フナムシの飼育方法|寿命・販売価格・餌は?

海岸の大きな岩陰から勢い良く走り去る姿にビックリさせられることの多いフナムシ。あまりの俊敏さに恐怖心を駆られることもありますが、じっくり観察してみると可愛らしい顔つきで憎めない魅力があります。

そのためフナムシに魅了されて飼育する方も多く稀に販売されていることもあります。フナムシを飼育するにあたって知っておくべきことをご紹介したいと思います。

出典:Wikipedia

 

フナムシとは?

出典:ファミキャンいっとく?

陸上生活に適応する数少ない甲殻類の一種で比較的温暖な地域に生息する海岸動物です。多くの種類は群れで活動するため隠れ家さえ見つけてしまえば簡単に捕獲することができます。

海岸付近の岩陰の他には民家や船の中などあらゆる場所を住処にしている生命力の高い生き物です。

 

フナムシは最大で50mmにも達する大型のワラジムシの仲間で夜間で色合いが変化する習性もあって非常に鑑賞性の高い生き物と言えるでしょう。

海岸で生活していることもあり、海に落ちてしまっても溺れることはなく全身を使って泳ぐこともできます。

 

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寿命

出典:Yahoo!きっず図鑑

フナムシの多くは3~4ヶ月で寿命を迎える個体が多いでしょう。野生下では海に落ちた際に魚類の餌となってしまうため寿命を全うすることは少ないようですが、飼育下だと半年近く生きる個体もいるでしょう。

呼吸する際には必ず水分が必要となりますので、飼育下では霧吹きを忘れずに行うことが長生きをさせるコツと言えるでしぉう。

 

 

販売価格

フナムシは釣りの際に餌として使用されるためどこかで販売されている可能性も少なくありませんが、一般的な総合ペットショップや昆虫専門店などでは取り扱われていないでしょう。

ただフナムシは海岸に行くと高確率で発見できるので採集しようと思えば誰でもできます。複数匹で集まっていることが多い一方で動きは凄まじく素早いので必ず虫あみを持って行くほうが良いのではないでしょうか。

 

 

フナムシの飼育方法

出典:4690と38の日記

フナムシは5cm前後とやや大柄で動きが早いのでなるべく大きめのプラケースを用意することをお勧めします。脱走が得意なので必ず風通しの良い蓋をする必要があるため昆虫飼育に使用するプラケースが最適です。

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基本的に陸棲の甲殻類なのでサンゴ砂や川砂を敷き詰めて隠れ家や石をレイアウトするだけで飼育は可能です。ただ海水でも数日~数週間ほど生存可能なので実験として水中飼育に挑戦してみることはできなくもないようです。

 

霧吹きは完全な純淡水よりも汽水を作って行った方が良い環境になります。頻度は1~3日に一度、砂を摘んで軽く固まりができる程度に湿らせます。

陸部かつ多湿環境を維持するとカビが生えたり異臭がするようになるため底床を1ヶ月以内に一度洗うようにして、可能な限りプラケースも丸洗いしましょう。

飼育ケースの設置場所は薄暗い風通しの良い環境が好ましく玄関や直射日光の当たらない場所がおすすめです。

 

フナムシはアロマオイルや防虫剤、蚊取り線香など香りが強いものや毒性のあるものに敏感で時に落ちてしまうこともあるためフナムシを飼育している部屋での使用は避けましょう。

集団で生活している生き物なので飼育ケースが大きければ問題なく複数匹同時飼育が可能です。

 

水分補給は餌から摂取する分では足りないこともあるため水場を設けておく必要があります。水換えは最低でも1週間に一度は行い、必ずカルキを抜いたものを使用してください。

飼育イメージとしては「オカヤドカリ」のような飼育環境を準備してあげるとうまくいくことが多いようです。

 

フナムシは昼夜問わず活動している姿を観察できるため飼育する満足度は高いようですが、人影を見つけると一斉に隠れてしまうので、じっくり観察したい場合は隠れてからもじっと飼育ケースの前で見ていると出てきてくれるでしょう。

鑑賞性・インテリア性を向上させるためにエアープランツや観葉植物を入れても問題はありませんが、塩分を含む水を霧吹きするため早い段階で枯れてしまう可能性があります。

万が一脱走してしまった際は床に食べ物を置いておくとすぐに食べに来ますので、その隙を狙って虫あみで捕獲しましょう。累代飼育を楽しもうと考えている方はなるべく冬季にパネルヒーターなどで保温してあげてください。

 

 

餌の与え方

出典:ホップ・ステップ・玉砕日記

フナムシの食性は雑食で主に藻類や魚の死骸などを食べていることが多いでしょう。飼育下では残飯で終生飼育が可能なので餌で困ることはありません。

本種は非常に貪欲で柔らかく噛めそうなものは積極的に口に入れるので稀に皮膚を噛まれるので注意しましょう。

 

上記の特徴から海のゴキブリとも呼ばれているようですが、クロゴキブリのように雑菌が付着していることは少なく衛生的な生き物なので飼育する上では問題ありません。

給餌頻度は入れている餌がなくなり次第交換するか1~2日に一度食べ物が腐る前に交換しましょう。1週間近く何も食べていなくても生きることは可能ですが、念のために腐りにくいドライフルーツなどを入れておくと安心です。

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