マミズクラゲの飼育方法|寿命・販売価格・毒は?

数少ない純淡水で管理することが出来るマミズクラゲ。一般的にクラゲと言えば海水に生息するミズクラゲやタコクラゲをイメージする方が多く、管理が難しいと嫌煙されがちですが、マミズクラゲは都心部の溜池に見られるほどありふれた存在で様々な水質に適応できるため非常に飼育しやすく初心者にオススメです。

マミズクラゲを飼育する上で知っておくべきことをご紹介したいと思います。

 

マミズクラゲとは?

出典:Jelly Club

日本国内のみならず世界各国の温暖な地域の淡水域に生息するヒドロ虫綱に分類される淡水クラゲの一種です。原産国は中国の長江付近と言われていますが、ヨーロッパでも発見されておりどこにでもいるクラゲとして知られています。

一般的に止水域または水流の穏やかな河川や溜池で観察することができますが、毎年必ず出現するとは限らない一方で全く姿を確認できなかった場所で大量発生することもあり、その生態系は詳しく分かっていません。

大きさは2cm前後と小柄ですが、しっかりとクラゲの形をしており脈を打ちながら水中を浮遊する姿は海水性のクラゲと遜色ありません。

 

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販売価格

出典:コトバンク

マミズクラゲは稀に通販サイトで販売されていることがあります。流通量や時期によって価格は異なりますが、1000円未満で販売されていることが多いようです。

一般的な総合ペットショップでは販売されていることは少なく、店舗で購入を検討されている方は個人経営されている熱帯魚店に行くことをお勧めします。

 

また都心部の溜池でも採集できますので、お近くの河川や溜池に言って掬い取ってくるのも良いでしょう。

採集するときは必ず虫あみではなく桶やバケツで掬い取るようにしてください。傘に穴が空いてしまうと数時間~数日の間に溶けてしまいます。

 

 

寿命

クラゲの形をしているのはおおよそ1~3週間ほどと短く、交尾を終えると溶けてなくなってしまいます。

複数匹で管理している場合はポリプが発生している可能性があるので25℃以上に加温することで成長を促し、クラゲの形にさせることができます。

冬季においても常温で管理することは可能ですが、成長は止まっているか遅くなってしまうのでなるべく加温してあげることをお勧めします。

 

 

マミズクラゲの毒について

マミズクラゲは海水産のクラゲ同様に毒を持っていますが、かなり微弱なものなので人間に対する影響はありません。しかし目に入るなど繊細な場所に触れてしまった場合は必ず医師に相談するようにしてください。

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自身の毒によって弱ってしまうことも考えられるのでなるべく生体を刺激しないように管理することが大切になります。

 

 

マミズクラゲの飼育方法

出典:海遊館日記

マミズクラゲは水流を嫌うためフィルターを使用せずに瓶や水槽で管理します。水質は弱アルカリ性の硬水を好むため砕いた貝殻やサンゴ砂を網に入れて飼育ケースに沈めておくと良いでしょう。

本種は塩素に弱く少しでも飼育水に含まれていると溶けてしまいますので、必ずハイポや浄水器などを使用して塩素を除去するようにしてください。

 

ランニングコストは高くなってしまいますが、RO水を活用すると理想的な飼育環境を作ることができ安心です。また水質悪化にも弱くなるべく毎日食べ残しと一緒に換水してください。

毎日換水出来る場合はすべての水を新しいものと交換しても問題ありませんが、週に一度しか交換出来ない場合などは急激な水質変化で弱らせてしまわないために一度に半分程度換水することをお勧めします。

 

特に照明を点灯することがストレスの原因となることはないと思われますので、蛍光灯やLEDライトなど安価なものを使用すると良いでしょう。

底床を敷いてしまうと生体に傷をつける原因となりかねないためなるべくベアタンクで管理しましょう。

 

 

餌の与え方

マミズクラゲの食性は肉食性でポリプ時にはイトミミズやプラナリアなどを補色し、飼育下ではブラインシュリンプを与えることになります。

成長してクラゲに変わるとミジンコなどの動物性プランクトンを好んで摂取するようになりますが、飼育下ではポリプ同様ブラインシュリンプを与え続けても問題なく食べてくれます。

 

近年では水でふやかすだけのクラゲ用人工飼料も開発されていますが、マミズクラゲは基本的に生餌しか食べてくれませんので常時ブラインシュリンプを孵化させておくことをお勧めします。

ミジンコはペットボトルに入れられてペットショップや通販サイトで販売されていますが、ブラインシュリンプと比較するとランニングコストが高くなり手間が楽な分負担が増してしまいます。

 

 

混泳の相性

マミズクラゲは捕食対象となることも多いので熱帯魚や甲殻類との混泳はなるべく避けるようにしてください。ただし同種間であれば共食いなどは殆どありませんので複数匹同居させても良いでしょう。

本種は純淡水にのみ適応することができるクラゲなので海水産のクラゲとの混泳は不可能です。

 

 

飼育上の注意点

溜池で採集することができますが、必ず土地の所有者に許可を取って採集するようにしてください。

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