ミステリークレイフィッシュの飼い方、混泳の相性は?

オスが存在しないため単為生殖で繁殖することで有名なミステリークレイフィッシュ。

ザリガニといえばアメリカザリガニのような大型の甲殻類という印象がありますが、ミステリークレイフィッシュは小柄で綺麗な模様をしているので、鑑賞性が高くインテリア水槽にオススメです。

ミステリークレイフィッシュの気になる飼育方法や繁殖方法などお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。

 

ミステリークレイフィッシュの特徴とは?

出典:水草工房メイキング

別名マーブルクレイフィッシュと呼ばれるように大理石のような美しい模様に彩られた単為生殖するザリガニの一種です。

小型ザリガニといえば水質変化に敏感なニホンザリガニなどが挙げられますが、本種はかなり劣悪な環境でも生存することができるほど生命力の強いザリガニなので初心者の方や忙しい社会人にオススメのペットと言えます。

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販売価格

ミステリークレイフィッシュの販売価格は約1000円です。以前は流通量が少なく繁殖方法も解明されていなかったので数千円から数万円という高値で取引されていたようですが、今は個体数が安定して飼育下繁殖個体が多く出回っています。

B品として脚やハサミが欠けた個体が割安で販売されていることがあるのですが、脱皮を繰り返していくうちに元通りに戻ることが多いので安心してお迎えください。

 

 

ミステリークレイフィッシュの飼い方

水温や飼育環境

飼育ケースは小型のプラケースや大きめの瓶で飼育することもできます。水量の目安としては一匹につき10リットル以上としてください。

底床はなくても問題ありませんが、サンゴ砂や田砂などお好みのものを使用してください。ソイルは弱酸性に傾ける作用があるので産卵させたいときなど一時的に使用するようにしてください。

 

貝殻やライブロックをレイアウトするとより理想的な環境に近づきます。甲殻類は酸欠になりやすいので必ずエアレーションを稼働させて飼育水の酸素含有量を一定以上に保つような配慮が必要です。

水換えは1週間に一度に3分の1程度の水量を交換します。水温は25℃前後に保つように心掛けたほうが良いですが、日本の屋内で飼育する場合はヒーターやクーラーは必ずしも必要ではありません。

 

繁殖方法

本種は単為生殖なので交尾を行わないため成熟したミステリークレイフィッシュが産卵するまで待つ必要があります。基本的に生命の危機にさらされないと繁殖しないので綺麗な水質で理想的な環境下では産卵しません。

オススメとしては弱アルカリ性の水質で管理することが理想的なことから故意的に弱酸性に傾けるようにすると産卵することがあります。

給餌量を増やしたり水換え頻度を落としたりして水質悪化を誘発させても産卵するようになりますが、親が産卵後落ちてしまうことがあるのでお勧めしません。

 

餌の与え方

出典:photo message

ミステリークレイフィッシュの食性は雑食で何でもよく食べてくれます。最近では100円均一ショップでザリガニの餌が販売されているのでそれを活用してもいいでしょう。

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ただしササミやソーセージなどは水質悪化が著しいのでなるべく人工飼料で管理することをお勧めします。

 

混泳の相性

アメリカザリガニほど大きな甲殻類はミナミヌマエビほどの小さな甲殻類を認識することができないため混泳させても問題はないと言われています。

しかし本種のような小柄なザリガニはミナミヌマエビを餌として認識するため捕食されてしまう危険性があります。基本的には単独飼育で管理することをお勧めします。

エンゼルフィッシュやベタと混泳可能と謳われることも多いのですが、実際に混泳させてみるとミステリークレイフィッシュに過剰なストレスがかかってしまい、すぐに落ちてしまうでしょう。

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色の変え方

出典:私と魚と水と

ミステリークレイフィッシュは食べる餌によって色合いが少しずつ変わってきます。カロチンを含まない餌を与えると青くなり、クチナシ色素を含ませた人工飼料を与えると黄色くなります。

また突然変異によっても白色や黒色など変わった体色の個体が作出されます。食べ物によって色を変えた場合は脱皮するともとに戻ってしまいます。累代飼育をしていくと様々な色合いのミステリークレイフィッシュを観察できるのでとても面白みのあるペットです。

 

初期費用と維持費用

初期費用は最低でも3000円程度は必要となるでしょう。維持費用はそれほどかからず月々数十円から数百円程度です。

 

飼育上で気を付けること

複数飼育をすると脱皮直後の柔らかい時期に共食いが発生しますので基本的には単独飼育をするようにしてください。生体が弱ってしまってもメチレンブルーなどの薬剤を使用しないでください。

水草水槽に導入すると根本から引っこ抜かれたり食害を受ける可能性があるのでお勧めしません。孵化直後は子育てをする姿を観察できて微笑ましいのですが、成長するにつれて親が子を食べるようになるので時期を見て別の容器に移してください。

本種は日本の環境下でも十分に生存可能なので河川に逃がしてしまうと生態系の破壊に繋がるので最後まで責任を持って飼育しましょう。

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