リチャードソンジリスは土の中に巣を掘って生活をするリスの仲間です。個体差は大きいのでなかなか馴れないリチャードソンジリスもいれば、人に良く馴れるリチャードソンジリスもいます。
子供の時から良く面倒を見ると基本的には良く懐くようで、なでると喜んだりと可愛い姿を見せてくれます。今回はそんな可愛さをもった人気も高いリチャードソンジリスの飼い方についてご紹介します。
リチャードソンジリスの特徴とは?
リチャードソンジリスは哺乳網齧歯目リス科に分類されるジリスの一種です。昼行性で、その可愛らしい姿はプレーリードックに似ている印象です。
大きさはプレーリードックよりは小柄で、体重は300~600g程で中には1kg程の個体もいるようです。
魅力
リチャードソンジリスの魅力は何といってもその愛らしい姿ではないでしょうか。寝ている姿も可愛いですし、子供も大人になってからもその可愛らしい印象は変わりません。
ご飯を手で持って食べるなど、見れば見るほど可愛く癒されるのが魅力と言えるでしょう。
寿命
野生では、オスは1年程度、メスは3~4年程度と言われています。
飼育下では5~10年程のようです。ストレスの多い環境では寿命も短くなるようなので、できる限りストレスを減らしてあげ、こまめに掃除するなど衛生的な飼育環境作りが大切です。
販売価格
値段はさまざまなのですが、だいたい2~4万円で購入できるところが多いようです。良く見てあまり臆病ではなさそうなリチャードソンジリスを選ぶことをオススメします。
警戒心の強いリチャードソンジリスはもしかしたらなかなか馴れてくれない可能性もあります。
リチャードソンジリスの飼育に必要なもの
(1) ケージ
通気性や衛生面では金網のケージが良いですが、中には金網をとにかく齧ってしまうリチャードソンジリスもいますので、ケースバイケースです。
もしケージを齧ってしまい、脱走の恐れがあるなら、プラスチック製のケージにするなど工夫が必要です。大きさもある程度は必要です。衣装ケース位の大きさは用意してあげると良いでしょう。
(2) 給水器・餌箱
ペットボトルを取り付けられるものなど、ペット用の給水器や食事を入れるための物が必要です。
専用のものやその個体によって合っている(食事を食べやすそう、散らからない等)物を探してあげると良いと思います。
(3) 巣箱・トイレ
寝床にしたり、隠れたりできる場所として巣箱を入れてあげると良いでしょう。齧っても大丈夫な巣箱にしてあげて下さい。トイレはその個体によって使いやすいものが良いと思いますが、ウサギ用のものを使ったりすることが多いようです。
トイレに入れる砂もヒノキやおからが原材料なものを入れると良いと思いますが、食べてしまうようなら食べないものに変えましょう。トイレはそのリチャードソンジリスによってお気に入りのトイレの場所をトイレにするのが良いです。
しつけで覚えさせるのは難しいのでいつも排泄する場所にトイレを置いてみてください。
(4) 床材
出典:ペットのおうち
巣作りの材料となるようなものやクッションの役割をするものが良いでしょう。チモシーや中には新聞紙をシュレッターで細かくして敷いてる方もいるようです。
もともとは土の中に巣を作っているので、砂遊び用のスペースを作り専用の砂を入れておくと、ストレス解消にもなり毛ツヤもよくなるので入れてあげると良いでしょう。
(5) 齧り木
ケージにとりつけて歯を守るタイプのものから、いろいろな形をした齧り木がありますので、齧ってくれる好きな木を見つけてあげてください。
(6) ペットヒーター
リチャードソンジリスは冬眠する動物です。寒くなると冬眠してしまうので、ペットヒーターを入れて暖かくしてあげましょう。
ウサギ用や小型犬用で代用できます。冬眠は体力を消耗してとても負担のかかるものです。そのまま死んでしまうこともありますので、冬眠しないように注意してあげましょう。
リチャードソンジリスの飼い方
出典:浅田鳥獣貿易株式会社
餌の与え方
牧草なども食べますがメインとして与えるのはプレーリードック用混合フードが良いでしょう。その他に野菜や果物、昆虫(コオロギなど)をバランスよく与えましょう。
少し太りやすい傾向があるので、肥満には気をつけ、高カロリーな種子などは控えましょう。病気の原因にもなってしまいます。
ふれあい方
出典:verona-nagoya
基本的には子供のころからお世話をしてあげて、人に馴れるようにしましょう。授乳などをすると良く馴れることが多いようです。
馴れたらなでてあげたり、ハーネスをつけて散歩をしてあげたり一緒に過ごす時間を持ちましょう。ただ、繁殖期は少し気が荒くなるので咬まれたりしないよう注意しましょう。
ストレスをかけないように落ち着いた飼育環境作りを心がけて、そっとしておいてあげるのが良いと思います。
まとめ
可愛い姿や行動に癒される人も多いリチャードソンジリスは、飼育方法があまり知られていないのも現状です。飼う際には準備等しっかりして迎え入れてあげましょう。きっと良い関係を築くことができ、素敵な時間を過ごせるでしょう。