スマトラを綺麗な縞模様と色合いが綺麗な事から水槽に一度は入れてみたいと思った事があるのではないでしょうか。
スマトラとは?
特徴
ひと昔前の物だとよりいっそうに美しかったようですが、近年ブリードが進んだ結果色が落ち、模様もぼけてしまったと言われていますが、それでも縞模様と色合いの良さは間違いなく美しいものです。
色が出てきた時のヒレや口元に出てくる赤みは水槽内の主人公になる事間違いなしです。
この特徴はいわゆるノーマルのスマトラの特徴ですが、その他にグリーンスマトラやゴールデンアルビノスマトラなどがいます。
グリーンスマトラは、縞模様がなく体全体が濃い緑で見た目にも派手でゴールデンアルビノスマトラはグリーンスマトラとは対照的に体全体が黄色く、うっすらと出ている縞模様が綺麗です。
動きも、とっても活発で水槽の中をせわしく泳いでいる事が多いです。単独で飼育される事が多い本種ですが、これだけ動いてくれればスマトラだけでも十分ですね。
性格
スマトラの性格ですが、かなり気が強いです。体の大きさも6㎝程になり、体高が出てくるのでより一層に水槽の中で幅を利かせるようになるでしょう。
その気の強さから混泳出来る種類はかなり限られているのではないでしょうか。逆にいえばタフな性格であるので、ちょっとした事でおびえてしまう事はないでしょう。
寿命
出典:熱帯魚通販フォレスト
3から5年程。丈夫な種類なので、寿命をまっとうしてくれます。
販売価格
価格は1匹400円前後。ノーマルやグリーン、アルビノなどがいますが値段は大体同じです。
スマトラの飼育方法
出典:pepy
その名の通りの原産地はスマトラとボルネオ島です。スマトラの飼育方法についてですが、水温は26度で水質は弱酸性から中性。
もう見慣れた水質ですね。飼育自体は非常に簡単で昔から知られている熱帯魚のひとつです。
水槽の大きさ
体の大きさが6㎝前後にしかならない事から小型水槽での飼育も十分に可能です。30㎝のキューブ水槽などが良いのではないでしょうか。
混泳を狙って泳がせる場合は、スマトラ同士の小競り合いもあるので少し大きめの水槽で飼育をした方がうまくいきます。
小さい水槽で飼育を行う場合は数を少なめに入れて水の汚れに備えてください。
餌の与え方
特に選り好みをして、これしか食べないという事もないので普通のフレークフードでも大丈夫でしょう。イトミミズや赤虫なども好んでよく食べるようです。
気の荒い魚に共通している食欲旺盛な部分も本種にあり、餌食いは非常に良いです。物凄くよく食べるので、餌をよくあげてしまいがちですが、あげすぎには気を付けましょう。
水草との相性
水草との相性はやや良いというところでしょうか。
柔らかい葉のものは食べてしまう可能性があるため、ウォーターバコパやウィステリアなどの普通からやや硬めの葉のものなら問題ないです。
ただし、水草をお掃除するミナミヌマエビの飼育が難しくなります。
水槽の中にコケ取り用の生体を入れるなら、大き目のヤマトヌマエビか動きの速いオトシンクルスのいれた方が良いです。
混泳
出典:pepy
特に気が強いのが本種の特徴になるので、気が弱い魚や、小型魚との混泳は無理でしょう。
特にロングフィンと呼ばれるヒレが伸びる種類などや、グッピーは間違いなくやられてしまいます。
大きめのエンゼルフィッシュは大丈夫ですが、小さいエンゼルもボロボロにされてしまいます。
スマトラ同士の混泳は問題ありませんが、あまりにも相手が大きいと今度はスマトラの方がやられてしまう事があります。
その他にも低層魚であるコリドラスや、体が硬いプレコなどは大丈夫なようですが、しっかりと相手を選んで飼育しましょう。
もし、小型魚を飼育したい場合は水草をしっかりと入れて目隠しをいっぱい作るか、動きが速い物を入れるとうまくいくこともあるようです。
なりやすい病気
気にするような病気はありません、白点病に気を付けましょう。餌の項目でも紹介したように、餌をあげすぎると水質の悪化が進み、死んでしまう事もあります。
その他にも、餌をあげすぎた事による食べ残しで水カビ病にかかる可能性も出てくるので、このあたりも注意したいところです。
繁殖方法
本種の繁殖は割と簡単なようです。ペアが作ってある事は必須ですが、後は自然に泳がせておけば産卵をしてくれます。
産卵としては卵を水草に産み付けるので、ウィローモスをいれたりマツモを入れるとよく繁殖してくれますが、気が強いという特徴から自分の産んだ卵を食べてしまう事もあるようです。
卵をどうしてもふ化させたい場合は、親元から離して別に育てた方が確実です。
スマトラの卵は1週間前後でふ化しますが、生まれてきた稚魚はとても小さく食べれるサイズの物があまりないので、ブラインシュリンプやイトミミズを細かくしてあげると食べてくれます。
ふ化直後はあまり食べない事が多いですが、3日ほど経つと食べてくれる事が多いようです。気長に待ち、しっかりと餌を与えましょう