普通の馬よりも小さいポニー。今回はポニーの飼い方、飼育に必要なもの、魅力、しつけ方法、なりやすい病気、価格、寿命などについて紹介します。
ポニーの特徴とは?
ポニーとは、ミニチュアホースとも呼ばれ、体高147センチ以下の馬の総称です。犬と同じように様々な種類がおり、大型犬より小さいものから、普通の馬より少しだけ小さいものもいます。
このうち、ペットとして家庭で飼育されるポニーの多くは「ファラベラ」と「シェットランドポニー」です。このファラベラは、もともとアルゼンチン生まれで、過去にはアルゼンチンの大統領から天皇陛下に贈られたこともあります。
ファラベラやシェットランドポニーの多くは現在家庭での愛玩用として繁殖されているため、総じて気性は温厚です。
魅力
ポニーの魅力はなんといっても、そのおっとりしたかわいらしさです。あまり感情表現が激しいわけではありませんが、人によくなつき、なつくと名前を呼ぶときにかけよってきたりします。
また、おおらかですので、人や他の動物におびえることもあまりなく、攻撃的でもありません。少々毎日のお世話に手間がかかりますが、大きな顔に落ち着いた目をしたポニーは本当に愛らしいものです。
販売価格
ブリーダーなどを通して購入すると、100万ほどかかるときもあります。しかし、牧場で生まれたポニーを引き取ったり、競馬の関係者などを通じて探すと、30万ほどで飼うことができます。
親の毛色や性格もありますので、できれば親馬をみた上で購入できるのがのぞましいです。
寿命
平均寿命は30年ほどです。病気などをしなければ、40年ほど生きることもあります。ですから、飼うときは責任感を持って、最後まで面倒を見るようにしてください。
ポニーの飼育に必要なもの
庭
もちろん広ければ広いほど良いのですが、広大な庭がないといけない訳ではありません。10畳ほどの広さがあれば十分です。できれば芝をひいてあげると喜ぶでしょう。
馬小屋
馬小屋はなかなか売っていませんので、ホームセンターなどで材料を購入して作るか、大き目の大型犬用の小屋でも大丈夫です。
床にはおがくずか新聞紙を切り刻んだものをひいてあげると良いでしょう。コンクリートの床そのままにしておくのはポニーにとってあまり居心地の良い状態ではありません。
餌の与え方
餌は一日に二回から三回に分けて与えます。馬の大きさにもよりますが、一回の食事で乾草を1キロほど、ふすまや大麦を500グラムほど与えます。
おやつをあげたい場合は生の草、りんご、にんじんなどが良いです。水はバケツなどにたっぷり入れて、いつでも飲めるようにしておいてあげてください。餌代はだいたい一ヶ月に5000円ほどです。
ポニーの飼育方法
掃除
小屋は毎日掃除してあげなくてはなりません。ポニーはだいたい、小屋の中で糞をしますから、一日にできれば二度外の庭に放し、汚れた部分を取り替えてあげる必要があります。
また、よく換気してあげましょう。
散歩
犬ほどの時間は必要ではありませんが、ポニーにも散歩が必要です。一日に30分ほどでよいので、綱をつけて普通の犬が散歩するように散歩できます。
このとき、糞の処理に気をつけましょう。水を持ち歩いて流したり、土に埋めたりする他の人への配慮が必要です。ある程度は外の雑草を食べさせてもかまいません。しかし農薬などが散布されている場合もありますので気をつけてください。
手入れ
定期的にブラッシングをしてあげましょう。馬はとても綺麗好きです。夏や、暖かい日には外で水をかけて丸洗いしてあげるのも良いですが、寒い日は控えてタオルで拭く程度にとどめましょう。
しつけ
基本的におとなしいのですが、やんちゃな一面もあり、遊びで人間の手を噛もうとすることもあります。噛まれるとポニーに悪気はなくともとても痛いですので、早めに主従関係をはっきりさせ、毅然とした態度で接することが必要です。
ですが、その他のしつけに関して、犬のしつけと同じように考えてはいけません。おすわりやふせ、といったものをポニーにさせるべきではありませんし、トイレのしつけに関しても無意味といってよいでしょう。
それで、大きな犬のようなイメージで、飼い主に対する絶対的な服従心を求める方にはおすすめできません。
なりやすい病気
ポニーを迎える前に、近所にポニーを見てくれる獣医さんがいるかどうか必ず確認しましょう。馬を診ることのできる獣医さんはとても少ないのですが、ポニーを飼うなら予防接種や虫下し、体調不良などでどうしてもお世話になることがあります。
具合が悪くなってから探し始めるのでは遅いですので、ポニーを飼う前に必ず獣医さんを探し、診てもらうであろう旨を伝えておくべきです。
まとめ
多くの方は小さいころ、牧場などで優雅な馬を見てあこがれたのではないでしょうか。ポニーは馬とともに暮らしたいという方の夢をかなえてくれる、大きな甘えん坊です。
決して「飼いやすい」わけではありませんが、ポニーが与えてくれる癒しや喜びにくらべるとたいした労苦ではないかもしれませんね。
ポニーを飼いたいと思われている方は、ポニーを家族の一員としてずっと一緒に暮らす覚悟と準備をしっかりして、ぜひこのちょっと大きいペットに癒されてください。