フサオマキザルは介護猿?販売価格、寿命は?

世界で最も賢いサルとして有名なフサオマキザル。その知能はチンパンジーに引けを取らないほど高く、様々な芸や感情を観察することができます。

実はフサオマキザルは一般家庭でも飼育することができる数少ない霊長類であり、人々の生活に多くの恩恵をもたらしています。はフサオマキザルをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。

 

フサオマキザルの特徴とは?

出典:水属ギタリスト

体長50cm前後の小柄なフサオマキザルは他の猿と同様に集団行動をして生活をしています。フサオマキザルは人と同様に道具を使える数少ない動物で石を使って果実を採集したりクルミを割って食べたりすることができます。

飼育下では部屋の扉を開け閉めして出入りしたり、ゴミをゴミ箱へ捨てることもできるようです。これは人間と同じく訓練をしなければならず、数年ほどの期間が必要な個体もいます。

また社会性も持ち合わせていて他の種類のサルとも行動する姿を確認されており、人ともすぐに仲良くできることでしょう。短距離ではありますが二足歩行も可能です。

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生息地

南アメリカの熱帯雨林に生息しており、標高の高い山地や乾燥地帯にも確認されていることから非常に行動範囲の広い動物です。縄張りは身体に尿をつけて移動した痕跡を残すことで主張しています。

昼行性で日が昇ると餌を探しはじめて、餌が枯渇している場合は群れの優先順位によって配給されます。

 

寿命や販売価格

出典:水属ギタリスト

野生下では猛禽類や大型の爬虫類などの外敵に襲われる危険性も高く約10年といわれています。飼育下での寿命は医療の発達や正しい食生活により30年以上生息することができます。

安価なベビー個体は50万円程度で手に入ることもありますが、ある程度成長した個体は100万円以上します。

 

介護猿としてのフサオマキザル

目の不自由な人が盲導犬の力を借りることは有名ですが、フサオマキザルも身体障害者の生活を支える役割を担うことができます。

学習能力が高く社会性をもっているフサオマキザルは身体的なサポートだけではなく、飼い主との信頼関係を築くことができるのでメンタルケアの効果も期待できます。

ただし知能の発達までに時間を要するので、介護猿としてデビューするまでに約5年の訓練期間が必要なので利用するには相応の料金が必要です。中にはボランティアでフサオマキザルを介護猿へ育成する人々もいるようです。

 

 

フサオマキザルの飼い方

出典:飯田市立動物園

飼育環境

基本的にフサオマキザルは部屋で放し飼いにして人と同じように生活をさせます。ケージ飼育をする際は十分な運動量を確保できる大きめのケージを使いましょう。

運動不足に陥ると体調に変化が表れるので大きな止まり木や遊具をお部屋に置いておくといいでしょう。季節の変わり目や冬季など温度変化が激しい時期はエアコンなどを使用して温度を一定に保つことが大切になります。

 

熱帯雨林に生息しているフサオマキザルは気温が低すぎたり、エアコンによる急激な温度変化が原因で死亡してしまうケースが多いので、26℃前後を保ちましょう。

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トイレや優先関係等のしつけを行う際には絶対に暴力をふるってはいけません。

 

一生トラウマを抱えてしまい、最悪の場合死に至ります。犬歯は放っておくと危険なので獣医師に処理の相談をしてください。

散歩に出かける際は必ずリードを付けてください。リード装着は犬猫のように首にしてはいけません。胴体につけるタイプのものを選んで自宅では事故の原因になりますので外しましょう。

 

餌の与え方

餌は雑食でフルーツや種子、昆虫類を食べて生活しています。飼育下ではモンキーフードをメインに与えて、おやつにドライフルーツや種子を与えることが多いようです。

モンキーフードだけでは可哀想という方は新鮮な果物や野菜を与えたり、ササミ肉やピンクマウス等の動物性蛋白質を与えてもいいでしょう。ただし、果物やササミ肉に慣れてしまった個体はモンキーフードに興味を持たなくなりますので注意しましょう。

 

初期費用と維持費用

ケージを使用しない場合は止まり木や餌入れ、トイレなど安価で入手可能なもので飼育を始められます。月々の費用は食費と電気代で約1~2万円必要となります。

モンキーフードで済ますと安くなりますが、毎日献立を考えて調理した物を与える場合は相応の値段になります。

 

飼育上で気を付けること

サル類の飼育には人畜共通感染症や発達した犬歯による人に対する被害を考慮する必要があります。知能が高い反面、教育方法を熟知していないと攻撃的な性格になったり病気に感染してしまう危険性があります。

定期的に日光浴をさせることでビタミンD2を利用させます。

人と同じ霊長類に分類される猿は我々の食べている物を与えることができますが、嗜好性が強くなりモンキーフードや嫌いなものを食べなくなってしまいます。

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まとめ

犬猫のように思いつきでお迎えするのには向いていませんので、事前にサルの取扱に関する講習会やショップの店員さんにアドバイスを受けましょう。他の動物では考えられないほど密にコミュニケーションを取れますのできっと人生をより豊かにしてくれるはずです。

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