ヤドクガエルの飼い方|飼育に必要なもの・餌は?

ヤドクガエル…名前からしていかにも毒を持つ感じがします。毒は安全なのか?飼育が難しくないのか?なんて疑問も多いかと思います。ヤドクガエルの飼育方法について。

 

ヤドクガエルとは?

野生のものは主に北アメリカ大陸南部、南アメリカ大陸、ハワイに生息しています。かつて先住民がその体から毒を抽出し、吹き矢に塗って矢毒として使用していたことが名前の由来となっているようです。

有毒生物であるが故に、ペットとして飼うことは今迄敬遠されて来ましたが、カラフルなカラーバリエーションが人気を呼んだこと。

また給餌上の条件が前提ですが、本来の生活環境とは違う人工飼育下で繁殖された個体は無毒で、飼育鑑賞が楽しめることなどから最近人気に火が付いたようです。

 

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ヤドクガエルの飼育に必要なもの

飼育ケージまたはビバリウム

ヤドクガエルは縄張り意識の強い種類のものもおり、体長6cmのペアでもその縄張り範囲が60cm規格の水槽が必要な例もあるほどです。

また飼育環境に関しては、飼育ケースの中で飼うというより、水槽下で自然環境を再現したビバリウムの中にカエルを放すといった感覚の方が近いかも知れません。

 

簡単な流れとしては、床材を敷いた後流木等をセットして植物を植えていく…といった形になります。

どんな植物を植えたらよいか等はインターネットなど検索調べられますが、ショップの店員さんに詳しいスタッフがいるようでしたら、耳を傾けるのもよいでしょう。

 

 

ヒーター

ヤドクガエルを飼育する場合は年間を通し25~30℃をキープする必要があるため、必要となります。特に寒冷地では必須となります。

 

 

温度計と湿度計

ヤドクガエルは高温にも弱いため、近年の猛暑続きの日本のような環境下では十分な温度管理が必要です。

 

 

床材(ビバリウム用資材)

ビバリウムを作成する関係上、床材用の用土のみという訳にはいきませんので、軽石、鉢底ネットなども必要となります。

消臭効果のある竹炭が用意できればなお良いでしょう。用土はペットショップで販売されている専用のものでもホームセンターにて販売されている園芸用の土でも構いませんが、園芸用土を使用する場合は農薬等カエルに有害な添加物がないかのチェックが必要です。

観葉植物は飼育ケースに収まる高さのものを選びましょう。尚、園芸用土同様農薬等のチェックも必要です。

 

 

霧吹き、噴霧器

ケース内の湿度の維持に必要です。100円ショップで購入したものでも大丈夫ですが、カエルの飼育用専用としましょう。

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水入れ

泳いだりはしませんが、好んで水辺近くで生息する習性があり、また毎日脱皮するという変わった習性もありますので必須となります。

高さの無い浅い容器を選びましょう。深さがある容器は水場から出られなくなり、最悪溺死することがありますので避けるようにしましょう。

 

 

ヤドクガエルの飼い方

餌の与え方

小型のコオロギやョウジョウバエなどをビバリウム内に放して与えます。カエル1匹あたり10~20匹を放します。餌を与えるというより、飼育ケース内に放し好きな時に食べてもらう、といったイメージでしょうか。

昆虫類は別で飼育繁殖させて育てると経済的です。また、野生の小さな昆虫類を捕獲して与える方法もありますが、捕獲する場所に農薬が散布されていないか、あるいは道路沿いで排気ガス等の影響が強い場所ではないかなどの確認をするようにしましょう。

また、カルシウムなどの栄養添加剤を併用している方も多いようです。栄養添加剤などの与え方についてはショップの店員さんにアドバイスを仰ぐとよいでしょう。

 

 

温度湿度

年間を通して飼育ケース内を気温25~30℃、湿度は70%以上を保つようにします。水棲の熱帯魚類と違い、外気の気温変化の影響を受けやすいので、気温が低くなる時はヒーターを活用し、また乾燥した状態を確認したら霧吹き等でケース内の湿度を調整しましょう。

また、夏場の暑さにも弱い種類になりますので、気温が30℃を超えないよう注意が必要です。

 

他のカエルと違い、飼育ケース内を自然環境に近い状態にして飼育しますので、用土や観葉植物などの手入れも必要になってきます。

またビバリウムの中をこまめに清掃する訳にはいきませんので、床材として使用される用土内に含まれているバクテリアの自然浄化作用に期待をすることになります。

カエルの適正環境のみならず、ビバリウム内に植える観葉植物の適正環境も考慮しながら調整しましょう。

 

 

餌の食べ残しや糞

用土(床材)の上に残された餌の食べ残しや糞などは、そのまま残すことにより観葉植物などの栄養となりますので取り除かなくても問題はありませんが、水入れの中に入った糞などは、そのままにして放置した場合、カエルの病気や自家中毒の原因となります。

また、水入れの水がなくなっているのも危険な状態となります。水入れのチェックはこまめにし、汚れたら取り替えるようにしましょう。

飼育ケース内の霧吹きですが、カエルのみならずビバリウム全体の環境維持のためにも1日2回程度は実施した方がよいでしょう。使用する水は蒸留水や汲み置きした水道水、あるいはカルキを抜いた水道水などを使用しましょう。

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