シマウマの種類と特徴|絶滅種や交配種って?

シマウマと言われて、その生態や種類について説明できる人はあまりいないのではないでしょうか。シマウマとウマの違いもあの模様以外は、何となくしか知らない人がほとんどでしょう。今回は、そんなシマウマの生態や種類について調べてみました。

 

シマウマの特徴について

シマウマとは

シマウマとは、ウマ科ウマ属に属する哺乳動物です。名前に「ウマ」とついていますが、ウマよりもロバに近い動物です。遺伝子の95%以上がロバと同じとも言われています。

シマウマはロバの近縁種で、体格はウマよりもロバに近いです。耳やたてがみ、尻尾などがロバによく似ています。耳が大きく長い、たてがみがウマよりも短く立っている、尻尾の先に毛が集まっているといったことが似ている点として挙げられます。

性格は臆病で、気性が荒いです。そのため人に懐きにくく、ロバみたく家畜として飼育しようとしても上手くいっていません。また、ウマのように背中に人を乗せて走ることもできません。

 

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生息地

シマウマはアフリカ大陸に分布しています。サバンナや草原に生息しているイメージが大半を占めているでしょうか、種類によっては山岳地帯にも生息しています。

 

 

特徴

シマウマの特徴は、なんといってもあの縞模様です。シマウマと言われてイメージする姿も、白と黒の縞々模様ではないでしょうか。あの縞模様には様々な説があります。体温の調整を行うためという説、縞模様にすることで外敵から見つかりにくくしている説などがあります。

体温調整のためという説は、以前テレビで実証したところ白と黒とで体温の変化は変わらなかったという結果がでました。

 

外敵から見つかりにくくするという説ですが、ほとんどの哺乳動物は視力が弱く、シマウマが重なることで輪郭がぼやけてしまうことから見つかりにくいと言われています。しかし、いまだに科学的根拠や裏付けはありません。

この様に様々な説がある縞模様ですが、カルフォルニア大学の研究チームにより「ハエから身を守るため」という発表がなされました。

 

ハエの中には吸血するものがおり、特にシマウマの生息している場所ではツェツェバエという吸血バエが生息しています。このハエはウマ科を吸血するだけなく、睡眠病という病気を媒介するのです。

研究チームがツェツェバエを調べたところ、シマウマの血液はほとんど検出されませんでした。また、実験によりツェツェバエは縞模様のある部分を避けることが分かりました。さらに、多くのウマ科で確認されている睡眠病が、シマウマではほとんど見られないことも分かったのです。

これらのことから、このハエから身を守るという説が縞模様の理由ではないかと言われています。

 

 

生態

シマウマは基本的にオス1頭に対しメス数頭とその子供でハーレムを形成し、群れを成して行動します。若いシマウマは単独でいることもありますが、そのようなシマウマが集まって小さな群れを作ることもあります。

天敵としては、ライオンやチーター、ハイエナといった肉食動物が挙げられます。この様な天敵に襲われた場合、時速65㎞ほどの速さで走り逃げます。これ以外にも、後ろ脚を使い強力な蹴りを繰り出して反撃することもあります。

 

シマウマは草を食べる草食動物です。草以外に小枝なども食べ、動物園では果実を与えることもあります。季節に合わせて水・食料を求めて移動し、この移動は距離にしてなんと500㎞にも及ぶことがあるようです。

群れで行動するシマウマですが、ヌーなどと共存することもあります。両方とも草を食べますが、食べる部分が違うため争いは起きません。シマウマの繁殖時期は特に決まっていませんが、ヌーに合わせて出産をすることが多いです。妊娠期間は12ヶ月ほどで、産む子供の数は1頭です。

 

 

シマウマの種類

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グレビーシマウマ

グレビーシマウマはアフリカの乾燥した地域、エチオピアやケニア北部に生息しています。シマウマの中でも大きい部類で、体長は個体によって3mにもなります。体重は450kgほどです。

シマウマは群れを作って生活しますが、グレビーシマウマは特定の群れを作りません。群れ同士の結びつきも弱く、途中でメンバーが入れ替わることもあります。

 

グレビーシマウマにも縞模様がありますが、他のシマウマよりも縞模様が細くなっています。この縞模様は脚先まで続いていますが、お腹にはありません。縞模様以外にも耳が大きいため、これらの特徴から見分けることが出来ます。

グレビーシマウマは視覚・聴覚に優れていますが、嗅覚もかなり優れています。グレビーシマウマは水を毎日飲むほど必要としており、自分の嗅覚を使って水脈を嗅ぎ分け、土を掘り起こして水を飲むこともあります。

