国内ではペット飼育に関する法律の都合や住宅事情などでお迎えすることの出来ない生き物たちが沢山います。世界で飼育されている珍しいペットに限定してご紹介したいと思います。
海外で飼われている珍しいペット
ジュエルキャタピラー
出典:DALCERIDAE
宝石のようにキラキラと輝くジュエルキャタピラーは中南米に生息する蛾の幼虫です。透明色をはじめ、緑色やオレンジ色など様々なカラーバリエーションが存在しています。
生息地ではよく見られるジュエルキャタピラーですが、日本では需要が少ないためか輸入されることはありません。
本種は成虫になっても愛らしい姿をしているのが特徴的で、カイコガに色を付けたような容姿をしています。知名度がないだけで国内販売されるときが来れば一大ブームになるかもしれませんね。
ヒメアルマジロ
出典:Pinterest
体長約10cmの最小のアルマジロの仲間です。アルゼンチンの乾燥地帯に生息しており、夜行性のため昼間は物陰に潜んでいます。
マタコミツオビアルマジロやミツオビアルマジロなど多くの種類が販売しており、数十万円で取引されますが、ヒメアルマジロが日本で流通することはまずありません。
犬など肉食性の強い動物に食べられてしまい、生息数が減少したことから流通していないと思われます。本種は動物食で飼育する場合はコオロギやミミズ、アリなどの活餌を与えるようです。
ちなみに大型のアルマジロは体表が頑丈で弾丸をも弾き飛ばすほど防御力の高い動物なので、触れ合う機会があればぜひ触ってみてください。
ホシバナモグラ
出典: Bilim Genç
北米に生息するエイリアンのような見た目のモグラです。体長約20cmで頭部の優れた触覚を巧みに操り餌を探し出します。インパクトのある見た目からかペットショップなどで販売されることは少なく、日本から入手することは極めて困難でしょう。
食性は動物食で昆虫や魚、カニなどを食べて生活しており、数時間毎に給餌する必要があるため個人で飼育するのには向いていない動物です。
ゴールデンモンキー
出典:犬・猫・動物情報サイト 動物いいね
中国原産のサルで大きさは70cm前後です。標高の高い森林に生息していて他のサルと同様にオスと複数匹のメスからなる集団で行動します。
自然界では個々の集団が集まり、300匹以上の群れを形成することもあります。食性は植物食でフルーツや葉っぱなどを食べています。
本種は孫悟空のモデルとして採用されたことで有名ですが、個人で飼育している方はいないのではないでしょうか。国内では東山動物園など一部の施設で見ることができます。
シロヘラコウモリ
ぬいぐるみのような丸い容姿が特徴的な小型コウモリです。日本では飼育することができませんが可愛い姿をしていて身を寄せあって夜を待つ姿が話題となりました。
葉の裏に居ることが多いようなので中央アメリカへ行く機会があれば、探してみると見つかるかもしれません。ちなみに白いコウモリは本種のみといわれています。
コティロリーザ・ツベルクラータ
出典:まんぷくらいふ2:クラゲ
フライド・エッグ・ジェリーフィッシュとも呼ばれる本種は目玉焼きのような姿をしている変わったクラゲです。大きさは約40cmと大きく温暖な地域に生息しています。
とても活発に動くので見応えがありますが、個人宅で飼育している方はいるのでしょうか。同じような見た目の「サムクラゲ」は各地の水族館に展示されているようなので是非チェックしてみてください。
ライオン
国内でライオンを飼育するには巨大な檻や専門知識の有無を審査され、猛獣飼育を許可してもらわなければ飼育できません。
最近ではライオンと街中の景色を合成して逮捕される方がいたように、例え手違いでもライオンを逃がしてしまえば重罪人として扱われるため、個人で飼育する人はいないでしょう。
しかし、規制の緩い海外では子どもライオンから育てて犬や猫のように飼育している人がいます。頭の良い動物なので人によく懐きますし芸を仕込むことも可能なようですが、大きな体格と荒い性格で飼育するには膨大な費用と手間がかかります。
クマ
動物園で飼育されていますが、こちらもライオンと同様に個人宅で飼育するのは不可能に近いでしょう。しかし海外では保護目的やペットとして飼育する人が少なからずいます。
自然界のクマは警戒心が強く、国内でも襲われて命を落とす登山者が報道されているのを見た人も多いはずです。
しかし、幼少期から愛情をもって育ててあげることで本当の親子のような絆を築くことができるようです。クマと人が仲良く生活をする映画が沢山作られているように現実世界でも良いパートナーとなり得る魅力たっぷりの生き物です。
チーター
売買が規制されているチーターですが、規制以前に売買されていた繁殖個体などが少し流通しているようで稀にお迎えする人がいるようです。
繁殖個体は人間への警戒心も弱いのですぐに懐きやすく襲われる心配は少ないと思われます。
まとめ
動物園やテレビでよく見かける動物も海外では個人宅で飼育していると言うのですからビックリです。
珍しい生き物は取引が規制されていることが多いようですが、毎年数百~数千という新種生物が発見されていますので、これから見たこともない変わった生き物をお迎えできる日が来るかもしれません。