オケラの飼い方|寿命、販売価格、餌の与え方は?

まだ緑が豊かだった昔はよく校庭や庭でオケラを見かけたものですが、最近は都市化が進んだためかめっきり見かけなくなりました。そんな珍しいオケラですが、実はペットとして飼育する人も多く人との関わりが多い生き物として知られています。

謎に包まれたオケラの特徴や餌、飼育に必要なものなどを余すところ無くご説明したいと思います。

 

昆虫オケラの特徴とは?

出典:パピィの日記帳

オケラは日本における俗称で正式名称はケラといいます。コオロギの仲間で特に地中で活動するコオロギの中でも地中生活に適応した種類です。

体長は3~5センチ程度で土が付きにくいように全身に短い産毛が生えているのが特徴的です。実は成虫に羽が付いていて一般的なコオロギ同様に音を発する機能があります。

主に地中で鳴くため、昔はミミズが音を発していると勘違いされていたようです。本種は穴を掘りながら地中で活動するのでモグラ同様に前脚が発達しています。ちなみに「おけら」とはお金がない状態のことを指す言葉です。

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コオロギの飼い方|繁殖・餌・飼育に必要なものは?

 

生息地

主に温暖な地域に生息しており水気のある草原や森林、畑などの地中で巣穴を作り生活をしています。オケラは様々な条件の環境下で行動することができ地中や水上、空中などを移動することができます。

自然下では鳥やカエルなどに食べられることが多く、江戸時代には飼育されている鳥の餌として捕獲されていました。

しかし、代謝が激しく水分不足に陥るとすぐに死んでしまうことから現在ではオケラではなく、コオロギやゴキブリなどが活餌として広まりました。

 

オケラの魅力とは?

出典:加古川写真散歩

泳いだり土を掘り進んだりと様々な環境に対応することができるため、飼育下においても多様な活動を観察することができます。

また、地上を歩くときのヨイショヨイショと拙い動きが非常に可愛らしく愛玩動物といえるレベルです。また寿命が長く繁殖も狙えるので愛着が湧きやすく飼育に楽しみを見出しやすいのも魅力の一つです。

 

人の家のようなオケラの巣

地中に巣穴を作り生活をするオケラですが、ねぐらやトイレ、獲物を捕獲するための穴などそれぞれ部屋の役割を考えて巣を作っています。水槽など透明なケースで飼育していると稀に巣穴が側面から観察することができます。

トイレを分けるところなど意外と綺麗好きで人間と似通っている部分があり、とても頭の良い生き物ではないでしょうか。

 

寿命

出典:虫央堂

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オケラの寿命は長く2~3年生きる個体もいるそうです。幼虫期間に一度越冬し、成虫になった後も数年生きるようです。

飼育下では湿度調節や栄養不足などですぐに死んでしまうことから難しく感じてしまう方も多いようですが、ミズゴケを使用するなど工夫をすることで本来の寿命まで飼育することができます。

 

販売価格と入手方法

ペットショップや通販サイトにて数百円程度で販売されているようです。稀にオークションなどに出品されることもあるようなので、是非チェックしてみてください。

自然採集する場合は畑や水辺など水分を多分に含んだ土を探してみましょう。

柔らかい土の中で生活しているのでスコップなど鋭利な道具を使って掘り起こすよりも手で慎重に探すと怪我をさせることもありませんしオススメです。

 

 

オケラの飼い方

出典:工房 木 楽々(ki-rara)

飼育環境

本種はそれほど大きくないのでミドルサイズのプラケースや水槽で飼育することができます。ただ大きめのケースに水場や流木など様々な環境を作ることでオケラ特有の行動範囲の広さを観察することができるでしょう。

床材には腐葉土や赤玉土、園芸用の土など土の中に潜れるものにしてください。土に潜り巣穴を形成するため10センチ以上厚く敷く必要があります。

また、乾燥に非常に弱い面がありますので定期的な霧吹きで調節するかミズゴケや落ち葉など保湿効果のあるものを床材に混ぜて使用すると良いでしょう。

 

化粧砂やゼオライト、砂利などは鑑賞性に優れていますがオケラ飼育には向いていません。オケラは飛翔能力に優れているので夜間に脱走されないためにも蓋のついたケージを選びましょう。

飼育をするからには観察したい欲望に駆られますが、あまり頻繁に掘り起こすとせっかく作った巣穴が台無しになったり、生態にストレスを与えて弱らせてしまいますのでそっと見守りましょう。

 

餌の与え方

食性は雑食で植物の根や昆虫ゼリー、小動物用の配合飼料など何でもよく食べます。稀に活餌を捕獲して食べることがありますので、複数飼育をしていると共食いをする可能性があります。

運動量と代謝量が激しいためエサ切れや水切れしないように毎日新しいものと交換する習慣をつけましょう。

珍しい昆虫8選|ペットとしての飼い方・販売価格は?

 

まとめ

生息数は年々減少傾向にあるオケラですが、まだまだ田舎や畑などには沢山生息しているのでぜひ探してみましょう。

オケラ飼育が難しいと言われたのは情報が乏しくインターネットなどがない時代だったからで、現在はわからないことがあればすぐに検索できますので、積極的に挑戦してみることをお勧めします。

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