輸送技術が向上したことによって様々な種類の熱帯魚が日本国内で流通するようになりました。昔では飼育できなかった熱帯魚や最近発見されて市場を盛り上げている熱帯魚が沢山流通しています。珍しい熱帯魚の種類をご紹介したいと思います。
珍しい熱帯魚の種類
ノーザンバラムンディ
出典:Wikipedia
オーストラリアの北部に生息するアロワナの一種で他のアロワナよりも流通し始めた時期が遅く高価なアロワナという印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
大きさはアジアアロワナなどとほぼ同程度ですが身体に柔軟性がないため奥行きのある水槽で飼育する必要があります。
アロワナは基本的に臆病な性格をしており慣れるまで時間がかかりますが、ノーザンバラムンディは攻撃的な性格で怯えることは少ない種類です。
シルバーアロワナのような明るい大きな鱗が特徴的で鑑賞性に優れているため人気を集めています。販売価格は一万円を超えることは少なくセール対象になると3000円程度で販売されていることもあります。
セウェルリアリネオラータ
出典:熱帯魚とか始めました!
クリーナーフィッシュとしての役割を果たす鑑賞性に優れたヒルストリームローチの一種です。水槽のガラス面に張り付いてコケを食べている姿を観察することができます。
プレコのような美しい体色は水槽をより一層華やかにしてくれますが、やや飼育が難しく水質と水温管理がしっかりできていないとすぐに落ちてしまいます。
基本的に多くの酸素を必要とする種類なのでエアレーションは必ず稼働させて夏場の気温が高い時期はクーラーやエアコンを使用して27℃を上回らないようにしてください。
また人工飼料に餌付きにくいのでコケがあまり生えていない水槽では冷凍アカムシや植物由来の沈下性人工飼料を与えると良いでしょう。水流は強めに設定して水槽内に止水域ができないように注意してください。飼育は難しいですが相応の魅力があり人気があります。
ポルカドットスティングレイ
アマゾン川に生息する純淡水で飼育可能なエイの仲間です。黒をベースに白いスポットがいくつも入る美しいエイで成魚は60cm以上になります。アロワナやポリプテルスと混泳させることもできるので大型水槽を立ち上げ済みの方はすぐにでも飼育を始められます。
ただし水質悪化に弱く汚れやすい低層域で生活をするためマメな換水と掃除をしなければなりません。また非常に効果で大きい個体は数万円~数百万円程度で販売されますのでお迎えにはそれなりの覚悟が必要となるでしょう。
傷つきやすいのでベアタンクで飼育することをお勧めします。
ネオヘテランドリアエレガンス
ショップで販売されることが少なく実物を見たことない方も多いのではないでしょうか。シルバーをベースに黄色やグレーの美しい模様が入る全長2cmほどの小型魚で気性が荒いことからアクアリウムでは高嶺の花のような存在です。
価格は5000円前後で販売されることもあり希少価値の高い種類です。
コリドラスアンチェスター
出典:あくあしょっぷ石と泉
入荷されると必ずと言っていい程目玉商品として紹介される珍しいコリドラスの仲間です。尾ビレにまで複雑な模様が入る美しいコリドラスで10万円以上の値段がつくこともあります。
飼育方法は他のコリドラスと同様で混泳も問題ありません。しかしあまりに珍しいコリドラスのため混泳水槽で飼育する方は少ないでしょう。
ノソブランキウスラコビー
出典:ノソブランキウス・ラコビー・熱帯魚カタログ
観賞用卵生メダカの代表格とも言える非常に美しい色合いをした熱帯魚です。弱酸性から弱アルカリ性まで幅広い水質に生息する種類ですが、一方で管理されていた水質で飼育しないと体調を崩すため水質測定は必須となります。
また色揚げをするには27℃前後の澄み切った軟水で管理する必要があり初心者にはあまりお勧めできません。価格も数千円することが多くお迎えに失敗できない値段で流通しています。
ただメダカの仲間では珍しく1年以上生きる個体が多いためコストパフォーマンスは良いのではないでしょうか。
キプリクロミスミクロレピドータス
アフリカ原産のシクリッドでプランクトンを主食とする中型の熱帯魚です。綺麗な水質を維持する必要がありますのでオーバーフロー水槽や流量の多い外部フィルターと補助フィルターを使用した濾過能力の高い水槽で飼育しなければなりません。
カラーバリエーションはブルーやイエロー、レッドなどが存在しますがいずれも1~2万円以上で取引されることが多く市場に出回ることが少ないため入手しづらい種類です。本種は弱アルカリ性で管理するため海水風にレイアウトした水槽で飼育すればインテリア性が向上してお薦めです。
スティフォドンルティラウレウス
恐竜のような名前の本種はインドネシア原産のハゼの仲間です。暖色系の色合いに暖かみを感じる可愛らしい熱帯魚で飼い込まれた個体は背ビレが青いラメのようなキラキラとした模様が浮かび上がります。
本種は人工飼料に餌付くことはなく水槽で自然発生した藻類やバクテリアなどを摂食します。給餌する際はブラインシュリンプなどの小さな生餌を与えてください。
混泳は問題なく行えますが希少価値が高く美しい容姿をしているので単独で飼育することをお勧めします。