コモンマーモセットとは?性格や大きさは?

サルの仲間ではかなり小型のためぺットとして人気の高いコモンマーモセット。体が小さい分、飼育スペースも比較的小さくても飼えますが、サルの仲間はしつけや訓練などの扱い方が難しいと言われます。

体は小さくてもコモンマーモセットは立派なサルの仲間。そこで飼う前に気をつけたいことなどを詳しくご紹介していきましょう。

 

コモンマーモセットってどんな動物?

出典:woodbell

大きさ・色

コモンマーモセットはサル目(霊長目)マーモセット科マーモセット属に分類され、体調は約16〜21cm、体重は約240gの小型のサルです。

約24〜31cmの縞模様が入った長い尾が特徴で、体の色は子どもの頃は茶系ですが、成長するにしたがって茶色、灰色、黄色など複数の色が混じった体毛になります。

最大の特徴ともいえる耳のまわりの長く白い毛も成長とともに発達していきます。野生ではブラジル東部に生息しており、主に樹の上で生活しているサルです。

 

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性格

サルの中では小型のため扱いやすいと言われますが、性格は臆病できまぐれな個体が多く、知能が高いのでしつけや訓練は慎重に時間をかけ根気よく行う必要があります。

無理して触ろうとしたり、恐がらせてしまうとその後警戒され、コミュニケーションが難しくなってしまうこともあります。

少しずつ信頼度を高めていくことができれば、手に乗せたりなどのスキンシップがとれるようになりますが、中には寂しがり屋で甘えん坊な個体もいるので、その個体個体にあった接し方を見極めて育てることが大切です。

 

 

コモンマーモセットの飼い方

出典:woodbell

飼育環境

コモンマーモセットを飼うにあたり、まずは高さのあるケージが必要です。さらに、樹の上で生活するサルですので飛び移れる止まり木も設置してあげましょう。

止まり木は鳥用のものも使えますが、噛んでも安全な木でできているものを用意します。

 

餌入れや水入れもケージに取り付けられるものを用意しますが、噛んで壊されてしまいやすいのでなるべく丈夫で安全なものを選び、壊されたときなど定期的に交換するようにしましょう。

コモンマーモセットは大変寒さに弱い動物です。そのため、年中ケージ内やケージのある部屋の温度は30°C程度をきちんと保てるよう管理できるかどうかということも重要。

 

ケージには温かいライトでケージの一か所を照らすホットスポットと呼ばれる場所を作っておき、サルが寒い時は自分でその場所で体を温め、温まったら移動できるようにしておいてあげましょう。

セラミックライトなどの保温器具を活用し、温かい環境をきちんと整えます。

 

そして、サルが静かに落ち着いて生活できるよう配慮してあげることも大切なポイントです。また、ケージの外に出す際は首輪や胴輪、リードなどがあると便利。

最初は嫌がるでしょうが、勝手に動きまわって手に負えなくなってしまってから無理に捕まえたりするとサルにストレスや負担をかけてしまうこともありますので注意しましょう。

 

 

餌の与え方

出典:熱帯倶楽部

コモンマーモセットは雑食性で、野性下では昆虫やクモ、トカゲ、果実や花のつぼみや樹皮、新芽などを食べて暮らしています。飼育の場合は市販のモンキーフードが主食となります。

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飼う前に入手できるルートを必ず確認しておきましょう。万が一切らしてしまったときなどは子犬用ドッグフードなどで代用もできますが、あくまでも一時的な代用です。

 

また、副食としてバナナ、りんご、みかんなどの果物とぺットの餌用として販売されているコオロギやミルワームを与えます。コモンマーモセットは手に持って食事をするので、果物などを与えるときは持ちやすい大きさに切って与えてあげましょう。

栄養バランスが偏らないように配慮してあげることも大切な健康管理の一つです。もちろん、味付けされた人間の食べ物は絶対に与えないよう注意するのも忘れずに!

 

 

サルを飼うということ

出典:熱帯倶楽部

コモンマーモセットを含め、サルは私たち人間と大変近い動物ですので賢く、感情表現など似ているところもありますが、それだけに扱うのはとても難しい動物でもあります。

サルは気に入った人間と強い絆をもつことがあるようですが、それだけに万が一、人生の様々な転機などで飼えなくなってしまったら新しい環境や飼い主に慣れさせるのはとても難しくなります。

 

また、サルは犬や猫などのぺットとは異なり、かなり野性的ですし成長するにつれてどんどん意思が強くなっていくので人間の手に負えなくなってしまうことさえあります。

コモンマーモセットの寿命は約7〜10年と言われます。

 

可愛いから飼ってみたいと思う前に、まずはどんなことがあってもきちんと愛情をもって世話をし続けられるかどうか慎重に検討してみましょう。さらに、私たち人間とサルは感染症になった場合、お互いに移してしまう危険があります。

そのため、普段からの環境管理や健康管理も注意する必要があります。また、コモンマーモセットは小鳥のような高い鳴き声でコミュニケーションをとる動物ですので、近隣の迷惑にならないよう飼育できるかどうかということもあらかじめ考慮しましょう。

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万一、病気になってしまった時や様子がおかしいなと感じた時にきちんと診てくれる動物病院が周囲にあるかどうか事前に調べておくのも忘れずに!小さくて愛らしいサル、コモンマーモセットですが、飼うとなると様々な知識や技術を要します。

そのため、事前にしっかり下調べをしてコモンマーモセットだけでなくサルについてもあらかじめきちんと学んでおきましょう。準備をしっかり整えて迎えたら、尊重し、理解しようとする気持ちをもって接してあげてください。

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