メダカの種類(日本の卵生)について

国内産のメダカも分類される親魚が卵を生む繁殖形態の卵生メダカ。

卵胎生メダカと比較すると光の当たり具合によって色彩が変わるラメのようなキラキラとした体色をもつ美しい種類が多いことから大人気の熱帯魚です。国内で飼育できる卵生メダカを数種類ご紹介したいと思います。

 

日本で飼育できる卵生メダカの種類

ここでは国内で流通する主な卵生メダカをご紹介します。

 

アフリカンランプアイ

出典:熱帯魚工作箱

アフリカ原産のブルーに輝く目が美しい清涼感のある人気種です。体色は控えめですが飼育環境によっては立派なヒレに成長するなど飼い込み甲斐のあるメダカと言えるでしょう。

性格は非常に温厚で小型シュリンプとの混泳も問題なく、群泳する姿も観察できるので水草水槽のようなインテリア性を重視した水槽との相性は抜群です。

ただし水質悪化に弱い面が見られますので十分に生物ろ過が機能した水槽で飼育することが大切です。粒状の人工飼料でもランプアイにとっては大きいので粉末状にして与えることをお勧めします。

 

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アプロケイリクティス・マクロフタルマス

出典:今日のすいそう c⌒っ゚д゚)っφ メモメモ..

こちらもアフリカンランプアイ同様ランプアイ系の一種で見た目は国内産のメダカを彷彿とさせます。本種は適切な環境下では虹色に輝く美しいメタリックカラーを観察することができるため人気の種類となっています。

また低温に強いことから保温器具のトラブル時にも生存していることが多く非常に生命力のあるメダカと言えるでしょう。しかし夏季の高水温による水質悪化に耐えることは難しく、水換えを頻繁に行うかクーラーを使用して水温を下げる工夫が必要となります。

繁殖も容易で初心者でも累代飼育に挑戦することができます。

 

ジャワメダカ

出典:エビ好き

マレーシアやタイに生息する卵生メダカの一種です。ふっくらとした腹部と水色に縁取られたヒレが特徴的で水草水槽との相性は抜群です。

海洋生物であったと指摘されているオリジアス属に属するジャワメダカは汽水域にも生息しているため導入時は汽水で管理するほうが良いと言われています。

もちろん純淡水でも飼育することは十分可能なのですが、念のために一週間ほどはトリートメントを兼ねて汽水で様子を見た方が良いのではないでしょうか。

 

アフィオセミオン・ガードネリー

出典:ネオス本店

ナイジェリア原産の本種はメダカの中では大きく最大7cm前後にまで成長します。ブルーやレッド、イエローなど様々な体色を持つ本種はその鑑賞性はもちろん、ブリードのし易さから卵生メダカの入門種とされています。

水質は弱酸性から弱アルカリ性まで、水温も15℃~27℃程度は耐えうる強靭な生命力も魅力の一つです。

産卵させるには水草やピートモスなどが必要となり、産み落とされた卵は親に食べられる可能性があるため注意深く観察して見つけ次第別容器に隔離します。成熟したペアを同居させていると自然と交尾を行い産卵します。

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クラウンキリー

出典:さかなおやじのひとりごと

リベリアやギリシャに分布する褐色と黄色の縞模様が美しい卵生メダカです。長く鮮やかな尾びれと明るい黄色に包まれた背ビレ・尾びれは水草水槽をより一層華やかにしてくれることでしょう。

水温変化や水質悪化に比較的強いため濾過能力を期待できない小型水槽でも飼育することが可能なため人気を集めています。ただし導入時は慎重に水合わせを行わないと数日後にポツポツと落ちていく個体が見られるので注意が必要です。

本種はアンモニアや亜硝酸に対する抵抗力が弱い面があるので長生きをさせるには定期的な水換えと導入前の入念な立ち上げを行いましょう。性格は非常に温厚なので群泳する姿や他種と混泳する姿を観察することができます。

 

プロカトーパス・ノトタエニア

出典:Eau Claire(オー クレール) のブログ

カメルーンに生息する卵生メダカの一種で日本では流通することの少ない珍しい種類です。そのため販売価格が一匹あたり数千円もする個体が存在するのでお迎えするには相応の知識と経験が必要となります。

純白の体表に赤色や黄色のラインが際立つ鑑賞性に優れたメダカと言えるでしょう。繁殖に挑戦する場合は複雑な形状をした流木や凹凸のある場所に産卵することが知られているので準備すると成功しやすいでしょう。

 

しかし、産卵床から外れてしまったり発見が遅れると卵にカビが発生して孵化できなくなってしまうことが多く難易度はかなり高いと思います。本種は若干気性が荒く同種間で縄張り争いをすることがあるのでペア飼育かゆとりのある水槽で飼育することが望ましいでしょう。

生体価格が高く飼育にコツが必要なので先ずは卵生メダカの入門種から飼育を始めてコツを掴んでから飼育に挑戦することをお勧めします。

 

アプロケイルス・パルブス

出典:コージーパラダイス 癒しのアクアリウム

アフリカンランプアイの眼のような美しいメタリックブルーを全身に纏ったメダカです。スリランカ原産の本種は高温と水質悪化に弱い面があるので飼育環境には気を使う必要があるでしょう。

決して飼育難易度が難しい訳ではないので定期的な水換えと水温管理を行うだけで長生きしてくれます。性格が荒いと言われているアプロケイルス属の仲間では珍しく温厚な性格なので複数飼育や他種との混泳を問題なく行えます。

メダカの種類(日本の卵胎生)について

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