ウスイロアレチネズミはジャンガリアンハムスターの体色を明るくしたような暖かい色合いをしている可愛らしいネズミです。
しっぽの色も明るい肌色をしていて鑑賞性にも優れて非常にペット向きの生き物なのですが、実は流通量が少なく販売されることがかなり珍しいようです。
そんなウスイロアレチネズミの気になる値段や飼育方法、餌、初期費用、生息地などお迎えする前に知っておくべきことをご紹介いたします。
ウスイロアレチネズミの特徴とは?
アレチネズミ亜科に属するウスイロアレチネズミはアフリカやユーラシア大陸に生息しています。主に荒れ地や砂漠など乾燥している地域で生活をしており、夜間に餌を探したりと活発に行動して昼間は砂や土の中で寝ています。
幅広い気温に対応できるため暖かい地域から寒冷地まで分布しており、寒い地域では気温の高い昼間に活動をする傾向にあります。
大きさは7cm前後と小柄で大きな耳と長い爪を持っています。長い尻尾は体温調節に利用されています。近年では輸出規制されてしまい流通量が少なくなってしまいました。
ウスイロアレチネズミの魅力とは?
ウスイロアレチネズミはとても優しい性格なのでハンドリングをしても怒らないし、すぐに慣れてくれるのでとても愛着が湧きやすい点でしょうか。
明るい色をしていることからも鑑賞性にも優れており、大きな目と耳がチャーミングで人気も高いようです。
ハムスターは夜行性だけれどもウスイロアレチネズミは昼間も元気よく動き回れるので、夜しかお世話ができない社会人の方でも昼間に触れ合いたい主婦の方にもオススメのペットです。
販売価格
ウスイロアレチネズミは約1万円で取引されることが多いようです。規制された後は繁殖個体のみ流通していますが、その繁殖が難しく価格も高騰してしまいました。
ただし流通が少なくなったと言っても少し探せば販売しているショップは多いのでお迎えするのに大きな苦労はしないでしょう。
ウスイロアレチネズミの飼い方
出典:杉子WEBlog
飼育環境
その名の通り厳しい荒れ地に生息しており、気温の変化にも適応できることから飼育しやすいネズミです。素早い動きを見せるので大きめのケージを使用します。
床材は寝る時に巣穴に潜るので深めに敷いてあげてください。また、砂浴びをして身体を綺麗にすることがあるので砂場をつくるといいかもしれません。
乾燥地帯に生息している種類で湿度の高い環境が苦手です。雨の多い時期はなるべく蒸れないように通気性の良いケージを選んで可能なら除湿機で湿気をとってあげます。
げっ歯類全般に言えることですが、前歯が伸びるのを防ぐために硬いものを齧る習性があるので、かじり木などを入れておくとストレス解消にもなって良いでしょう。
運動不足を解消するために回し車を入れてあげると夜間に回して遊びます。水入れは小動物用の給水ボトルに水道水をいれてケージにかけておきます。
排泄物も少なく乾燥した環境を好むため、衛生的に管理できてペット飼育初心者の方にも安心して飼育できます。
初期費用と維持費用
初期費用はケージや床材、回し車などを一式揃えると1~2万円程度になるでしょう。あまりこだわりがなく、安く済ませたい方にはオークションなどで揃えると数千円に抑えることができます。
維持費用は冬季のみパネルヒーターが必要ですが、温度変化に対応できる種類なので電気代は高くても月々1000円程度でしょう。エサ代は小食なので餌の質にもよりますが1000~2000円程度あれば十分です。
餌の与え方
出典:有限会社プラスト
食性は雑食です。主に葉っぱや根、フルーツ、種子など植物性の食べ物を食べており、昆虫類や小型の哺乳類など動物性の餌も食べることがあります。
与える餌を選ぶときは食べやすく小さくカットしたり小型の昆虫類を与えると食べやすいでしょう。何を与えたら良いか迷う方は市販の配合飼料を与えると栄養価も高く簡単に給餌ができます。
繁殖
流通しているウスイロアレチネズミは飼育下繁殖された個体なので、繁殖をさせることは可能です。ただし少々繁殖難易度が高く、ウスイロアレチネズミの生体を深く理解して環境を整えてあげる必要があります。
温厚な性格なので複数飼育していると運良く出産してくれるかもしれません。親子で仲良く昼寝をしている姿はとても癒やされます。
ウスイロアレチネズミの展示場所
ウスイロアレチネズミは上野動物園や井の頭自然文化園などで展示されています。また動画共有サイトでも数多くのウスイロアレチネズミの動画が投稿されていますので、お迎えする前に一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
まとめ
ネズミと聞くとどうしても薄い灰色の住宅地に生息している種類を思い浮かべますが、ウスイロアレチネズミは非常に可愛らしい見た目でネズミに対するイメージがガラリと変わってしまうことでしょう。
残念ながら規制により流通量が激減してしまいましたがこれから繁殖方法が確立されて個体数が増えていくとブームが来るかもしれません。価格も1万円前後なのでぜひお迎えしてみてはいかがでしょうか。