大型のオウムモモイロインコの飼い方、飼育するのに必要なもの、餌の種類と与え方、水浴び、しつけについて紹介します。
モモイロインコの飼育方法
大きさや寿命
モモイロインコは大型のオウムで羽毛はピンク色をしており、頭にはトレードマークである冠のような白っぽい羽が生えています。体長は40センチ弱と大きく、体重も約400グラムあるので腕に止まらせるとずしっと重さを感じます。
モモイロインコは環境に高い適応能力を持っているので、ある程度の寒さ暑さに対応できます。また、体が丈夫なので大型のオウムの中では飼いやすい種類とされています。
順調に飼育すると約50年生きることができるので、心を通わせて良いパートナーになれるでしょう。
育てるのに用意するもの
飼育するには大きなケージが必要です。底面は45センチ四方以上、高さは60センチ以上の物を選んでください。
ケージは1万円〜4万円と値段に開きがありますが、人間と同じで広ければ広いほど良いでしょう。ペンキが剥げて体内に入るのを避ける為、ケージは無塗装が望ましいです。
餌入れ、飲み水入れ、止まり木はケージに付属している事が多いですが、使いにくそうであれば別売りの物を用意してあげましょう。特に餌入れは、深すぎて食べ物が取りづらいなどのケースが見られます。
餌の種類と与え方
餌は、オウム用のシードとペレットの2種類があります。実はモモイロインコは体に脂肪分を貯めやすい体質なので、肥満に注意が必要な種類です。
好むのはシード類ですが、健康の為には低脂肪のペレットが望ましいです。主食は低脂肪のペレットにして、オヤツとしてシード類や果物をあげると良いでしょう。カルシウム、野菜も補助として与えましょう。
毎日のお世話の仕方
ケージの掃除はマメにしましょう。底に新聞紙を敷いて、排泄物を受けます。そう多くはないので、毎日糞の数を数えておくと、健康管理に役立ちます。
飲み水と餌は毎日新鮮なものに取り替えて、夏場は餌が痛まないように気をつけて下さい。夜、オウムを寝かしつけるときは、ケージに遮光性のある布をかけてやると良いでしょう。
バードカバー、鳥かごテントなどの名前で市販されているものもありますので、上手に活用して下さい。暗くなる事で落ち着いて休む事ができます。朝、明るくなったら外して日光を当ててあげる事で、一日の生活リズムをつかむ事ができます。
水浴び
モモイロインコは週に一回程度、水浴びが必要です。お風呂場に連れて行きシャワーで水をかけてあげるのが、後片付けも楽で手軽で良いでしょう。
シャワーを怖がるならば、霧吹きを使ってゆっくり水をかけてあげてください。最初は怖がっていても、徐々に羽を広げたりして自分から水が体にかかるように動き始めます。
室内で放鳥
狭いゲージの中では運動不足になりがちです。出来れば1日1時間以上は安全な部屋の中で放鳥して運動させてあげたいものです。その際には目を離さず、家具やドアなどを齧り始めたらすぐにやめさせましょう。
本気で齧り始めると、容易くボロボロになってしまいますし、破片を食べてしまうと体にも良くありません。ストーブや電気コードにも気をつけて下さい。観葉植物は食べてしまうと毒になる物もあるので、別の部屋へ移動しましょう。
しつけはできない
モモイロインコは、切り替えが早くあっけらかんとした性格なので、叱ってもあまり効果がありません。その為、躾はほぼできないと考える方がいいようです。
例えば、人間の指を齧るのが好きなオウムは多いのですが、痛くて辛いものです。そんな時は、もっと齧り甲斐のある面白い玩具を与えてあげましょう。
割り箸やティッシュなどで手作り玩具を作ってあげる飼い主さんもいるようです。また、呼び鳴きが激しいならば鳴いている時には近寄らず、逆に鳴いていない時に構ってあげると、静かにしているといいことがあると学習します。
モモイロインコは好奇心が強く、賢いオウムです。人間が上手くコントロールしてあげてください。
モモイロインコが飼いやすいとされる理由
他の種類の大型のオウムよりも性格が控えめなところが挙げられます。一般的にオウムは大きな声で鳴くので、一日中騒音の問題に晒されます。また嘴の力が強く、血が出るほどの怪我をしてしまうこともあります。
放鳥中に部屋の中の物を壊してしまったり、電気コードを齧って切ってしまったりと、問題行動が多い動物です。モモイロインコはそういった衝動が控えめで、他のオウムに比べると性格的な面からも飼いやすいと言えるのです。
しかし、あくまでも控えめなだけであって、インコよりは大きな声で鳴きますし、噛まれれば痛く、多少の物も壊してしまうこともあります。オウムの特性と理解して、飼い主さんが対策を立ててあげてください。
診察できる動物病院を探しておく
寿命が長いので、大型の鳥類を診察できる動物病院を探しておくのは必須です。犬猫は診察できる動物病院は多いのですが、大型の鳥類は断られることもあり、いざという時に焦らないようにしておきましょう。
できれば早めに定期検診を受けておくと安心でしょう。体重や栄養管理など、相談できるようにしておくと安心です。