一見アルビノ個体を彷彿とさせるほど美しい白色の体色をしたポルカスカメレオンモドキ。カメレオンモドキと名前に付いていますが実はイグアナの仲間だったりします。
そんな変わった容姿と見た目を持つポルカスカメレオンモドキは国内でも流通こそしていますが、その飼育方法や特徴については謎だらけです。ポルカスカメレオンモドキをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。
ポルカスカメレオンモドキの特徴とは?
出典:サウリナ守口店
トカゲの一種であるポルカスカメレオンモドキは見た目がカメレオンに似ていることからカメレオンモドキと命名されているのでしょう。ただ細部を観察してみると手脚の形状や仕組みがカメレオンと大きく異なることに気づきます。
ポルカスカメレオンモドキはヤモリのように手脚に吸盤があり壁や石など自由自在に張り付きながら移動することができます。またストレスを抱えやすいカメレオンと違って人慣れし易い穏やかな性格からハンドリングや手からの給餌が可能です。
イメージとしてはカメレオンに似た見た目をしているヒョウモントカゲモドキのような感じではないでしょうか。移動範囲も狭くそれほど温度管理や湿度管理をシビアに行う必要が無いので初めて爬虫類を飼育される方にもオススメできる種類となります。
販売価格
ポルカスカメレオンモドキの流通量はそれほど多くはなく約5万円で取引されているようです。流通量が少ないためベビー個体で販売されていることもあれば、アダルト個体で飼い込まれているポルカスカメレオンモドキを販売していることもあります。
両方とも価格が大きく変わることはありませんが、飼育年数の長い個体の方が高額である傾向があります。また、非常に稀に里親募集をされていることもあるのでお迎えする前に一度里親募集をしているウェブサイトを確認しておくといいでしょう。
ポルカスカメレオンモドキの飼い方
出典:サウリナ守口店
飼育環境
飼育ケージは60cm規格水槽を用意できれば十分すぎるほどです。自宅にあまりスペースがない場合は45cm規格水槽でも問題ありません。
ただし、樹上生活を好む種類なので高さのある飼育ケージを選んでください。床材はヤシガラやミズゴケ等の保湿性のあるものや人工芝のようなメンテナンス性に優れたものを使用しても問題ありません。
ただしあまり硬すぎる材質の人工芝はポルカスカメレオンモドキに傷がつく場合があるので様子を見ながら床材を交換してください。
紫外線ライトとバスキングランプは弱めの商品を使用します。飼育ケージ内は基本的に26℃前後を保ち、ホットスポットを30~35℃程度に温めます。
あまりに乾燥しすぎる環境では生きていけないので、毎日適量の霧吹きを全体にして湿度を60%前後に保つように心がけてください。
霧吹きをする際は直接水滴がポルカスカメレオンモドキにかからないように注意しながら行いましょう。止まり木や石などを立体的にレイアウトすることで鑑賞性と快適性が向上してオススメです。
餌の与え方
出典:サウリナ守口店
ポルカスカメレオンモドキの食性は肉食よりの雑食です。飼育下ではヨーロッパイエコオロギやデュビアをメインの食事にしておやつにミルワームを与えるようにします。
食べるようでしたらフルーツや昆虫ゼリー等の植物性の食べ物を与えてみるといいでしょう。あまり動かずにじっとしていることが多いトカゲなので餌は毎日与える必要がなく週に2~3回程度の給餌でいいでしょう。
紫外線ライトを使用している場合は心配いりませんが、念のためにカルシウム剤をダスティングしておくとクル病などの予防に繋がるので試してみてはいかがでしょうか。
また下痢や便秘に陥ったときはビオフェルミンなどの整腸剤を粉末状にして餌にまぶすと改善される場合がありますのでお試しください。
万一、改善されない場合は至急エキゾチックアニマル対応の動物病院で受診してください。ほうれんそう等の青菜類は尿路結石ができてしまうことがあるのであまり頻繁に与えるのはよくありません。
生餌を与えるときはコオロギの脚やミルワームの頭等怪我をする可能性のある部位は潰すか切り取って与えるほうがいいでしょう。
トカゲ用の配合飼料に餌付くかどうかは個体差が激しく、初めから与えていないと生餌の味を知ってからでは見向きもしなくなりますので注意してください。
初期費用と維持費用
出典:サウリナ守口店
初期費用は約2~5万円です。水槽で飼育する場合は安く揃えられますが、通気性が悪いので可能な限り爬虫類専用の飼育ケージで飼育してあげてください。
維持費用は電気代と餌代、床材などにかかるので月々約1000~2000円でしょう。大食いでもなく電気代もあまりかからないので維持費用を抑えられる点が魅力的でしょう。
飼育上の注意点
爬虫類の多くは飼育下繁殖個体、野外採集個体に限らずサルモネラ菌等の人間に有害な細菌類に感染しているのでお世話をした後は必ず石鹸で手を洗ってください。
爬虫類や鳥類などはショップでの対面販売が義務付けられているので通販サイトでは購入できないので注意してください。