人気のペットフクロウ。ハリポッターで有名なシロフクロウの飼い方、特徴について紹介します。
シロフクロウの特徴
生息地はロシアからクリーンランド、北アメリカと広範囲です。体長は45~65cm体重は700~2500gと、フクロウのなかでも大型の種類となります。
映画のハリーポッターシリーズに出て来るフクロウと言えば、この種類。真っ白な体色のイメージがありますが、それはオスの成鳥個体で、メスと幼鳥の個体は白地に黒い模様が入ります。
生息地を見てわかる通り、寒冷地に生息する種類のため日本で飼う場合は手間がかかります。また、性格も荒いので初心者が飼育するのは避けた方がいいでしょう。
シロフクロウの飼育に必要なもの
放し飼いに出来る部屋と広いケージ
シロフクロウは大型の猛禽類にあたるため、狭いケージの中だけで飼うことは考えない方が良いでしょう。また、狭いケージはストレスや体調不良の原因にもなりかねません。
庭などに放し飼いの出来る小屋などがあればベストですが、室内で飼う場合は最低限飛び回れる広さは確保してあげましょう。
ケージはあくまでも、隠れ家的なスペースを設けるような感じで設置します。その場合、フクロウが人目を気にしないで済むように、ケージを板や布などで覆うようにしましょう。
開放的な部屋の中に、一か所落ち着いて身を隠したり休んだり出来るような場所を作ってあげる…そんな感覚になります。
止まり木等
シロフクロウは寒冷地に生息しています。寒冷地には大きな木はほとんど無く、地上で生活することが多いので、止まり木というより切り株のようなものを用意する形になります。
飼育部屋にゆっくり出来るような切り株をいくつか設置してあげるとよいでしょう。
革手袋
シロフクロウは猛禽類の中でも大型の部類となりますので、必須となります。当然ながら、市販の適当な革手袋よりも、猛禽類ショップなどで販売されている専用のもののほうがよいでしょう。
ショップの店員さんに相談しながら、使いやすさ等自分に合うものを検討しましょう。
爪切り
爪も伸びすぎると、飼い主さんやフクロウ自身を傷つけてしまいますので、定期的に切るなど手入れが必要となります。
こちらはペットショップやホームセンターなどで販売している犬猫用の爪切りでも十分です。
水場
水を飲むためや水遊びをさせるために必要となります。体が入るくらいの広さで浅目の容器を用意してあげるとよいでしょう。
ピンセット
給餌の際に手から直接餌を与える習慣をつけてしまうと、人間が手を出しただけで餌と勘違いして元となります。
そのため、給餌用のピンセットは必要となります。ショップなどで手に入ります。
シロフクロウの飼い方
餌の与え方
他の大型の猛禽類同様、冷凍マウスや冷凍ウズラ、冷凍ひよこなどを与えます。雛の時は餌となる動物の個体が大きいため、細かく刻んでから与えるようにします。
また事故防止の観点からも、給餌の際にピンセットの使用は必須です。おやつとしてたまにコオロギなどを与えてもいいかも知れません。
猛禽類ショップによっては、猛禽類専用の練餌などを販売していますが、フクロウに合うとは限りませんので、使用する場合はショップの店員さんに相談するようにしましょう。
同じシロフクロウでも個体差があるため一括りには言えませんが、ベストの体重を維持するように餌を与えるようにしましょう。1日に1~2回が一般的なようです。
病気・病院
猛禽類を診察できる動物病院は中々存在しません。万が一の事態に陥ったときに慌てて診てもらえそうな動物病院を探したものの、結局見つからず…といったことにならないように、飼育する前に猛禽類を診察できる動物病院があるかどうかの確認をしましょう。
猛禽類ショップの店員さんが知っている場合もあるので、購入時に聞くのも一つの方法です。
温度管理
冒頭でも記載させていただいた通り、シロフクロウは寒冷地に生息する種類のため、日本の暑さや湿気には弱く、環境調節をせずそのままの気候条件化で飼育した場合は死んでしまう可能性が高くなります。
人間が肌寒く感じるような室温にするよう、春から夏はエアコン等で調整しましょう。
トイレ
他の猛禽類同様、シロフクロウも犬や猫のようにトイレをしつけることが出来ない動物です。
放し飼い部屋を設けた場合は、部屋中のあちこちに糞をし、特にお気に入りの場所等がある場合は、留まる時間が長くなるため、その場所に多くします。
糞をしたことが確認出来たらなるべく早く拭き取るようにしましょう。
他の動物との飼育
放し飼い部屋の床材を掃除のしやすい材質のものへ変えておくのもいいでしょう。
フクロウは狩りをする習性を持っていますので、同じ部屋に小型の猛禽類や他の小動物を一緒に飼育すると、獲物と思い込み襲う可能性が高くなりますので、同じ部屋に小型の動物を一緒に飼うことは避けましょう。
放し飼いに使用する飼育部屋は、シロフクロウが自由に飛び回った時にけが等のないように、余計なものや不要なものは置かないようにしましょう。
他の猛禽類にも言えることですが、殊、大型の猛禽類を飼育する場合はそれなりの環境や飼育条件を用意することが必要となります。飼育する前に、最後まで責任をもって飼育しきれるかということを、よく考えましょう。