ウミヘビの飼育方法|販売価格・寿命・餌は?

細長い身体を上手にクネラせながら海を回遊するウミヘビ。森林に生息しているイメージの強いヘビですが、ウミヘビは海水棲に特化しており陸棲のヘビと比較すると小柄な種類が多いようです。

近年では爬虫類ブームに伴いヘビを飼育する方が増加傾向にありますが、ウミヘビも毒を持たない綺麗な種類も存在し安価で販売されているので注目を集めています。ウミヘビを飼育する上で知っておくべきことをご紹介したいと思います。

 

ウミヘビとは?

出典:Outfitter

ウミヘビは大きく分けて2種類存在します。まず一つ目は爬虫類に分類されるウミヘビで、陸棲のヘビ同様に肺呼吸を行います。次に2つ目は魚類のウナギの仲間に分類されるウミヘビで魚同様にエラ呼吸によって酸素を補給します。

前者は種類によって違いはありますが陸に上がることが多く、飼育下においてもアクアテラリウムのような陸地と水場を用意してあげる必要があります。

 

本種は比較的穏やかな性格をしているため驚かせなければ噛まれる心配もなく飼育しやすいのですが、力が強く毒を持つ種類もいるためお迎えする前にしっかりと調べておく必要があります。

ちなみにウツボもウミヘビのような容姿をしており仲間と勘違いされることがありますが、全ての種類が仲間ではなく魚類のウミヘビのみ同じウナギ目に分類されている仲間と言えます。

稀にウミヘビはウツボのような大型魚を捕食することがあり毒性の強さが覗えます。

 

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販売価格

ウミヘビの販売価格はシマウミヘビの場合4000円前後となっています。特にペットショップ等で販売されることが多い種類がシマウミヘビで毒を持たず鋭い歯も持たないため安全に飼育することができます。

ちなみに爬虫類に属するウミヘビの場合はショップにて対面販売が義務付けられているため通販サイトを利用することはできませんが、魚類に分類されているウミヘビは法律で規制されていないため通販サイトで購入することができます。

多くのウミヘビは限定的な生活環境下でなければ生存できないことが多く生息地も限定的であることが多く生息数も少ないためペット市場に出回ることが少ない生き物でもあります。

 

 

寿命

種類により異なりますが、大体10年前後であることが多いでしょう。

野生下だと寄生虫や天敵の影響で寿命が短い傾向にありますが、飼育下のようなストレスの少ない環境だと20年近く生存する個体がいてもおかしくはないでしょう。

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一般的に低水温で給餌量を少なめにすると成長速度を遅くすることができ長生きさせることができると言われていますが、ウミヘビは管理温度がシビアで繊細な生き物であることから人為的な手を加えて寿命を伸ばそうとすると却って早死させてしまうことになるので注意してください。

 

 

ウミヘビの飼育方法

初めてウミヘビ飼育に挑戦する方歯が鋭く毒性の強い爬虫類に分類される生体よりは鋭い歯を持たず毒性のない温厚な魚類に分類されるウミヘビからお迎えすることをお勧めします。

アオマダラウミヘビのような人間を死に至らしめるほどの猛毒を持つ種類も多く存在しますので安易な気持ちで野外採集はせず、ペット用に販売されているものを飼育するようにしてください。

 

ただ特定危険動物に指定されているものの都道府県知事の飼育許可を得ることができれば猛毒を持つウミヘビを飼育することは可能ですが、水族館のような大掛かりな設備が必須となりますので一般的な個人宅で飼育することは難しいのではないでしょうか。

ペット用のウミヘビで人気を集めている種類は白と黒の縞模様が美しいシマウミヘビで太平洋からインド洋にかけて生息する小柄なウミヘビです。

 

本種は砂に潜っている時間が長いため底床には細かいサンゴ砂を厚く敷き詰めておくとストレスを軽減させることができるでしょう。また飼育ケースは1メートル程度にまで成長しますので180cm規格以上の水槽は用意しておきましょう。

脱走防止にフタをすることを忘れず、更にその上から重りを乗せておくと安心です。シマウミヘビは乾燥飼料にも餌付くためとても管理がしやすく他の海水性熱帯魚と同じような感覚で飼育できるのも嬉しい点です。

 

肉食性のため混泳は難しいところですが、シマウミヘビよりも大きな個体や硬い甲殻類などは捕食対象から外れるため混泳させることが可能です。

水質悪化と水温変化に注意してなるべく濾過能力の高い装置を導入するようにしてください。

 

 

餌の与え方

出典:宮古島日和ブログ

ウミヘビは主に肉食性でイカやタコ、魚等の切り身を与えます。

肉食魚専用に配合された人工飼料も餌付く可能性はありますが、普段から刺し身などの生餌や生餌を与えているとほとんど食べてくれないので徐々に慣らしていくことになります。

 

本種は代謝が低く毎日給餌する必要はありませんが一方で非常に大食漢で一度に自分以上の体重の獲物を丸呑みするほど大量に接触することから食べるだけあたえると良いでしょう。

大型魚のように毎日給餌する必要がなく週に1~2回程度で問題ありませんので、それほど多額の餌代を用意しなくても問題ありません。

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