバケツにヤシャブシの実や流木を入れたバケツを1~2日程度エアレーションをして置いておくと、ブラックウォーターというマタマタの落ち着く水質を作ることができます。

 

注意点としては、弱酸性の水質を好むといっても飼育水を放置して酸化させる行為はよくありません。週に1~2回三分の二程度の水換えを行ってください。

日本の水道水は強めのアルカリ性を示す水質の地域がありますので、単にカルキを抜いただけの水を入れると水質変化により体調を崩すおそれがあります。

酸性に傾ける水質調整剤も販売しているのでぜひチェックしてみてください。

 

コミュニケーションの取り方

出典:サウリナ守口店

ペットとして迎え入れるからには愛情を込めて触れ合いたい想いが湧いてきますよね。マタマタはその特異な容姿から岩や枯れ葉に擬態をしながら身を守り、餌を捕らえる生活をしていますのでなるべくそっと見守ってあげてください。

あまり接しすぎるとストレスが原因で突然死に陥る危険性がありますので気をつける必要があります。まったりと過ごす姿を眺めて癒やしてもらえるのがマタマタ飼育の醍醐味ではないでしょうか。

 

混泳

出典:サウリナ守口店

マタマタは肉食性のため口に入る小型の魚や両生類との混泳は避けましょう。同程度のサイズでしたら複数飼いも可能ですがサイズが大きくなると手狭になりますので、多少なりともストレスの原因になってしまいます。

個体差もありますが、ニホンイシガメなど飼育環境が似ている種類とも混泳は可能といえるでしょう。様子を見ながら挑戦してみてください。

リクガメの人気の種類|大きさ・値段は?

カメの人気の種類の性格、大きさ、特徴は?

 

まとめ

謎だらけのマタマタも少しは謎が解けましたか?水族館で展示されているけど飼育できるかどうか疑問に思っていた方の参考になれば幸いです。

飼育方法については一般的な水棲カメと似ている部分が多いので、日々の管理は問題ないと思いますが、とても大型化するため飼育スペースを確保することから始めるのが良いのではないでしょうか。

ゆったりと流れる時をマタマタと共に過ごしてみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク