オブトアレチネズミの飼い方|販売価格、寿命は?

最近日本でもペットとして注目を集めているオブトアレチネズミ。温厚な性格で非常にペット向きのオブトアレチネズミですが飼育方法はあまり知られていません。

オブトアレチネズミをお迎えする前に知っておくべきことをご紹介していきたいと思います。

 

オブトアレチネズミの特徴とは?

出典:ペットンブログ泉北店

大きさや性格

大きさは約13cmと中柄のアレチネズミ亜科に属する種類です。短くしっかりとした尻尾と大きな耳が特徴的なオブトアレチネズミはサハラ砂漠に生息しています。

生息地では夜間に活動的になり昼間は地中の巣穴で寝ていることが多いようです。昼間は高温、夜間は低温になり水や食料も少ない過酷な環境で生きていけるので、とても飼育しやすくペットとして注目を集めています。

優しい性格で人慣れもしやすく、お迎えしてすぐにハンドリングや手から給餌ができます。まだペットとしての歴史が浅いので飼育方法が確立されておらず試行錯誤をしながら快適な環境を築き上げていくことになるでしょう。

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寿命

オブトアレチネズミの寿命は約3~4年です。暑い時期は暑さ対策も兼ねて地中の巣穴で過ごしていますが、涼しくなってくると昼間に活動し始める個体もいるようです。

長生きをさせるコツは湿度を30%前後に保ち、十分に休息できる落ち着いた環境を用意することです。一度体調を崩してしまうと回復することが難しいので日頃から健康に気を使ってお世話をしてあげてください。

 

販売価格や初期費用

出典:有限会社プラスト

オブトアレチネズミの値段は約1万円で取引されています。初期費用は約1万円で飼育に必要なものを取り揃えることができるでしょう。餌代と電気代は冬季で1000円もあれば十分です。非常に安く飼育できるのでオススメです。

 

 

オブトアレチネズミの飼い方

出典:ペットンブログ泉北店

飼育環境

地中に巣穴を作って寝る習性があるので、厚めに床材を敷きます。衛生面を考えて砂や土を入れたくない方はひのきチップやペットシーツを代用して巣穴の代わりとなるシェルターを入れてあげましょう。

水槽で飼育する場合は60cm規格以上の水槽を使用して蒸れないように蓋を開けておくか爬虫類飼育に使われる網でできた蓋を使用します。

 

給水器はハムスターやウサギ飼育に使用される給水ボトルに水道水を入れてケージにかけておくか水槽飼育の場合は水入れを入れて毎日交換すると良いでしょう。

温度は25℃前後に保つことが理想的ですが、夏季は特に高温に気をつけて35℃を超える場合はクーラーで温度調節をするなど工夫が必要です。

 

冬季はパネルヒーターや保温球で温度調節を行い、ケージ内に温度勾配ができるように設置します。本種は排泄物が少なくあまり臭いもしないのでつい処理を怠ってしまいがちですが、なるべく毎日ケージ内を綺麗に保つようにしてください。

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可能ならば月に1度ケージを丸洗いすると衛生的に管理できるのでオススメです。夜間は活発に動き回るので回し車を入れてあげると一生懸命回す姿を観察できるでしょう。歯の手入れ用にかじり木を入れておきましょう。

 

餌の与え方

食性は雑食で少しばかり植物食を多く食べるようです。フルーツや種子、野菜など植物食をメインに与えて、おやつとしてミルワームやコオロギなどの生餌を与えます。

配合飼料に餌付く場合はそれをメインに与えると栄養をバランス良く摂取できるのでオススメです。冷凍ピンクマウスや冷凍コオロギなどを与える際は人肌程度にあたためてから与えましょう。

尻尾がふっくらとしているとしっかりと栄養を摂れている証拠なので、日頃から観察しておくと餌の見直しが必要か分かります。ネギやニンニク、チョコレートなど刺激になるものは与えないでください。最悪の場合アレルギー反応が出て死んでしまいます。

 

病気になってしまったときは?

日本ではペットとしての歴史が浅いので対応している動物病院は少ないですが、エキゾチックアニマルを診察してくれる動物病院に連れて行くと良いでしょう。

オブトアレチネズミは過酷な環境を生き抜く強靭な生命力を持っているので病気になることは少なく、病気になってしまったときは飼育環境の見直しが必要です。

 

飼育上でで気を付けること

オブトアレチネズミは好奇心旺盛でケージの近くにカーテンやコードがあると引き込んで齧ってしまいます。昆虫など生餌を与える場合、ペットショップなどで餌用に販売しているものを与えてください。

住宅街の公園や草むらに生息する生き物は消毒剤や防虫剤等オブトアレチネズミに非常に有害な成分が付着していることが多いので控えましょう。

 

複数飼育

オブトアレチネズミは集団行動をしている種類なのでゆとりのあるケージであれば問題なく複数飼育ができます。飼育頭数が増えるとそれだけケージ内が不衛生になりがちなので、お世話をする回数は増えてしまいます。

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まとめ

新しいペットとして注目を集めているオブトアレチネズミは非常に飼育しやすい初心者向きのペットといえるでしょう。

触り心地もよく人慣れし易い性格からひそかに人気を集めているので、今後は専門医による治療が受けられる日が来るかもしれません。まだまだ試行錯誤で飼育環境を整える必要はありますが、ぜひお迎えをしてみることをお勧めします。

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