 

グレビーシマウマの由来は、元フランス大統領のジュール・グレヴィー氏がもとになっています。グレヴィー大統領に送られたシマウマを調査した結果、アフリカ南部のシマウマとは別の種類であると分かり、大統領の名前からグレビーシマウマと名付けられました。

グレビーシマウマはソマリアやエリトリア、スーダンなど広い地域に生息していました。しかし、数が減少していきソマリまでは絶滅したと言われています。現在でも絶滅の危機に瀕しています。

 

 

サバンナシマウマ

私たちがよくテレビで見るシマウマはこの種類のシマウマかもしれません。サバンナシマウマはサバンナや草原に生息しているシマウマです。グレビーシマウマと違い、縞模様はお腹にまで達しています。

サバンナシマウマには多くの亜種がおり、グラントシマウマ、チャップマンシマウマ、バーチェルサバンナシマウマなどが亜種にあたります。

 

グラントシマウマは私たちが動物園でよく見るシマウマです。シマウマの中では小さい種類で、大きくても2.4mほどしかありません。個体によって縞模様は異なっており、全く同じ模様はありません。

チャップマンシマウマはボツワナや南アフリカ北東部などに生息しています。グラントシマウマと同じような体格をしていますが、白と黒の縞模様の間に影縞と呼ばれるものがあります。

 

この影縞は薄くはっきりしない個体もいるため、遠くから見分けることは難しいかもしれません。普通の縞模様も、脚先に行くほど薄くなっていくので蹄までは届きません。

バーチェルサバンナシマウマは、絶滅したと言われていたシマウマです。しかし、ナミビアのエトーシャ塩湖にて生息している個体が発見されました。

 

 

ヤマシマウマ

ヤマシマウマはシマウマの中で最も高い場所に生息しています。生息地は、南アフリカとアフリカ南西部となっています。縞模様ですが背中辺りは細く、臀部や腰付近のものは太くなっています。

これ以外の特徴としては、首の下に肉垂れといわれる肉質の塊が垂れ下がっています。この肉垂れと、縞模様によって見分けることが出来ます。亜種としてはハートマンヤマシマウマ、ケープヤマシマウマなどがいます。このどちらも、現在は絶滅危惧種として登録されています。

 

 

絶滅したシマウマの種類・交配種

絶滅種

シマウマは毛皮が美しいとの理由で乱獲される、大型肉食動物に襲われる、土地開発などにより住む場所がなくなっていくなどの理由により年々数を減らしています。中には、絶滅した種類もいるほどです。シマウマの中で絶滅した種類は、サバンナシマウマに属していたクアッガというシマウマです。

クアッガは全体的に茶色っぽい色をしており、脚とその付け根は白色をしています。シマウマに見られる縞模様は上半身にしか見られず、下半身は茶色い毛で覆われています。クアッガという名前は、クアッハと特徴的な声で鳴くことから名付けられました。

 

クアッガは人間による乱獲によって絶滅しました。肉は食料として、皮は靴や袋などに加工されるため、1万5000頭もいたクアッガは次第に数を減らしていったのです。1860年頃には野生のクアッガは絶滅してしまいました。

絶滅後、クアッガの近縁種に当たるシマウマと交配させて、クアッガを生み出そうというプロジェクトが発足しました。研究によりクアッガに似たシマウマが誕生し、その種はラウ・クアッガと名付けられています。

 

 

交配種

シマウマにはゾンキーという交配種が存在しています。このゾンキーは、シマウマとロバの交配種です。シマウマ特有の縞模様は脚にでており、それより上は茶色のロバとなっています。この茶色の部分をよく見ると、黒の縞模様が入っていることが分かります。

シマウマにはロバ以外にも、ウマと交配した種がいます。これはウマのホースとシマウマのゼブラを合わせて、ゾースと呼ばれています。

シマウマよりもウマの方が強く出ており、ウマの体にシマウマの縞模様といった姿をしています。色ですが全身が茶色のものと、一部が完全な白色になっている個体がいます。この様なシマウマと他のウマ科の交配種のことを総称し、ゼブロイドと呼びます。

 

 

まとめ

シマウマといっても、様々な種類や中には絶滅したものがいると分かりました。また、シマウマと他のウマ科動物を交配させて、新たな種類も誕生しているみたいですね。新しい種類を生み出すのもいいですが、現存しているものを絶滅させないための工夫を行うことも忘れないでほしいです。

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