フリソデエビの飼育方法|繁殖や餌(ヒトデ)、販売価格は?

まるでレディースパジャマのような可愛らしい容姿のフリソデエビ。その特徴的な見た目からマリンアクアリストからの人気も高くフリソデエビを取り扱うアクアショップが増えています。

フリソデエビをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。

 

フリソデエビの特徴とは?

出典:PLOG~飼い水水槽=海水水槽~

大きさや生息地

別名ハーレクインシュリンプと名付けられた本種はフィリピン等に面するインド太平洋に生息する和服の振袖に似た小型シュリンプです。

全長は3~5cm程度と小柄で白と薄い紫色の斑点模様をしています。飼育下においても非常に丈夫な本種は初心者の方にも安心してお迎えいただけます。

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販売価格

フリソデエビの販売価格は約2500~4000円です。ペアで販売されていることも多く、複数飼育が可能な種類なので是非同時に数匹お迎えしてみてはいかがでしょうか。

 

寿命

フリソデエビの寿命は約2~3年です。一年未満で落ちてしまう個体も多く、販売されているフリソデエビが生後どれくらい経つのかは不明なのでお迎えしてからの生存期間は運次第となります。

 

 

フリソデエビの飼い方

出典:DEL PACIFICO

飼育環境

フリソデエビは強靭な生命力を持つ種類なので水温を24℃前後、一定期間立ち上げてから経過した水槽であるなら生存可能です。底床はサンゴ砂やアラゴナイトサンド等のアルカリ性に傾けるものを使用すると良いでしょう。

隠れ家は必要なので天然ライブロックや安価な人工ライブロック等をレイアウトします。餌としてヒトデを入れておくのですが、フリソデエビ飼育水槽とは別にヒトデをストックしておく水槽を用意しておくと便利です。

 

その場合は人での足を細かく切って与えます。ヒトデの生命力は強いので足を切られたり水質悪化の激しい水槽でも一定期間であるなら生存可能です。

食べ残しは水質悪化やコケの原因となるので早い段階で取り除くように心がけましょう。夏場は30℃を超えると落ちてしまう可能性が高いのでクーラーを使用して25℃前後を保つようにします。

 

餌の与え方

実はヒトデのみ捕食することで有名なフリソデエビは小型から大型まで幅広いヒトデを食べます。そのためクリーナーシュリンプとしてお迎えしても藻類や微生物は食べてくれないので注意しましょう。

ヒトデは安価な種類でも一匹あたり400円以上するため餌代が非常に高く付きます。給餌頻度は数匹ヒトデを導入しておいて全て食べ終えたら新しいヒトデを購入するといいでしょう。

沢山ヒトデが水槽に入っていても食べすぎることはありませんので、一度に数匹まとめて購入しておくと手間が省けてオススメです。

 

初期費用と維持費用

出典:沖縄のエビ、カニ甲殻類図鑑

初期費用は約2万円から始められます。安価に飼育を始められる一方で維持費用は毎月1000~2000円程度必要です。主にヒトデを購入しなければいけないため、ランニングコストが高くついてしまいます。

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繁殖

ペアで飼育していると抱卵個体が観察できることでしょう。孵化するまで親が卵を守るのでそっと見守り、孵化後より毎日3分の1程度の水換えを行い2週間ほど様子を見ます。

水質悪化に弱いので一日でも換水を怠ると全滅してしまうので時間にゆとりのある方しか成功できないことが多いようです。手間と設備投資費を考えると成体のフリソデエビを購入して鑑賞している方がコストパフォーマンスに優れています。

 

混泳について

大型の観賞魚は甲殻類を好んで捕食する種類が多いため、原則として甲殻類のみ又は小型の観賞魚との混泳が限界です。

貝類に関してはガラス面や底床の掃除をしてくれるので導入してみるといいでしょう。理想としてはフリソデエビのペアと貝類のみで飼育することです。

 

ヒトデの管理方法

安価なヒトデとして「クモヒ、デ」「イトマキヒトデ」「コブヒトデ」等が挙げられます。餌としてストックしておく場合はベアタンク水槽で管理しても問題ありません。

水温は24℃前後に保ち、2~3日に一度観賞魚やシュリンプに与える人工飼料を与えると良いでしょう。ヒトデの中には人工飼料ではなくプランクトンしか捕食しない種類もいるので事前に確認しておくか、先に餌として与えてしまってもいいでしょう。

 

濾過が十分な水槽であるなら2~3週間に一度換水するだけで問題ありませんが、投げ込み式など簡易的なフィルターで維持する場合は1週間に2~3回程度換水してください。

貝類を入れていると捕食される可能性があるのであまり高価な種類を入れるのはお勧めしません。

 

飼育上で気を付けること

水換え時に使用するバケツは必ず石鹸や薬剤を一度も入れたことのない水換え専用のものを使用してください。甲殻類は少しの薬剤にも敏感ですぐに落ちてしまいます。

サンゴと混泳させる場合はヒトデに捕食されないように注意しましょう。フリソデエビは地域によって紫色や緑色等様々なカラーバリエーションが存在しているので色々なお店を回ってお気に入りのカラーをお迎えすることをお勧めします。

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まとめ

鑑賞性に優れたフリソデエビは単体で飼育しても見応え抜群です。通販サイトや一般的なペットショップで販売されていることもあるので是非お迎えしてみてはいかがでしょうか。

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