個人的に爬虫類初心者にオススメの飼いやすいトカゲをご紹介します。
トカゲ初心者におすすめの飼いやすい品種
ニホンカナヘビ
日本固有種の全長20cm前後あるトカゲです。北海道のような寒い地域から鹿児島のような温暖な地域まで幅広く分布していることからあらゆる環境に対して耐性があります。
野生下では人影に怯える姿が観察されますが、ある程度飼育すると人にも慣れるようになり餌を食べる姿やホットスポットで休む姿を観察することができます。食性は肉食性でダンゴムシやクモなど小型の昆虫を与えてください。
冷凍飼料や乾燥飼料にも餌付きますので本当に手間いらずのトカゲと言えます。尻尾や指などを再生する機能はありますが完全に元の状態に戻ることは少ないので、なるべく自切や怪我の無いような環境づくりが長生きさせるポイントです。
ニホントカゲ
鮮やかなブルーの尻尾が美しい西日本に生息するトカゲです。性格は非常に温厚で同種間での争いはほとんどありませんので複数匹同居させても問題はないでしょう。
本種は昼行性で人慣れしやすく紫外線ライトに複数匹集まる姿を観察することができます。食性は肉食性で生餌を好みますのでコオロギやバッタといったオーソドックスな生餌をストックしておくと安心です。
ハンドリングができる爬虫類は多くありませんが、本種は徐々に慣らしていくと自切せずにハンドリングすることができるようです。
より早く慣らせるには隠れ家を多く作らないことが大切になりますが、全く隠れる場所がないとストレス過多で弱りますので様子を見ながら環境を作っていくと良いでしょう。
一度自切してしまうと再生に体力を奪われるため寿命が短くなる傾向にあります。飼育下では冬眠をさせずにパネルヒーターとバスキングランプで保温します。
グリーンイグアナ
基本的にどの生物も身体が大きい方が病気に強く長生きする傾向にあります。それはトカゲにも当てはまります。グリーンイグアナは野菜類を主に摂食することから色を識別する能力があり、知能も犬や猫と引けを取らないほど発達しています。
トイレのしつけや簡単な芸を覚えさせることも可能なので、飼育スペースの問題がクリアできる方には最高のペットとなるでしょう。ただ小さなお子様がいるご家庭ではグリーンイグアナが暴れて怪我をさせてしまう危険性があるためお勧めできません。
キノボリトカゲ
周囲と擬態する能力に長けており落ち着いた緑色から木のような褐色まで体表を変色させる姿を観察することができます。昼行性のため紫外線ライトなどの一般的な昼行性トカゲの飼育に必要な道具を揃えてください。
森林で天敵から見つからないようにひっそりと暮らすトカゲなので飼育下においても活発に動く姿は観察できませんが、のんびりと過ごす姿はどこか癒やし効果があります。
あまり明るすぎる環境は苦手なためライトの光を遮るレイアウト用品を購入しておくと良いのではないでしょうか。飲水は動かす必要があるためエアレーションを使用しましょう。食性は肉食性で昆虫類を中心に与えます。
リッジテールモニター
出典:サウリナ守口店
細長いスリムな体型と白い斑点模様が美しいトカゲです。約60cmにまで成長するため大きな飼育ケースを準備する必要がありますが、飼育はそれほど難しくはありません。
飼育環境は一般的な昼行性トカゲと同じで問題ありませんが、活発に動き回るため怪我をする危険性のあるものは飼育ケースに入れないようにしましょう。
ゆったりと動くので取り扱い易く暴れまわることもないので飼育に怯えることなく気軽にハンドリングも出来てしまいます。
食性は肉食性ですが人工飼料に餌付きますので昆虫類が苦手な方にもオススメです。それほど流通量が多いわけではないのでお迎えしたい場合はショップの入荷情報をチェックしましょう。
エメラルドツリーモニター
その名の通り鮮やかな翡翠色の鱗を纏うスリムなトカゲです。温厚な性格なので複数匹で飼育することもでき、お世話をする際も扱いやすくオススメです。
やや湿度のある環境で飼育することで体色を美しく仕上げることができます。本種以外にはコバルトツリーモニターと呼ばれる青色の個体も販売されています。
噛み付くような行動はせずにペロペロと舐めることが多いので、飼育者が怪我をする心配も無いでしょう。
レインボーアガマ
頭部は赤やオレンジ色といった暖色系、腰から尻尾にかけて青や緑の寒色系に彩られたレインボーの名にふさわしいトカゲです。
レインボーアガマは体温によって体色が変化することで有名なアガマで高温になると色鮮やかな体表へと色揚がりし、低温になるとグレーや茶色といったナチュラルな色合いへと変色します。
昼行性のトカゲなのですが、昼間は28℃前後とやや高温で管理して夜間は20℃前後の低温で管理する必要があります。
難しそうに思いますが昼間はバスキングランプとパネルヒーターを稼働させていると28℃前後にまで上昇しますし、夜間はパネルヒーターのみで保温すると20℃前後にまで下がるので特別なことはしなくても飼育可能です。
夏場はクーラーなどを使用する必要はなくライトを消灯するだけで良いでしょう。食性は肉食性なのでボリュームのある生餌を2~3日に一度与えます。