猫の販売価格が高額な種類ランキング

高額で売買される猫の多くは、その外観が特に高く評価されて大切に交配が続けられている種類です。納得の美貌を持った猫たちをランキングでご紹介します。

 

販売価格が高額な猫の種類ランキング

 

アシェラ 800万~1380万円

出典:芭蕉blog

アメリカのライフスタイル・ペッツ社が交配した新種とされているネコです。

会社の発表によると、アシェラはアフリカに生息するネコ科の「サーバル」と「アジアン・レオパルド・キャット」、その他のイエネコを掛け合わせて作られたそうです。

 

豹に似た外見と体重14~15kgの迫力のある大柄なボディが魅力で、非常に高額で取引されました。ですが、実はこの新種のネコというのはかなり疑わしいようです。

オランダへの輸出でDNA検査を受けた数匹のアシェラが、実際には「サバンナ・キャット」のF1世代(初代交配世代)だったという結果が出たことで、少なくとも一部で不正のあったことが発覚しています。

 

ライフスタイル・ペッツ社は、他のディーラーからサバンナ・キャットを購入して選択し、それを「アシェラ」として高額で販売していたようです。

この会社は他にも、低アレルギー性のネコを作り出したとして一般販売しましたが、検査の結果では低アレルギー性は確認できなかったようです。現在も各種訴訟を抱えています。アメリカのペット産業の闇を見るようですね。

果たして「アシェラ」は実在するのか、気になるところです。

 

 

サバンナキャット 100万~250万円

出典:pepy 

アフリカに生息するネコ科の「サーバル」と「ベンガル猫」の交配によって生み出されたハイブリッド種です。

1990年代終わりに交配が開始されて、2001年にはインターナショナル・キャット・アソシエーション(TICA)で新種として登録されました。

 

特にF1世代(最初の交配子孫)とF2世代(二代目の交配子孫)では、サーバルの特色が色濃く出るため、体が大きく独特の大きな耳を持った個体が多くなります。

初期世代のサバンナキャットの体重は3.6~9.1kg、後期世代では3.2~6.8kgとなりますが、遺伝要素がランダムに現れるのでサイズにはばらつきがあります。

インターナショナル・キャット・アソシエーション(TICA)で標準とされる品種は、茶系~シルバー系~黒系でポイント柄の入った毛色のみです。他の色が混ざっていたり、マーブル模様や螺旋模様などは標準外とされます。

 

 

ベンガル猫 15万~55万円

出典:保護猫モモ&ナナのブログ!

「ベンガルヤマネコ」とイエネコをハイブリッド交配して作られたヒョウ柄で短毛種のネコです。1970年代のアメリカで、ネコ白血病の研究のために交配されたネコが発端だと言われています。

通常のネコよりも大きく、オスは4.5~6.8kg、メスは3.6~5.4kgに成長します。

 

野性味あふれる外観と美しいヒョウ柄に高い人気があります。毛色はブラウン、スノー、シルバー&スモークの3種類が標準として公認されています。

中には長毛のベンガル猫がいるのですが、これは別の品種として登録しようという活動が行われています。

初期の世代はやはり野性味が強く扱いづらいのですが、3世代以降は穏やかな気質になると言われています。 家庭のペットとして飼うのであれば4代目以降がいいようですね。

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メイン・クーン 10万~40万円

出典:pepy 

メイン・クーンは飼いならされたネコの中で最大級のネコです。体は大きいですが、優しくフレンドリーなので、「ジェントル・ジャイアント(優しい巨人)」というニックネームがついています。

オスの体重が5.9~8.2kg、メスは3.6~5.4kgに成長します。アメリカのメイン州に古くからいることから名前がつきましたが、祖先はおそらくヨーロッパから渡ってきたと考えられています。

最も多い毛色は茶色の縞模様ですが、白色やクリーム色、銀の縞模様、三毛など、色々なパターンがあります。

 

 

ペルシャ 20~33万円

出典:にゃんペディア

イラン原産の美しい長毛種で、短い鼻と平たい顔が特徴的なネコです。その起源ははっきりとわかりませんが、16世紀頃にイタリアへ渡った長毛種がいたことが確認されているので、ペルシャ猫の祖先ではないかと言われています。

19世紀後半にはペルシャ猫として認識されており、第一次世界大戦後にはイギリスで、その後は主にアメリカで盛んにブリーディングが行われました。

長年に渡り高い知名度と人気を誇っています。長毛の手入れには手間がかかりますが、性格はとても穏やかで物静かな飼いやすいネコです。

 

 

ピーターボールド 19万~33万円

出典:保護猫モモ&ナナのブログ!

ロシアのサンクトペテルブルクで1994年に実験的交配により作り出された種です。無毛の猫である「ドンスコイ」と「オリエンタルショートヘア」を交配することで、無毛の遺伝子について調べるのが目的でした。

しかし、生まれた子供たちの容姿が珍しくて美しいと評判となり、育成が続けられることになったのです。

 

外観はオリエンタルショートヘアに似ていて、小さい頭に大きな耳、アーモンド型の瞳、長い尻尾が特徴的で、スリムで筋肉質な体格をしています。

それに加えて無毛の遺伝子を持っているため、無毛で生まれてきたり、途中で毛が抜けて無毛になることがあります。ストレートコートの毛質を持った子猫はそのままですが、それ以外の毛質だと時間と共に無毛になる可能性があります。

 

 

ロシアン・ブルー 5万~33万円

出典:ねこほう

絹糸のように滑らかと評されるグレーの短毛に、エメラルドグリーンの瞳が印象的な人気の猫種です。ロシアで発生した自然種で、19世紀後半からヨーロッパと北欧でもブリードされるようになりました。

被毛は「アンダーコート」と「トップコート」からなる「ダブルコート」で、アンダーコートはとても柔らかく密集して生えており、厳しい寒さに耐えることができます。

トップコートはアンダーコートと同じ長さで先端が銀色になっており、ロシアン・ブルーの特徴である美しい銀色の光沢を作り出しています。気品のある外観とベルベットのような被毛は世界中で高い人気があります。

 

 

いかがでしたか?1位のネコにはかなり疑問が残りますが、それ以外のネコについては高額になる理由と価格に納得がいきますね。

人気種のネコの歴史を見ると、その美しさを残して広めようとした猫好きな人々の思いが伝わってくる気がします。商業目的ではなく、これからも種として大切にしてもらいたいですね。

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