普段は温厚でペットで飼っていても、場合や状況によっては危ない動物もいます。危険なペットで飼うことができる動物の種類について紹介します。
危険なペットで飼える動物の種類
まさかの、犬
飼い犬ほどポピュラーなペットはありませんが、飼う人が多いからこその危険も潜んでいます。幼い頃の躾が不十分のまま成長してしまうと、飼い主さんでも手に負えなくなるほどの攻撃性を見せるようになるのは、実はよくある話なのです。
特に大型犬は力が強いので、暴れ始めると飼い主さんだけでなく周りにも危険が及びます。散歩中に飼い主さんを振り切って、他の人や飼い犬に危害を加えることがないよう、最低限の躾は必要ですね。
ドーベルマン、ジャーマンシェパード、ロットワイラーなどは警察犬として働く、優秀な犬種ですが、躾られていない一部の犬による傷害事件は後を絶ちません。
噛む力、タフな体力、獲物への執着、警戒心、攻撃性の高さなどが他の種類の犬よりも高いため、潜在的な能力として傷害事件を起こしやすいということが言えます。
同時に訓練次第では高い能力を良い方向に発揮できるのですが、上級者向けの犬種と言えそうです。
猿?キンカジュー
出典:www.geocities.jp/merry2705/cano_negro/cn-40.html#top
まだ馴染みがない珍しいペットというのは飼育方法や繁殖が難しく、ブリード個体が手に入りにくいケースが多いようです。野生の個体を捕まえてペットとして販売されることがほとんどです。
その為、危険な細菌や病気を媒介してしまうケースも少なくありません。命に関わる病気もあるので、物珍しさだけで手を出してはいけないことをしっかりと認識しておきましよう。
キンカジューは大人しそうな見た目と可愛い顔つきをしていますが、実は破傷風菌などのとても危険な病気を持っています。噛まれると感染して命の危険があるので、すぐに病院で治療を受けなければいけません。
どんな小動物でも飼っているならば、噛まれることなどよくある事ですが、傷口から感染して大ごとになってしまう危険が付きまといます。
有名な話ですが、パリスヒルトンがキンカジューをペットとして飼っていた時に噛み付かれてしまい、緊急搬送されたという事例があります。
危険というか、もう…。オオムカデ
ムカデをペットにする話はあまり聞かないかも知れません。しかし、ムカデにはいくつか種類があり、節や手足、体の色味などカラフルなものも存在します。
そのコレクション性から観賞用として飼育している人がいるのです。珍しい種類になると数万円という金額がつくこともあります。
主な種類は日本に生息するトビズオオムカデ、フミキリオオムカデ、ペルビアンジャイアントオオムカデ、タイワンオオムカデなどです。いずれも強い毒性を持っているので、小さい子供が噛み付かれると重症化することもあります。
オオムカデの毒は血球溶解作用を持っており、激しい痛みと熱、腫れを引き起こします。スズメバチに刺された時と同じような状態になると思ってください。
もちろん、アナフィラキシーショックが起こると死んでしまうこともあります。オオムカデは湿った暖かい場所が好きなので布団の中に潜り込んで来て、無抵抗な人間を突然噛むという、恐ろしい生き物です。
飼育する際は、近隣の方に迷惑をかけないためにも脱走させないように注意しなければいけません。
ヘビ
ペットとしてのヘビは意外にも人気は根強く、様々な種類が存在します。
柄や色、サイズや体型などのコレクション性も高く、省スペースで簡単な設備で飼えることや、ハンドリングと言って独特な触り心地のヘビと触れ合うこともできることが、爬虫類愛好家に絶大な支持を誇ります。
中でも珍しいセイブシシバナヘビという種類には微毒があるとされていますが、主に餌となる爬虫類に対する毒なので、哺乳類である人間には生命の危険になるほどの毒ではないようです。
しかし、実際は腫れを引き起こすので微毒とされています。実は日本で販売、飼育が許可されている種類のヘビについては、命にかかわるほどの有毒なものはありません。
では、ヘビは意外にも危険なペットとは言えないのではないか、と思われるかもしれません。でも、毒はなくても噛まれるだけでも大怪我に繋がることはあるのです。
ヘビの中でもメジャーな種類であるボールパイソンは大型で肉厚な体型の大人しい性格をしています。そのボールパイソンは大型になるとパワーが強く、一度噛み付かれると大怪我に繋がりかねません。
飼いヘビが噛み付く時の多くは、給餌の時間です。与えられた餌と餌の匂いがついた人間の手を間違えて噛みつき、巻きつくことが時々あります。餌を逃すまいと本能的に捕食モードになったヘビは、牙を深く食い込ませます。
そんな時に飼い主さんがビックリして引き離そうとすれば、牙が傷口を割いてしまい、縫うほどの大怪我になってしまいます。
一番良いのはヘビが間違いに気づくまで無抵抗で待つことが被害を最小限に留める方法なのですが、見た目のインパクトに心もショックを受けてパニック状態になってしまうことは否めません。
結果、無理やり引き剥がすことで怪我が大きくなってしまうのです。
大きければ大きいほど、怪我は深刻になります。3、4メートルを超える大きさになると噛む力も強く、深く抉れてしまうと腱や筋を傷つけてしまって手術が必要な事例も発生しています。