タランチュラの飼育方法|種類・販売価格・毒は?

毒グモとして有名なタランチュラですが、ここ最近ではペットとして飼育する人も増えてきています。

タランチュラの魅力は、大きな体に太い手足、そしてあの迫力です。昆虫の飼育が初めての人でも出来る飼育方法をご紹介します。

 

タランチュラについて

節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目オオツチグモ科に属する大型のクモの1種であり、一般的に広く知られている「タランチュラ」はこの名称となっています。

オオツチグモ類は温暖な地域に分布しており、アジア・アメリカ・アフリカなど世界各地に生息しています。そして、大きな体と太い手足、全身には毛が生えているのが特徴的です。

 

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タランチュラの毒の強さ

タランチュラには毒があるから危ないのでは?という不安をお持ちの方もいると思います。しかし、ご安心ください。猛毒と思われているタランチュラですが、意外と毒性は弱いんです。

タランチュラの毒は牙に豊富に含まれている他、種類によっては腹部に刺激毛と呼ばれる毛を持つタランチュラも存在し、危険を感じるとその刺激毛を飛ばす事があります。

 

そしてタランチュラの毒による人の死亡例は実は知られていません。なぜならタランチュラの毒は人に作用しないことから毒の効力が弱いため、今ではペットとして飼育する人も増えてきています。

しかし毒があることには間違いがありませんので、刺激毛を含め飼育する上では十分な注意が必要です。

 

 

寿命

寿命はオスとメスで大きく異なります。オスは数年ほどの寿命ですが、メスは十数年と長く生きる事もあります。

 

 

販売価格

取り扱っている場所が限られているためお高いイメージがありますが、安いもので1000円代からあります。

希少な種類等、高いものでは数十万円するものもあります。販売している場所は、タランチュラの専門ショップや通販などで購入します。また、一般的にはベビーから育てることが多いようです。

 

 

タランチュラの種類

タランチュラにも様々な種類が存在し、

  • バードイーター
  • バブーン
  • ツリースパイダー
  • アースタイガー

主にこの4つのグループに分けられています。そしてこのグループの中に、また様々な種類のタランチュラがいます。その中のいくつかの種類をご紹介しましょう。

 

 

バードイーター

 

メキシカン・レッドニー

出典:助手のモロもろ日記

タランチュラといえばメキシカン・レッドニーといえるほどの代表的な種類です。そして他の種類に比べると比較的小さめで、毒も弱いため初心者の方にオススメの種類です。

 

 

ゴライアス・バードイーター

出典:ワイルドモンスター

ゴライアス・バードイーターは世界最大級と呼ばれる大きさが特徴で、成長すると数十センチもの大きさになります。

見た目こそ地味ですが、ネズミや小鳥などの小動物を捕食する姿に魅了される人も多いようです。

 

 

バブーン

 

ウサンバラオレンジバブーン

出典:ワイルドモンスター

鮮やかなオレンジ色が特徴的です。気性が荒く行動も素早いため飼育には注意が必要です。威嚇行動もよく見られるため、攻撃的なタランチュラを好む方にはオススメです。

 

 

ツリースパイダー

 

グーティーサファイアオーナメンタル

出典:Dangerous Insects

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美しい青色をしているのが特徴です。タランチュラを好む方の間でも非常に高い人気があります。

ツリースパイダーはバブーン同様に素早く攻撃性の高い種類も多いため、こちらも飼育する上では注意が必要です。

 

 

アースタイガー

 

マレーシアン・アースタイガー

出典:S.I.D.

名前の由来ともなっているトラ柄の腹部が特徴です。全体的に緑色になる固体や光の当て方によって色づく固体など様々なようです。

アースタイガーもツリースパイダー同様に攻撃性が高く、中級者~上級者向けといえます。

 

 

ペットとしてのタランチュラの飼育方法

タランチュラは「地表棲」と「地中棲」と「樹上棲」に分けられます。地表を歩き回り徘徊する地表棲、地中に巣を作り生活する地中棲、高い場所に巣を作り生活する樹上棲です。

それぞれの種類に合わせた環境作りを行いましょう。

 

飼育ケース

爬虫類用や昆虫用の容器を主に使用します。タランチュラには毒がありますので、絶対に脱走しないように細心の注意が必要です。

ケースの大きさはタランチュラの3倍程度が好ましいです。また、樹上棲のタランチュラの場合はある程度の高さが必要となりますので、ケースを選ぶ際はこの点も頭に入れておかれてください。

 

 

生態に合わせた床材

地表棲の場合は昆虫マットなど保湿性の高い物が望ましく、地中棲の場合は地中に巣を作るためヤシガラ土などを厚めに敷きます。

地表棲や地中棲の場合は少し乾燥した環境を好むものもいるため、その場合は床材の表面だけが乾いている程度の状態を目安にしてください。

樹上棲の場合は高い場所に巣が作れるように流木やコルクバークなどを立てかけてあげましょう。床に関しては地表棲などと同じで大丈夫です。

 

 

タランチュラが食べる餌は?

コオロギや餌用ゴキブリや冷凍マウスなどがあります。1週間に1~2回、餌を数匹与えてあげる程度で大丈夫です。

いつも満腹状態だと突然死する事があるため、与えすぎには注意してください。そのため、残った餌などは必ず取り除くように心がけてください。

 

 

水分も忘れずに

タランチュラは水をよく飲みます。かと言って大きな水入れを用意して溺れてしまってはいけませんので、浅いお皿などが良いです。

樹上棲の場合はケースの側面に水を霧吹きなどで吹きかけ水を飲ませるので水入れは必要ありません。

 

 

タランチュラにとっての適正温度

タランチュラは寒い環境に弱いため、冬などはパネルヒーターなどを用意してあげると良いです。

地表棲・地中棲の場合はケースの下、樹上棲の場合は側面や背面に貼り付けて使用します。大きさはケースの半分または3分の1程度です。

そしてタランチュラが好む温度は26℃~28℃、湿度は約70%~90%程度です。湿度が高くなる場合は風通しの良い場所で飼育するようにしてください。

 

 

まとめ

いかがでしたか?タランチュラの意外な一面が知れたのではないでしょうか?マニアックな方からの絶大な支持を持つ蜘蛛ですが、知れば知るほどタランチュラの魅力に惹きこまれそうになりますね。

興味がある方はまずは初心者でも飼える種類のタランチュラから飼育を始めてみてはいかがでしょうか。途中でやっぱり飼えないといっても外に放つ事だけは絶対にしないようにしてくださいね。

タランチュラも命ある生き物です。最後まで責任を持って飼育をしましょう。

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