人気猫種ランキングは様々な企業団体で実施されており、また、基準についてもその団体で得たデータが元となっております。今回はいくつかのサイトの人気猫種ランキングを元に、筆者の設けた得点集計法式にてライティングさせていただきました。
猫の人気の種類それぞれのランキング
アニコム調査による人気の猫の種類ランキング
- スコティッシュホールド
- アメリカンショートヘア
- マンチカン
- 混合猫
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット
- ブリティッシュ・ショートヘア
- ラグドール
- ロシアンブルー
- ベンガル
- メインクーン
※発表の2016年版は2016年2月1日~2017年1月31日までのデータによる
アイリスオーヤマ調査による人気の猫の種類ランキング
- 雑種
- 日本猫(三毛・茶トラ)
- アメリカン・ショートヘア
- スコティッシュホールド
- マンチカン
- メインクーン
- ラグドール
- ロシアンブルー
- ペルシャ猫
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット
※同社が毎年2月22日の猫の日に合わせて発表している「猫の日国勢調査」の
データによる
これらの2データだけをもとにした場合、同率順位の種類が多くなるようでしたので、もう一データ、下記一般社団法人日本ペットフード協会発表の「平成28年 全国犬猫飼育実態調査」のデータを加味させていただきました。
日本ペットフード協会調査による人気の猫の種類ランキング
- 雑種
- アメリカン・ショートヘア
- ペルシャ(チンチラ)
- ロシアンブルー
- スコティッシュホールド
- アビシニアン
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット
- メインクーン
- シャム
- ヒマラヤン
以上3つのデータをもとに筆者がポイントを設け、集計しなおしたデータが次のランキングとなります。
猫の人気の種類総合ランキング
- 雑種・混合猫
- アメリカン・ショートヘア
- スコティッシュホールド
- マンチカン
- ロシアンブルー
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット
- ペルシャ(チンチラ)
- メインクーン
- 日本猫(三毛・茶トラ)
- ラグドール
1位は雑種・混合猫という結果となりました。
一部の例外はありますが、雑種同士のから生まれた猫も異なる純血種同士から生まれた猫もほとんどが混合種(雑種)となります。
性格も特徴も一期一会的な魅力があって、飼い主さんにとってまさしくオンリーワンな存在と言えるでしょう。
2位にはアメリカン・ショートヘアがランクイン。
すっきりとした体形と縞模様の特徴が魅力的な猫です。筋肉質でがっちりした体をしており、野生的な性質を残しています。
運動神経が良くやんちゃなので、室内飼いにする場合の部屋の広さなどある程度の飼育条件が必要となります。
3位はスコティッシュホールド。
スコティッシュホールドというと垂れ耳のイメージがありますが、実際に垂れ耳の子が生まれる確率は全体の3分に1程度ともいわれています。
のんびりしていて優しく温厚な性格も人気の秘密のようです。人の傍にいたり遊んでもらうことが大好きな甘えん坊さんでもあります。
4位にランクインしたのはマンチカン。
最近脚光を浴びつつある猫種で、胴長で短い脚を一生懸命動かしている姿は微笑ましささえ感じます。
見た目の割には骨格がしっかりしており、運動神経は抜群なので一緒に遊んであげられるような飼い主さん向きと言えるでしょう。
但し他の猫種と一緒に飼育する場合、いじめられる例もあるようですので注意が必要です。
5位は未だ根強い人気のあるロシアンブルー。
飼い主に忠実な性格やめったに鳴かない点あたりが、現在の飼い主さんたちの事情に合っているようです。
警戒心が強く慎重な性格でもあるため、中々懐かない例もあるようですので、この猫種もやはり積極的に遊んであげられる飼い主さん向きと言えるでしょう。
6位にランクインしたノルウェージャン・フォレスト・キャットは純血長毛種のなかではトップのランクインとなりました。
大胆で堂々とした見た目に反して寂しがり屋な面があり、人と遊ぶことが大好きな猫種です。
とても穏やかでおとなしい性格であり、滅多に鳴かない点も最近人気が出てきた理由と言えるでしょう。
7位にはペルシャ(チンチラ)がランクインしました。
ふわふわとした見た目が特徴的な長毛種で、おとなしい性格の猫です。純血種の中でもその起源がわからない程のもっとも歴史のある猫種になります。
遊び好きでも静かな遊びが好きだったり、環境も静かな環境が好きだったりしますので、ある程度の住居環境下で飼育してあげたい猫種です。
8位には同率で2種がランクイン、まずはメインクーン。
賢くてたくましく格好いいイメージとはうらはらに、穏やかで優しく温厚な面を持っています。
またリラックスしていることが多く安心感を与えてくれ、鳴き声も小さくめったに鳴かないので、心のオアシス的なものを求めて飼育している方も多いのではないでしょうか?
9位の日本猫ですが、三毛猫や茶トラのように昔から日本で見かけるタイプの猫です。一説には純粋な日本猫はほとんどいないのではとも言われていますが、それでもランクインしたあたりに、犬で言うところの柴犬のような根強い人気を感じます。
そして10位にランクインしたのがラグドール。
その名前の由来が示す通り、ぬいぐるみを思わせる愛らしさが特徴です。狩りには興味ないけど遊ぶことは好きなのが示すように、穏やかで優しく、あまり激しく鳴くことのない猫種です。
忍耐強く冷静で物怖じしないところも、飼いやすいと評判になる一因のようです。
こうしてランクインした猫種をみますと、飼いやすい猫が上位にランクインしているあたり現代の猫の飼育事情といったあたりが垣間見えるような感じがしました。