ロブスターのペットとしての飼い方、餌の与え方

寿命がないことで話題となったロブスター。高級食材としてではなくペットとしても根強い人気を誇っているマリンアクアリストにとって憧れのシュリンプでもあります。

ロブスターをお迎えする前に知っておくべきことを余す所なくご紹介したいと思います。

 

ロブスターの特徴とは?

地球上に生息するシュリンプの中でも最も大きい種類として知られているロブスターはザリガニの仲間で「ウミザリガニ」と呼ばれることもあります。

生きている間は脱皮を繰り返して大きくなるため1メートル以上にまで成長する個体がいますが、飼育する個体は30~50cm程度のものが限界でしょう。

 

国内では頻繁に食卓に並ぶことは少ないエビですが、欧米などではメジャーな食品として扱われています。決まった寿命がないことやガッシリとして重厚な見た目から鑑賞性も高くマリンアクアリウムに導入されることもあります。

ハンマーのような分厚いハサミは挟む力が非常に強力なので取り扱いには十分な注意が必要です。

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販売価格

ショップでは数種類のロブスターが販売されているため一概に決まった価格はありませんが、目安として3000~7000円程度で販売されていることが多いようです。

食用として流通している黒っぽいロブスターだけではなく、白色を基調としてピンク色の斑点模様が美しい「パープルリーフロブスター」やとても伊勢海老に似た見た目の「カリビアンスパイニーロブスター」など個性豊かなロブスターが揃っているのでコレクション性も高い生体と言えるでしょう。

食用として流通しているものもペットとして飼育することができますが、その場合は水から上げられたのもではなく生け簀などで展示しているものを選びましょう。

 

 

ロブスターのペットとしての飼い方

飼育環境

寿命がないと言っても飼育下ではあまり長期間維持することができないのでお迎えする生体に合わせて水槽選びを行いましょう。目安としては生体1cmにつき1リットルと考えて30cmの個体なら30リットル以上の水槽を選びます。

ロブスター飼育は水を汚しやすいのでオーバーフロー水槽や外部フィルター等の水量の多いろ過装置を設置する方が長期間の維持が簡単になります。

 

大型ろ過装置を使用する際はメンテナンス頻度が少なくなる一方で排泄物が溜まって知らない間に水質が大きく変化していることがあるので、忘れずに1~2ヶ月に一度掃除をするように心掛けてください。

床砂は水質を弱アルカリ性に傾ける効果のあるサンゴ砂を使用します。厚く敷いても問題はありませんが、底の方が止水域となり水が腐りやすくなる上に排泄物を掃除し辛いので浅めに敷くことをお勧めします。

隠れ家になるように人口ライブロックや天然ライブロック等をレイアウトすると鑑賞性も高くストレスを軽減できます。天然ライブロックを導入する場合は生体と同時か少し前に購入します。

 

水質・水換え

立ち上げて間もない頃に天然ライブロックを入れてしまうとせっかく定着しているバクテリアが死滅してしまいます。水換えは水質が安定してくると1~2週間に一度、3分の1ほどの水量を交換します。

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ロブスターは比較的水質悪化や温度変化に強いエビですが、長生きをさせるためにも温度合わせをしっかり行っておくに越したことはありません。

ロブスターは飛び出し事故が多いのでしっかりと隙間がないように蓋をしてその上に何か重りを乗せておくと安心です。水温は25℃前後に保温します。

 

餌の与え方と頻度

基本的にロブスターの食性は肉食性で小型の魚やシュリンプ、貝類を捕食しています。飼育下では肉食性の観賞魚に与える人工飼料やクリル、冷凍小魚などを与えると良いでしょう。

クマノミ程度の小さな魚や貝を混泳させると捕食される危険性があるので注意が必要です。
給餌頻度は2~3日に一度与えれば十分です。

食べ終わった後は食い散らかすことが多いのでスポイトなどで残飯を回収しておくと水換え頻度を抑えられてオススメです。

 

初期費用と維持費用

小柄なロブスターであるなら30cmキューブ水槽と底床、フィルター、海水の素、比重計、バケツ、ヒーター、照明など一式揃えて2万円程度です。

大型個体になるほど初期費用と維持費用が高くなりますのでお財布と相談してお迎えするロブスターを選んでみても良いかもしれません。維持費用は水道代と海水の素、電気代、餌代等が必要で月々約1000~2000円程度ではないでしょうか。

 

飼育上で気を付けること

ロブスターの脱皮は命がけで行い、多くの個体の死因となっているので脱皮期間中は水換えを行ったり触ったりしないようにしてください。脱皮後の抜け殻は2~3日置いておいて食べないようなら取り除きましょう。

脱皮直後は表面が柔らかくなっているので1週間程度は触らないように注意してください。甲殻類には観賞魚に使用する薬が使用できないので、調子が悪いときは水換えをしたりエアレーションを多めにすることで対処します。

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まとめ

実はペットとしても人気のあるロブスターには様々な種類が販売されていてどれも魅力溢れる特徴を持っています。気になった方は是非お迎えを検討してみてはいかがでしょうか。

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