メキシコサラマンダーことウーパールーパーの飼い方、餌、寿命、販売価格などについて紹介します。
ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)とは?
ウーパールーパーという銘柄で流通しているメキシコ原産の両生類です。
本種は水中で生活しているイメージが強く魚類と思われることが多い種類ですが、実は陸生に変化することもできる両生類なのです。
しかし陸上で生活するようになると可愛らしい見た目とは異なり、海外産の陸生サラマンダーのように変化してしまう上に寿命も短くなってしまうので水棲のまま飼育する事が多いのでしょう。
大きさ
大きさは20cm前後とやや大柄な印象を持ちますが、10cm前後までしか成長しない個体も多く存在しますので、飼育環境や雌雄の違いによって大きく異なります。
一般的にオスがメスよりも大型化するため省スペースで飼育したい方はメスをお迎えするといいでしょう。
寿命
ウーパールーパーはしっかりと飼育環境を整えることで10年以上生きてくれます。
両生類は魚類や昆虫類よりも長寿で再生能力に優れているので初心者の方にも安心してお迎えいただけます。
販売価格
乳白色や黄色の個体は比較的安価で1000円前後で販売されています。
黒色や珍しい色の個体はやや高めに設定されることはありますが、2000円以上で販売されることは少ないでしょう。
ベビー個体は特に安いのでオススメです。
ウーパールーパーの飼い方
水槽
メキシコサラマンダーは最大25cm前後にまで成長する可能性があるのでなるべく大きな飼育ケースを購入しておくと成長に合わせて買い換える必要がなくなります。
大きさは45cm規格の水槽で一匹のみなら終生飼育が可能です。
大食漢で水を汚しやすいので水量は多めにしてエアレーションを稼働させることで酸素含有量を増やして酸欠対策をする方が環境が安定しやすくオススメです。
仮にエアレーションを行えない場合でも水面に顔を出して空気中から酸素を補給するので問題ありませんが、油膜が増えてくると呼吸しづらくなりますのでエアレーションは可能な限り行うようにしましょう。
温度管理
管理温度は熱帯魚よりも少し低めの20℃前後で飼育すると調子がいいみたいです。
低水温には耐性があるようですが、夏場の高水温にはめっぽう弱いようで、30℃を超えると危険なためクーラーを設置するか涼しい場所に飼育ケースを移動させるなどして対策してください。
混泳
本種は動物食なので熱帯魚やカエルなどとの同居はもちろん、同種間においても混泳に向いていません。
視力が悪く動くものに反応する習性から同種であることを見分けることが難しく、共食いをいてしまうことが多くあります。
また貪欲に捕食するので硬い巻き貝や二枚貝も食べてしまうことがほとんどなので、クリーナー生体を導入することは考えずにメラミンスポンジなどで飼育ケースを掃除するようにしましょう。
底床は何でも良いのですが、角ばったものはメキシコサラマンダーの体表に傷をつけてしまい、そこから細菌に感染してしまうことがあるので避けましょう。
同じくソイルを使用しても泥を巻き上げてしまって鑑賞性が損なわれるためお勧めしません。
水草との相性はよくありませんが、プレートに巻きつけられたウィローモスやアヌビアス、アマゾンソードなどの丈夫な水草は入れていても元気に育つことが多いでしょう。
マツモやアナカリスなど日淡水槽に導入されることの多い水草は水質浄化作用がありますので積極的に入れてください。
価格も安価ですが、ホームセンターで販売されているものは農薬が付着していることが多いので使用せず、無農薬表記のあるものを導入してください。
どうしてもホームセンターで販売している水草を入れたい場合は別水槽で1ヶ月ほど管理したものを入れるようにしましょう。
餌の与え方
野生下では魚類や甲殻類、昆虫など色々な生き物を捕食して生きています。そのため人工飼料にも餌付きやすく餌の管理がしやすいことが特徴的です。
あまり大きすぎる餌を与えると糞詰まりや消化不良を起こすことがあるので一口サイズに砕いて与えるようにしましょう。
メキシコサラマンダー専用の人工飼料が販売されていますが、観賞魚用に販売されているものでも食べてくれるので色々な餌を与えてみると面白いかもしれません。
なんでも食べるからとソーセージのような練り物を与えるとメキシコサラマンダーに良くない成分が含まれていることがあるので、基本的にペット用に販売されている餌を与えるようにしてください。
飼育上の注意点
ウーパールーパーは生命力が強く多少の水質悪化には耐えることができるため、ゲームセンターの景品や雑貨屋さんで販売されることもあります。
中には瓶で終生飼育できると謳われた商品もありますが、毎日換水して同じ水質を別容器で維持できるベテラン以外は1ヶ月もすれば細菌類に侵されて瀕死状態になるでしょう。
ホームセンターでも販売されているような金魚用のプラスチック水槽でも飼育できるのでボトルで飼育するよりもいくぶんマシです。
人工飼料は開封して日が立つと虫が湧いたり食いつきが悪くなりますので大量に入っているものではなく、小分けに入っている少量の袋の購入をお勧めします。