オオムカデの飼い方!毎日たったの3分でお世話ができてしまう超簡単飼育方法や種類、値段、餌、寿命などを余すところ無くご紹介します。
オオムカデの特徴とは?
オオムカデとはオオムカデ科に属するムカデの総称で国内ではトビズムカデをイメージする人が多いでしょう。
世界最大種は南米に生息するペルビアンジャイアントオオムカデで40センチ以上にまで成長する個体が存在します。多くの種類が毒を持っているので取り扱いには十分に注意しなければなりません。
寿命
オオムカデの寿命は非常に長く5~10年以上も生きる個体がいます。ムカデに限っていえばサイズが大きいほど寿命が長い傾向にあります。
ペットで飼えるオオムカデの種類
ペットとして飼育されるオオムカデをご紹介します。
トビズムカデ
国内最大種のトビズムカデは全長約20センチにまで成長します。個体によって大きく色合いが異なるためコレクション性の高い種類となっています。
少し湿度の高い森林や公園に生息していて、落ち葉の下や倒木の間で休んでいることが多いようです。本種は非常に寿命が長く7年前後生きる個体もいます。
毒性が強く刺された場合は医療処置を施す必要があり、衛生害虫として駆除対象とする人々も多くいます。
フミキリオオムカデ
出典:有限会社プラスト
オレンジを基調に黒い縞模様の入った美しい体色が特徴のオオムカデです。価格が3~8万円と非常に高額なオオムカデですが、鑑賞性に優れた色合いをしているため人気があります。
こちらも少し湿り気のある環境で飼育するといいでしょう。
ペルビアンジャイアントオオムカデ
出典:リミックス
熱帯雨林に生息する黄色い脚が特徴の超大型種です。行動範囲が広く樹上から地表まであらゆる場所に生息する獲物を捕らえます。強靭なアゴでプラケースの通気口を簡単に粉砕してしまうので飼育する際はケージ選びに注意しましょう。
生命力が強く環境悪化にも耐え得る強靭さがあるので飼育は簡単です。ただし、強い毒と獰猛な性格から取り扱いが難しいのでかなり危険なペットといえます。
ベトナムオオムカデ
人の生命をも脅かす最強と言われたオオムカデです。小型哺乳類や昆虫、爬虫類など相手が何であろうと容赦なく襲いかかる勇敢な性格をしており、活餌を与えて活発に動かして鑑賞します。
大きさは20センチ前後とそれほど大きくはありませんが、猛毒なので取り扱いにくく上級者向けのムカデです。価格は約3000~6000円です。
タイワンオオムカデ
出典:White Lips
体長25センチの大型種で沖縄に生息しています。石や倒木、ゴミの下を覗くと高確率で遭遇するので、是非探してみてください。
色合いはややライトカラーで脚は黄色から赤色まで暖色系の範囲で個別に異なります。オオムカデ愛好家にとってはメジャーな存在で人気を博す種類となっております。
ペットとしてのオオムカデの飼い方
オオムカデのアゴは強いので通気口の多い蓋のプラケースでの飼育はオススメできません。しっかり蓋のできる大きな水槽やケージを選びましょう。
良いケージが見つからない場合は爬虫類飼育に利用する水槽蓋用のネットに重りを乗せて脱走を防ぎましょう。床材はミズゴケや造形材など保湿性の高いものを使用しましょう。
衛生的に飼育したい場合はキッチンペーパーや新聞紙を湿らせて敷くとメンテナンスが楽になります。ただし昆虫やハムスター用のヒノキチップはオオムカデにとって有害なので控えましょう。
オオムカデは直接水入れから水分摂取できるので床材は軽く湿らせて重さのある丈夫な水入れを入れてあげましょう。冬季はパネルヒーターなどで25℃前後に保温する必要があります。
鑑賞を目的とする場合は必要ありませんが、長期飼育を目的とする場合はシェルターを用意してストレスを軽減させます。ムカデは昼夜共に活動しますが、基本的に夜行性なので日が落ちてから餌を与えるといいでしょう。
餌の与え方
基本的に大型の昆虫や小型哺乳類など活餌を与えてあげましょう。ピンセットで冷凍・乾燥餌を動かしてあげると食いつくようですが、やはり活きた動物を食べることがオオムカデにとっては幸せです。
稀にりんごなどの果物を摂取する個体もいるようなので与えてみてもいいかもしれません。
住宅地で見られるオオムカデはゴキブリを目的としていますので、家でゴキブリを発見した際はペットのオオムカデに与えてみてはいかがでしょうか。
毎日のお世話
乾燥に弱いので乾いてきたら軽く2,3回霧吹きを全体にして湿度調整を行ってください。その際にオオムカデに直接かからないように配慮することが大切です。
水にかかると元気になったように見えますが、単に驚いてパニック状態になっているだけなのでストレスの原因となってしまいます。
水は2,3日に一度新しいモノと交換しましょう。餌もその時に与えるといいでしょう。ムカデ飼育は2~3日に一度3分前後のお世話で飼育できる超お手軽なペットなのです。
まとめ
いかがでしょうか。ムカデと聞くと抵抗のある方も多い生き物ですが、よく観察してみるととても格好良く鮮やかな色をしていて鑑賞性に優れたペットと気づかされます。
少しマニアックですが、是非オオムカデをお迎えしてみてはいかがでしょうか。