インコのなかでも小柄なマメルリハインコ。小さく愛らしい割に非常に活発的なマルメリハインコは簡単に飼育することができることからも人気の高い種類となります。
マメルリハインコをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。
マメルリハインコの特徴とは?
エクアドルやペルーに生息する小柄なインコの仲間です。大きさは13cmほどの手のひらサイズでグリーンやブルーなどカラーバリエーションが豊富で女性から高い人気を誇っています。
マイペースな性格で雛鳥から飼育していると手乗りにすることもできますが、甘噛みすることも多くどこか猫に似ているところがあります。鑑賞性にも非常に優れたマメルリハインコは今大注目のペットといえるでしょう。
販売価格や寿命
マメルリハインコは約1~3万円で取引されています。一般的なペットショップで取り扱っていることは少ないため専門店に行くことをお勧めします。
鳥類は2013年から対面販売が義務化されましたので通販を利用することはできません。マメルリハインコの寿命は約15~20年です。少々高値で取引されますが、長い寿命を考えると相応の値段なのではないでしょうか。
マメルリハの飼い方
飼育に必要なもの
小柄なので中型サイズのケージで終生飼育ができます。ケージは空気の入れ替えがやりづらい水槽ではなく、小鳥用の風通しの良い商品がオススメです。
ケージ内にはエサ入れと給水器、止まり木を入れます。アクロバティックな遊び方をするので頑丈な止まり木を導入しましょう。
飲水には浄水器を通した水やミネラルウォーターは腐りやすいので水道水を利用します。床材は新聞紙やキッチンペーパーを使うと掃除が楽になります。
極端に気温が高い環境や低い環境では体調を崩してしまうことがありますので、夏季はクーラーで温度調節をして冬季は保温電球やパネルヒーターで部分的に保温をしてあげましょう。
餌の与え方
マメルリハインコは植物食の強い雑食です。穀物や小松菜等の青菜、カボチャなどをメインにボレー粉でカルシウムを与えます。
タンパク質はミルワームや火を通した卵などで補給させます。小鳥用の配合飼料が販売されていますので、献立を考える手間が省けてオススメです。
初期費用と維持費用
購入する商品のグレードにもよりますが、1万円もあれば一式揃えることができます。
配合飼料は月々1000円程度で済みますし合計で1~2万円程度で飼育を始められます。冬季は保温が必要なので電気代が一月1000円前後かかります。
飼育上で気を付けること
普段は大人しく声量も小さいのでワンルームマンションでも飼育できますが、機嫌が悪いと大きな声で鳴くので注意が必要です。
運動不足にさせないためにもお部屋で自由に遊ばせることは大切ですが、ケージから放つ前に必ず戸締まりを確認してから放つようにしてください。
逆さまになって止まり木で遊んでいたりするので、壊れていないか定期的にチェックすることで怪我を予防しましょう。糞きり網は脚を取られてしまって怪我の原因となりますので、オススメはできません。
マメルリハインコは非常に賢い動物なのでトイレを覚えさせることも不可能ではありませんが、排泄をすることで身体を極力軽くして飛ぶ習性があるので絶対にトイレを覚えさせてはいけません。
本種は臆病な性格なので成鳥段階でお迎えした個体にはしつけで大きな声を発してしまうと信頼関係を築けないようになってしまうので叱り方には工夫しましょう。
夜はテレビや部屋の照明で寝付けないことが多いので布をケージに掛けて暗くしてあげましょう発情期や機嫌が悪いときは大きな声で頻繁に鳴くので、マンションなどで飼育される際は許可をとらないとバレてしまいます。
マメルリハインコは懐くのか?
マメルリハインコは雛鳥から飼育するととても人懐っこい性格になります。成鳥からお迎えする場合は慣れさせるのに時間がかかりしばらくは観賞用のペットとして扱うことになるでしょう。
雛鳥飼育は毎日付きっきりでお世話をしないといけませんので、一人暮らしの社会人にはハードルが高くなります。総じてマメルリハインコの飼育はフィンチやオウムに比べると若干難しいようです。
複数飼育
出典:ペットショップ茶臼
雛鳥は複数飼育が可能ですが、成鳥になると話は変わってきます。普段は臆病で優しい性格をしているのですが、機嫌が悪かったり繁殖期になると興奮状態で喧嘩が絶えず行われるようになります。
その結果瀕死状態に陥るまで激しく争うようになってしまいますので、基本的には単独飼育をしてください。お部屋で遊ばせるときは一緒に放っても問題ありませんが、喧嘩をするようなら時間をずらして遊ばせてください。
まとめ
飼い主に常にベタ馴れというよりはマイペースで気分次第といったところでしょうか。日や時間によって様々な表情を観察できますのでいつも新鮮な気持ちで触れ合えると思います。
はじめて鳥飼育に挑戦する方には少しハードルが高いように感じますが、不可能ではないので是非チャレンジしてみてください。